September 16, 2006
Tarkus/EMERSON, LAKE & PALMER (エマーソン、レイク&パーマー)
![]() | Tarkus Emerson Lake & Palmer Rhino 1996-05-21 |
[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]
[試聴]iTunes Music Store - TARKUS
無機質で激しく切り裂くようなモーグ・シンセサイザーのサウンドと叙情的なメロディ、ウェットなヴォーカルが緊張感を持って共存する、ロックとクラシックの融合を目指してスタートしたEmerson, Lake & Palmer(エマーソン、レイク&パーマー)がデビュー2作目にして独自の音楽性を確立して発表した代表作。A面の組曲"Tarkus"、そしてB面6曲の全7曲が圧倒的な密度とヴォリュームで収録されたアルバムです。(1971年・邦題『タルカス』)
1. Tarkus Medley : Eruption/Stones of Years/Iconoclast/Mass/Manticore/Batt
2. Jeremy Bender
3. Bitches Crystal
4. Only Way [Hymn]
5. Infinite Space [Conclusion]
6. Time and a Place
7. Are You Ready Eddy?
Keith Emerson key.キース・エマーソン
Greg Lake vo,b.グレッグ・レイク
Carl Palmer d.カール・パーマー
Emerson, Lake & Palmer(エマーソン、レイク&パーマー)は、驚異的なテクニックとアイディアをともに兼ね備えた元The Nice(ナイス)のKeith Emerson(key.キース・エマーソン)とKing Crimson(キング・クリムゾン)のデビュー・アルバム『In the Court of the Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿 )』で大きな存在感を示したGreg Lake(vo,b.グレッグ・レイク)、そしてThe Crazy World Of Arthur Brown(クレイジー・ワールド・アーサー・ブラウン)、Atomic Rooster(アトミック・ルースター)在籍中からテクニックに定評のあったCarl Palmer(d.カール・パーマー)の3人が組んだバンドとして結成時からスーパー・グループとして注目され、後に4大プログレッシブ・バンドと呼ばれるようになるPink Floyd、King Crimson、Yesと較べてもデビュー以前から最も期待されたバンドです。
若干Greg Lake寄りと思えるサウンド作りを行った1stアルバム『Emerson, Lake & Palmer』では作品の高い評価の割りには一般的な人気は得られなかったものの、Keith Emersonの音楽性とGreg Lakeの音楽性というまったく異質な才能がバランスよくミックスされた2作目『Tarkus』で独自の音楽世界を確立します。
EL&Pの特筆すべきところは、これだけのテクニック、アイディア、表現力を持ちながらパフォーマーとしても優れていたこと。現在ではビデオ、DVDでしか見ることが出来ませんが、キーボードの鍵盤にナイフを刺して同じ音を鳴らし続ける、キーボードの反対側から弾く、回転するピアノでのプレイ(Motley Crue/モトリー・クルー・Tommy Lee/トミー・リーのドラム・ソロの元ネタか?)、オルガンを派手に揺らしてノイズを出すなど、比較的動きの無いキーボード中心のバンドの弱点をカヴァーしてあまりあるパフォーマンスを見せてくれる(今では"お約束"、また"ギャグ"にしか見えない部分もありますが)、優れたロック・バンド全てに言える"音楽"、そして"視覚的"にも魅せる要素を兼ね備えたロック・トリオです。
ジャズの世界では良くあるピアノ・トリオ編成ですが、ロックではEL&Pのような編成のバンドも昨今少なくなり、ロックというとすぐにギター中心のサウンドを思い浮かべてしまう現在においてはキーボード主体のギターレス・バンドというと馴染み難い音楽かもしれませんが、現在ではともかく発表当時はJimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)のギターに匹敵しうる衝撃的な印象を与えたEL&Pのキーボード・サウンドを"一時代を築いた音楽"として聴いておくのも良いかもしれません。
![]() | Pictures at an Exhibition Emerson Lake & Palmer Rhino 1996-05-21 |
ムソルグスキーの『展覧会の絵』をアレンジした、Emerson, Lake & Palmer(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)にとって最もセールス的に成功したアルバム。スーパー・グループとして期待されながらも、その実力に似合う程の人気を得られなかったEL&Pの人気を決定付けた記念碑的作品です。(1971年発表・3作目)
しかし、ロック雑誌等でEL&Pの代表作として取り上げられることの多い『Pictures at an Exhibition』ですが、その時代ならではのセールス、及び内容であり、初めてEL&Pを聴く人が最初に聴くべきアルバムではなく(最初にこのアルバムから入ってしまうと人によっては退屈な音楽と思われてしまう可能性もあり)、ロックとクラシックの融合を目指したEL&Pという優れたロック・トリオが最もクラシックに近づいた瞬間の記録として、EL&Pの音楽に馴染んだ後の2〜3枚目以降に聴くべきアルバムだと思います。
![]() | Emerson, Lake & Palmer Emerson Lake & Palmer Sanctuary Midline 2004-08-30 |
スーパー・グループとしてデビュー前から注目を集めたEmerson, Lake & Palmer(エマーソン、レイク&パーマー)のデビュー・アルバム。(1970年発表)
個人的にはEL&Pの最高傑作としては『Tarkus』を挙げますが、聴いた回数という事になると圧倒的にこの1stアルバムということになります。Keith Emerson(key.キース・エマーソン)の音楽、そしてGreg Lake(vo,b.グレッグ・レイク)の音楽の素の部分、二人のコンビネーションが成功し始めている部分が上手く共存しており、楽曲的にも出来の良い物が多い作品です。
メンバーの激しいプレイの応酬が聴けるEL&Pのライブでの定番曲"Knife Edge"。Keith Emersonの当時の音楽性がはっきりと分かる、テクニシャンCarl Palmer(d.カール・パーマー)のドラムも素晴らしい"Tank"。Greg Lakeの名曲"Lucky Man"他収録。
![]() | Brain Salad Surgery Emerson Lake & Palmer Sanctuary Midline 2004-08-30 |
![]() | ビヨンド・ザ・ビギニング [DVD] レイク&パーマー エマーソン ビクターエンタテインメント 2005-10-13 |
- Permalink
- by axis_009
- at 12:30
- Comments (6)
- Trackbacks (6)









YES(イエス)のトレードマークでもあるJon Anderson(Vo.ジョン・アンダースン)の澄んだハイトーン・ヴォ−カル、Steve Howe(G.スティーブ・ハウ)の華麗なギターワーク、Rick Wakeman(Key.リック・ウェイクマン)の壮大なシンセサイザー・サウンド、重低音のリフと最高音の声でバンドを引っ張るChris Squire(B.クリス・スクワイア)、Alan White(Dr.アラン・ホワイト)のハードなドラミング。そして変拍子でスリリングなBill Bruford(Dr.ビル・ブラッフォード、Disc1-4,Disc2-2収録)。楽曲のよさはもちろん、各メンバーの驚異的なテクニック、曲の構成の巧みさ、そして演奏のテンションの高さなど、当時のロック・シーンにおいて最高峰のライブです。

