May 18, 2005
黒船/サディスティック・ミカ・バンド
![]() | 黒船 サディスティック・ミカ・バンド EMIミュージック・ジャパン 2006-08-23 |
元フォーククルセイダーズの加藤和彦率いる、当時日本のロック・シーンにおいて最先端のサウンドを聴かせたサディスティック・ミカ・バンドの2ndアルバム(1974)。グラム・ロック、ブギー、ファンク、フュージョンなどの要素も取り入れた、洗練されたポップでファンキー、そしてユーモア溢れる和洋折衷サウンド。クリス・トーマスをプロデューサーに迎えた日本のロック・バンドによるトータルアルバムです。
1.墨絵の国へ
2.何かが海をやってくる
3.タイムマシンにおねがい
4.黒船(嘉永六年六月二日)
5.黒船(嘉永六年六月三日)
6.黒船(嘉永六年六月四日)
7.よろしくどうぞ
8.どんたく
9.四季頌歌
10.塀までひとっとび
11.颱風歌
12.さようなら
加藤和彦 : Vocals, Guitars
ミカ : Vocals
小原礼 : Bass, Vocal, Percussions
高橋幸宏 : Drums, Percussions
今井裕 : Keyboards, Saxophone
高中正義 : Guitars
1971年に、加藤和彦、ミカ、つのだひろで結成され、1972年にシングル「サイクリング・ブギ」でデビュー。その後、高中正義(G)、小原礼(B)、高橋幸宏(Dr)、今井裕(Key)を加え、1973年に「サディスティック・ミカ・バンド」、1974年にクリス・トーマスをプロデューサーに迎えた「黒船」を発表。75年10月にはロキシー・ミュージックとの英国ツアー(ベースは小原礼に代わり後藤次利が参加)を成功させますが、75年11月に加藤夫妻の離婚により惜しまれつつ解散。
1989年には、 加藤和彦・高中正義・小原礼・高橋幸宏に、ボーカルに桐島かれんを迎えてMICA BAND(オリジナルはMIKA BAND)として再結成。アルバム「天晴」を再結成コンサートを収録したライブアルバム「晴天」を発表しています。
有名なロック・ナンバー「タイムマシンにおねがい」しか聴いた事の無い方には「ポップなハード・ロック・バンド」というような印象を持たれている方も多いかもしれませんが、アルバムを通して聴いてもらえば分かるのですが、実は多彩な音楽性を持ったバンドです。このアルバムも「黒船来航」「タイムマシン」をテーマに作られたトータル・アルバムで、そのサウンドは無国籍サウンドと言っても良いほど色々なジャンルの音楽の要素を吸収し、そしてそれをきちんと消化して作られたアルバムになっています。
今でこそ参加メンバーは豪華の一言ですが、当時としてはやはりフォーク・クルセイダーズ以降、日本の音楽シーンの第一線で活躍し続けるマルチ・クリエイター加藤和彦の音楽センスによるものが大きく、そこにその後の日本の音楽シーンを大きく変えて行く事になる各メンバーの才能が加わって出来上がったアルバムだと思います。(特に小原礼のプレイには"凄み"さえ感じさせられます。)
英国ツアー後解散せず、そのままバンドが存続したとしたら、YMO以前に世界で通用するバンドになっていた可能性の高いロック・バンドです。
*クリス・トーマス:ビートルズで有名なジョージ・マーチンの愛弟子。ビートルズの「ホワイト・アルバム」にも参加。70年代の名プロデューサー。
[主なプロディース・ミュージシャン]ピンク・フロイド、プロコル・ハルム、テン・イヤーズ・アフター、バッドフィンガー、ロキシー・ミュージック、ポール・マッカートニー、プリテンダーズ等
■ライブ・イン・ロンドン
![]()
1.どんたく
2.WA―KAH!CHICO(インストゥルメンタル)
3.ヘーイごきげんはいかが
4.颱風歌
5.ミラージュ(インストゥルメンタル)
6.快傑シルバー・チャイルド
7.墨絵の国へ
