May 9, 2005
Robert A.Heinlein (ロバート・A.ハインライン)
■The Door into Summer:夏への扉 (1957)
![]() | 夏への扉 ロバート・A・ハインライン 早川書房 1979-05 |
[ストーリー]最愛の恋人に裏切られ、仕事はなくなり、大切な発明まで取り上げられた主人公ダニィ。そんな凍てついた心がダニィを危険な冷凍睡眠保険へと.....。タイム・パラドックスなどの要素も取り入れながら、物語の結末に向けて次から次へと起こるどんでん返し。痛快さ、そして読後の清涼感。ハインラインのストーリー作りの上手さに唸らされます。
■The Moon is a Harsh Mistress:月は無慈悲な夜の女王 (1966)
ヒューゴ賞受賞作の中でも最高級の作品と呼ばれるハインラインの最高傑作。ハインラインの作品の中には革命を描く物が多いのですが、この作品もそのひとつです。
[ストーリー]圧政に苦しむ月世界植民地は地球政府に対して独立を宣言。革命の先頭に立つのはコンピュータ技師のマニーと自意識を持つ巨大コンピュータ「マイク」。しかし、地球から一方的に搾取され続けてきた月世界人は宇宙船も一発のミサイルも保有していなかった.....。
![]() | 月は無慈悲な夜の女王 ロバート A.ハインライン 矢野 徹 早川書房 1976-10 |
■The Star Beast:ラモックス―ザ・スタービースト (1954)
ハインラインのジュブナイルは一般的な子供向けの小説と違い、主人公が少年少女であるだけで大人が読んでも楽しめる、というのが特徴です。この小説はそんなハインラインのジュブナイルの代表的な作品です。SF小説が苦手、という方にもSF入門編としてお勧めです。
[ストーリー]主人公トマスとそのペットである巨大な宇宙怪獣ラモックスが巻き起こす大騒動!傑作ユーモアSF小説。
![]() | ラモックス―ザ・スタービースト ロバート A. ハインライン 大森 望 東京創元社 1987-11 |
■STRAMGER IN A STRANGE LAND:異星の客 (1961)
フリーラブ、一夫多妻、同性愛など、40年代に書かれたにもかかわらず、そういった内容から60年代まで発表できなかった問題作。その思想と世界観から「ヒッピー文化の聖典」とまで呼ばれた作品です。
[ストーリー]宇宙船ヴィクトリア号が連れ帰った“火星からきた男”は、第一次火星探検船で生まれ、火星に生き残った唯一の地球人。この宇宙の孤児をめぐってまき起こる大波乱!
![]() | 異星の客 R.A.ハインライン 東京創元社 1969-02 |
■Starship Troopers:宇宙の戦士 (1959)
![]() | 宇宙の戦士 ロバート・A・ハインライン 早川書房 1979-09 |
■The Rolling STONES (SPACE FAMILY STONE):宇宙の呼び声 (1952)
![]() | 宇宙の呼び声 ロバート・A. ハインライン 森下 弓子 東京創元社 1990-08 |
- by axis_009
- at 18:45
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comments
小説の紹介は難しいです。あまり書きすぎるとネタバレになるし....。ネタバレにならないように原稿を削っていったら、帯の紹介文みたいになってしまいました。(笑)
でも、最近ハインラインの小説を沢山置いてる書店がなくて、地方だから大きな書店でもあまり置いていないのかな、と思ってたんですが、Amazonでも品切れになってる物が多いなぁ。
ハインラインは最近まとめて読み始めたのですが
どの作品もいいですね。ハズレがないというか。
絶版のモノが多いのがホント残念です。
>megさん
>絶版のモノが多いのがホント残念です
私も何作か欲しい物があるんですが、なかなか....。(と言っても見かけたら買おうかな、程度なんですが)
せっかく記事も書いたことだし、ブック・オフにでも行ってみようかなぁ。
今は久々に「レッド・プラネット」を読み直してます。子供の頃に「赤い惑星の少年」を読んだ事があって、この作品も結構好きなんですよ。(確か「赤い〜」は子供向けに読みやすいようにアレンジされていたんだったかな)
実はこの作品を読み返してて、ハインラインの記事を書こうと思いついたんですよ。......といいながら、記事に「レッド・プラネット」を入れるのを忘れてました。(笑)
『夏への扉』、ぼくも大好きです!