8.何かが海をやってくる(インストゥルメンタル)
9.黒船(インストゥルメンタル):嘉永六年六月二日~嘉永六年六月三日~嘉永六年六月四日
10.Suki Suki Suki(塀までひとっとび)
[試聴]iTunes Music Store
75年のロキシー・ミュージックとの英国ツアーの模様を収録。当初アルバム発売の予定がなかったのか、本作は記録用のカセット・テープの音源を元にしているため音質は悪いのですが、会場での臨場感は充分伝わってきます。今から30年以上前に本場英国ロンドンの観客にウケまくるミカ・バンドの演奏が聴けます。
特に「塀までひとっとび」などで聴ける後藤次利のチョッパー・ベースは特筆もの。高中正義もヤマハSGではなくストラトキャスターでの演奏で、ストラトの特性を生かしたファンキーなバッキングと気合の入ったギターソロ。また、ソロ・デビュー以降「嘉永六年六月四日」のパートしか演奏しなくなった「黒船」のフル・ヴァージョン(六月二日〜三日〜四日)でのライブ演奏、しかもストラトのトーンで六月四日のヴァイオリン奏法が聴ける、というのも重要です。高橋幸宏のドラムもテクニカル且つ正確無比、後にジャパンを結成するスティーブ・ジャンセンが高橋幸宏のプレイに驚愕した、というのは有名な話ですね。
まだこのアルバムを聴いたことの無い人には、せめて「Suki Suki Suki(塀までひとっとび)」だけでも是非フル・コーラスで聴いて頂きたいと思います。
■ウィー・アー・ジャスト・テイキング・オフ/サディスティックス (1978)
![]() | ウィー・アー・ジャスト・テイキング・オフ サディスティックス |
ちなみにアルバム「黒船」収録の「黒船(嘉永6年6月2日)」「黒船(嘉永6年6月3日)」「黒船(嘉永6年6月4日)」などのインストゥルメンタル曲では既に作曲「サディスティックス」とクレジットされています。
本当は1979年8月29日の東京・九段会館でのコンサートを収録したライブ盤「ライヴ・ショー」も紹介したいのですが、現在(2005年5月)は廃盤になっているようです。高中正義のライブでの定番レパートリー「あこがれのセイシェル」「Ready to Fry」などが収録されています。高中正義の最高のストラト・サウンドを堪能できます。(村上"ポンタ"秀一をゲストに迎えたツイン・ドラム。)
■NARKISSOS/サディスティック・ミカ・バンド (2006)
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- by axis_009
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comments
私にとっての、このバンドのキーワードとなれば
ROXY MUSIC
YMO
ということになりますか。少し分かり易すぎですね。今でも旧いベスト盤を出して聴くことがあります。綺麗な音のニューウェーブの先駆け、こんな印象です。プラスティックスとダブるところもありますが。
高中氏が出てくれば、黙っているわけにはいきません!(笑)
黒船は、小孫に引き継ぎたい名曲だと思っています。
今夜は、黒船弾いて寝ます(笑)
ごっちん(後藤次利)も、この頃が一番プレーが冴えていた頃ですね。
ソロデビューアルバム「Mr.BASSMAN」のCDにて再販を望みます
あと聴きですが、結構はまりました。今でも充分通用しますね。ミカの投げ捨てるような歌い方は結構色んな人に影響あたえたんじゃないですか。中身もそんな人なんですかね?再結成されたミカバンドも桐島かれんがどうかはおいといても曲はなかなかよかったと思いますね。
再結成後のサディスティック・ミカ・バンドはリアルタイムで聴きました。
・・・再結成で初めてこのバンドの存在を知ったんですけどね。
オリジナルの方もリアルタイムで聴きたかったです!
TBいただきましてありがとうございました。
今後とも音楽情報の交流をお願いします。
この和洋折衷スタイルのこのスーパー・バンド好きですね。
ワンステップフェスでは動く彼らを拝むことが出来ます。
それから矢沢永吉「スター・イン・ヒビヤ」でのバックはサディスティックスでしたね。
とにかく高中さんが好きですね。
結局、最後はクリス・トーマスにミカをとられちゃったんじゃなかったでしたっけ?
ついでながら、加藤和彦のソロ「パパ・ヘミングウェイ」も名盤中の名盤だと思います。
こんにちは、楽しく読ませていただきました。サディスティックミカバンドの歴史にはあまり詳しくなかったので勉強になりました^^
SMBはもちろん、サディスティックスも好きです(フュージョン色強くない方。)
>不良中年さん
>バンドのキーワードとなれば、ROXY MUSIC
なんか「ライブ・イン・ロンドン」のCDは廃盤っぽい感じですねぇ。レコードは持ってるんですけどCDは持っていないので、あるうちに買っておけば良かった.....。
>Wolfeyさん
>高中氏が出てくれば、黙っているわけには
高中がらみだし、ひょっとしたらWolfeyさん来てくれるかな、なんて、ちょっと考えてました。(^^♪
>kawamukai さん
>今でも充分通用しますね
古いアルバムなんだけど、今聴いても新鮮です。それだけ豊富なアイディアと、高度な技術を持った人たちの集まりだった、ということですね。(^^♪
>りー さん
>再結成後のサディスティック・ミカ・バンドはリアルタイムで
テレビ放映もありましたね。メンバーも解散以降、各自ソロで大きな実績を残してるし、初めてミカ・バンドを知った人には凄いメンバーのスーパーグループに思えたんじゃないかと思います。個人的には(後藤次利が嫌いなわけじゃないんですが)小原礼が見られたのが良かったです。
>du_ub さん
>今後とも音楽情報の交流をお願いします
こちらこそ、よろしくお願いします。
>大介さん
>矢沢永吉「スター・イン・ヒビヤ」でのバックは
高中正義は吉田拓郎のバックなどもやってますね。結構派手に髪を染めたりして。
> nlwf さん
>クリス・トーマスにミカをとられちゃった
加藤和彦の方に未練があれば、そういう事になるんでしょうけど、どうなんでしょうね。ミカがロンドンから戻って来ないので解散、離婚。その後ミカがクリス・トーマスと結婚(後に離婚)、加藤和彦の方も作詞家の安井かづみと再婚、みたいな感じだったと思います。(私も以前何かで読んだ情報なんで、ちょっとうろ覚えです。)あと、あくまで個人的な意見なんですが、ミカが少なからず評価されるのはミカの才能ではなくて、加藤和彦のプロデュース・センスに因るところが大きいと思っています。(^^♪
> jj-i さん
私は、その後の高中正義の活動につながるようなフュージョン系の楽曲も良いんですが、サディスティックスは特にユーモア(?)溢れる楽曲の数々が好きなんですよ。ひょっとしたらjj-iさんもその辺ですか?
黒船最高!高中最高!タイムマシーン最高!
日本のフュージョンはここから始まったんですよね!
チョイねた!
みなさん、ご存じでしょうが!?!?