『夏への扉』がなければ、筒井『時をかける少女』も高畑『タイム・リープ』もなかったと思います。石ノ森の『おみやさん』に「夏への扉」というエピソードがあって、推理の要に使われています。魅力的な猫が登場するSFもなかったでしょう。
2足歩行する人間型以外のロボットも想像できなかったかもしれません。設計の補助なんてCADとして実用化されています。「文化女中器」!だって部分的には・・・。
>細川さん
「夏への扉」はSFというジャンルとしてだけではなく、1つの物語として面白い作品だと思います。何年かおきに思い出したように読み返してしまいます。
>graydorian さん
graydorianさんがブログに書かれていた「太陽系帝国の危機」は実はまだ未読なんですよ。ハインラインのヒューゴ賞受賞作4作のうちこの作品だけ読んでないので、そのうち読みたいなぁ、とは思ってるんですが....。
>設計の補助なんてCADとして実用化〜
昔のSF小説で想定した未来が時間的には現在既に訪れていて、実際には小説に書かれている未来の内容には現在が追いついていない訳ですが、ハインラインに限らず作家さんの想像力というのはやっぱり凄いですよね。
早速、おじゃまします。やっぱり、ハインラインは最高ですよね。ジュブナイル物では、私は「スターファイター」が、大好きです。次は「スタービースト」を、見つけたいと思ってます。
>minami-no-neko さん
早速のご来訪、ありがとうございます。
私もSF物ではハインラインが一番好きです。なによりも何も難しいことを考えずに楽しめるSF小説、というのが気に入っているところですね。ハインライン独特の世界観(や火星世界観)も大好きなんですよ。
自分が持っているのは夏への扉、宇宙の戦士、ダブル・スター、栄光の星のもとに、宇宙の呼び声ですね。高校生のころ、図書館で借りてむさぼり読みました。「人形つかい」も印象に残ってるし、短編も良いのが多いですよね。輪廻の蛇はやりすぎだと思いましたが(笑)
>take_14
>短編も良いのが多いですよね
実は短編集は読んだことが無いんですよ。と言ってもその他は全て読んでる、というわけでもなくて10冊程度です。でも、最近久々にハインラインの手持ちの文庫を読み返し始めたので、短編集も買ってみようかなぁ。「輪廻の蛇はやりすぎ」というのも気になります。(^^♪
確かこの本にインスパイアされて「山下達郎」さんは「夏への扉」を作ったそうです。
最近本を読む時間がなかなか作れないんですが、今年も夏が近づいてきたことだし、ちょっとこの本にチャレンジしてみよっかな!
なかなかSFの書評は難しいなぁと感じながらも、いろいろと紹介しています。
SF好きに悪い人間はいないということで、お互いがんばりましょう。
>Musicmanさん
>この本にインスパイアされて「山下達郎」さんは「夏への扉」を作った
なるほど。(達郎は好きなんですが)このエピソードは知りませんでした。「夏への扉」はSF小説の世界では有名らしいので、この本が好きな人はいろんな所にいるんでしょうね。まだ、読まれていないんだったらお勧めですよ。
>peteさん
>SFの書評は難しいなぁと
そうですね。私の場合、この記事ももっと色々書いていたんですが、ストーリーに触れざるを得ないところが多くなってしまったりで、結局大幅に削除して簡単な感想とストーリーのさわり部分だけにしてしまいました。始めて読む人にはとっても痛快感も薄れてしまうし、なかなか難しいです。
Musicmanさん、peteさん、また寄って見てくださいね。よろしくお願いします。
夏への扉、めっさ懐かしいです。なんせ読んだのが20年以上も前だし。
当時は地元のダチ公達と徹マン打つときのBGMが達郎で、↑に紹介されている通り、この小説を元に作成した曲が、タイトル同じ「夏への扉」。「だから、リッキー、ティッキー、テビー、その日まで おやすみ」がサビの部分でしたっけ。
先日はどうもです。
↑達郎さんもかつてFMラジオで曲の由来について熱く語っていました。ハインランはかなりお気に入りだとか言ってた記憶があります。
タイム・トラベル、宝物、おもちゃ箱、少年。彼のベースですよね。
>antiECO さん
>タイム・トラベル、宝物、おもちゃ箱、少年
確かに、達郎の歌の世界にリンクする物が多いですねぇ。なるほど。
はじめまして
夏への扉は情緒あるSFでした。
読後は興奮さめやらず、絵を描くことで消化してました。僕のブログでその時のイラストも展示しています、よろしければ見てやって下さい。
漫画も読むぞという方には、鶴田謙二のSF作品the sprit of wonderを(勝手に)おすすめします。これまた哀愁ある快活劇です。
もはや古の小説です。読み返すたびにほっとするのですが、余計な枝葉のないわかりやすいストーリーは、新人が書くとご都合主義といわれてしまいます。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』もそうでしたが、スピード感がおもしろさの要素なんですよね。ハインラインがいつまでも読まれ続ける理由でしょう。映画化されないのが不思議なくらいです。
『踊る大捜査線』の本広監督の最新作『サマータイムマシン・ブルース』は、そんな味を持っていそうで楽しみです。
ロックは、語れるほど聴いていません。ピンクフロイドは全部持ってますが、コメントするほど詳しくないです。
トラックバック返しさせてください。それにしてもSFを語るブログが少ないです。また何かエントリーしてください。
こんにちは。
ぼくもハインラインは大好きです。
特にこの「夏への扉」は何度読み返しているか分からないほどです。
子供向けに書かれたものなんかも大人が読んでも充分楽しめるのもいいですね。
ハインライン良いですね。
私もハインライン大好きです。特にジュブナイル物。大人でも楽しんで読めるところがいいんですよね。
奇遇にも昨日から『夏への扉』を読み直しています。
ちなみに僕は、現在就活中で、どこが自分の夏へと繋がる扉なのかで企業を探したりしてます。
なかなか探し当てるのは、難しいですね。
>kakasiさん
>>奇遇にも昨日から『夏への扉』を読み直しています。
この『夏への扉』は私も何度も読み返している本の1つです。読後感の爽やかさはSFの枠を超えていると思います。