矢沢の「時間よ止まれ」のギターは高中先生なのでした(笑)
僕がサディスティックミカバンドを知ったのはバッドフィンガーの曲で
誰も知らない誰も知らない誰も知らない・・・ってミカさんが参加している曲。
当時サディステックミカバンドなんて知らなかったから
いきなり日本語で喋りだしたのを聴いてビックリした記憶があります。
それから気になって聴いてみたりしたんですけど今回読んで知らなかったこと
だらけだったので大変勉強になりました。
しかしすごいバンドですよねえ。
>goleiroさん
>日本のフュージョンはここから
うーん、どうなんでしょうか?他にも色々おられるような気もします。基本的にフュージョンというのはマイルス・デイビスの「ビッチェズ・ブリュー」(1969)以降の音楽から派生した音楽の1つだと思っているので、影響を受けている人は沢山いると思いますよ。
>Wolfeyさん
>矢沢の「時間よ止まれ」
知りませんでした。なるほど。確か資生堂のキャンペーンソングでしたね。
>なおゆき さん
>バッドフィンガーの曲で
お、バッドフィンガー聴かれるんですか?実は私も好きなんですよ。バッドフィンガー、良いですよね。って、ミカ・バンドとは違うところに反応してしまった....。
バッドフィンガーかなり好きなんですよ。
あのバンドのことを思うと切なくて切なくて切なくて(笑)
しかしバッドフィンガーはなぜにここまで評価されないのでしょうか。。。
>なおゆき さん
>バッドフィンガー
良い曲沢山あるし、ピート・ハムも良いセンスしてるのに勿体無いですよね。ポール・マッカートニーに認められてアップルと契約をいうのは、本当だったら凄く良いポジションの筈だったのに、やっぱりアップル終焉時の犠牲者、という感じがします。アップルから移籍後もマネジメント側に騙されるような形で契約金などを搾取され、バンド側にはほとんど入って来なかった、というような話も聞きます。
ダイハツ「ミラ」だったかな?のCMで「ボーイズ&ガールズ」って曲がはやったのっていつでしたっけ?確かミカバンドだったような?ちがったかな・・。
>nokkuru さん
ミカ・バンドがミカの代わりに桐島かれんを加えて期間限定で再結成した時ですよ。その時はMIKA BANDじゃなくてMICA BANDの表記でした。「ボーイズ&ガールズ」は結構ヒットしましたね。MIKA BAND時代と比べると、ソロ・ギタリストとして成功している高中正義とYMOを経て人気もあった高橋幸宏の2人がMICA BANDの時はかなり前面に出てる印象がありました。(高橋幸宏のヴォーカルの比率が高かったような....)
そうでした!MICA BAND!スペルがちがっていたのですね^^。どおりで検索してもでてこないはずだ。ありがとうございました☆
>nokkuruさん
いえいえ、お安い御用ですよ。(^^♪
このバンドは好きでした
私は、高中氏がフライド・エッグのときから生で見てますから、かなりの
中年なんです。
その後、吉田拓郎や杉田二郎などのバックをやってた時代です。確かに金髪でした。
ファーストのユーモアの効いたポップな音も好きです。
ミカ・バンドですか。
懐かしいです。何度か見に行ったことがあります。あの頃は色々なジャンルのミュージシャンが同じロック・イベントなどに一緒に出演していて、1つのイベントに次から次へと新しい音楽を模索している日本のバンドが出てきてパワフルな時代でした。ミカ・バンドはキャロルと共演しているのをよく見ましたよ。
昔話でごめんなさい。(笑)また寄らせてもらいます。よろしく。
サディスティック・ミカ・バンド!!
僕も昔から大好きです。残念ながらリアルタイムではなくて、ミカ・バンドを聴き始めた頃には既に解散していてサディスティックスの頃なんです。サディスティックスも良かったけどやっぱりサディスティック・ミカ・バンドですね。素晴らしいテクニックとアイディアと共にユーモア感溢れてるところが凄いです。
はじめまして、ビートルズの
サイトを運営してます。
いやいや、こちらは充実したレビュー、わかりやすくて良いですね。
このアルバムは高校生のときに購入した、思い出の1枚です。
TBさせていただきました。
僕はUK盤アナログを紹介させていただきました。
1974 ふぉ〜えば〜
ナツカシのアルバム。高校1年の時、
原宿の「メロディ・ハウス」(輸入盤専門店のはしりの店。いまは、もう無い
と聞いたが)に「逆輸入盤」が飾って
あり、聴いたことがある。加藤氏が当時
フライングVという矢じり型の珍しい
ギターを弾いており、ほしかったな〜。