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2005年06月14日

Never a Dull Moment/ROD STEWART (ロッド・スチュワート)

B00000612QNever a Dull Moment
Rod Stewart


Reason to Believe: The Complete Mercury Recordings [試聴]iTunes Music Store : Reason to Believe: The Complete Mercury Recordings (Box Set)


 名曲"Maggie May"を含む前作『Every Picture Tells a Story』(1971年)の大ヒットによりソロ・アーティストとしてのポジションを確立したRod Stewart(ロッド・スチュワート)が、1972年に発表したソロ通算4作目のアルバム。前作に続きゴールド・ディスクを獲得しています。
 レコーディングにはFACES(フェイセズ)のメンバーも参加。"You Wear It Well"、Jimi Hendrixジミ・ヘンドリックス)のカヴァー"Angel"、Sam Cooke(サム・クック)の名曲"Twistin' The Night Away"他収録。


1.True Blue
2.Lost Paraguayos
3.Mama, You Been on My Mind
4.Italian Girls
5.Angel
6.Interludings
7.You Wear It Well
8.I'd Rather Go Blind
9.Twistin' the Night Away

ROD%20STEWART.jpg この時期のRod Stewart(ロッド・スチュワート)はFACES(フェイセズ)のメンバーとしての活動とソロでの活動を並行して行っており、FACES、ソロのレコーディングをそれぞれ行い、ライブはFACESで行うという変則的な状況でした。これはFACESがワーナーと契約していたのにもかかわらず、Rod Stewartのソロ契約をマーキュリーと契約していることから起こった現象でしたが、Rod Stewart、FACESのメンバーともにあまり気にしていた様子もなく、FACESのライブでもRod Stewartのソロ・アルバムからの曲を演奏していますし、Rod Stewartのソロ・アルバムのレコーディングにもFACESのメンバーが頻繁に参加しています。"Every Picture Tells a Story"のようにRod StewartとRon Wood(G.ロン・ウッド/FACES)が共作した曲などもあり、サウンド的にも、特にRon Woodは、Ron Woodならではのギター・サウンドを数多くの曲で聴かせており、聴く側からしてもRod Stewartのソロ名義、FACES名義のどちらで発表されても違和感がなく、メンバー自身もどちらの名義のレコーディングなのか、ということに関係なく純粋に演奏、レコーディングを楽しんでいたのではないかとも思われます。
 Rod Stewart自身も、しゃがれた声でセクシーに、時にワイルドに、そしてソウルフルに歌うスタイルを既に確立しており、FACESとソロのアルバムいずれにも数々の名唱を残しています。

real%20good%20time.jpg Rod Stewart(ロッド・スチュワート)はFACES(フェイセズ)以前に参加していたJEFF BECK GROUP(ジェフ・ベック・グループ)で、"あのJeff Beck"のギターと充分に張り合い、その歌唱力、テクニックを評価され、ロック史上に残る名ヴォーカリストへの道を歩み始めます。その後同じくJEFF BECK GROUPで本来のギターではなくベースを務めていたRon Wood(ロン・ウッド)とともにSteve Marriott(Vo,G.スティーブ・マリオット)がHUMBLE PIE(ハンブル・パイ)結成の為に脱退したSMALL FACES(スモール・フェイセス)に参加し、バンドはそれを機会にバンド名からSMALLを外し「FACES」と改名します。
*その後デビューしたLED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)に対し、Jeff BeckとRod StewartのギターとヴォーカルのバトルのようなJEFF BECK GROUPの演奏スタイルを真似たものだとしてJeff BeckがJimmy Page(G.ジミー・ペイジ/LED ZEPPELIN)を非難。二人の不仲の原因の1つになったようです。

B000002KDW このアルバム『Never a Dull Moment』が発表された時期、FACES(フェイセズ)はヒット曲"Stay With Me"を含む名盤『Nod Is As Good As a Wink』を発売したのと同時期でRod Stewart(ロッド・スチュワート)の卓越したヴォーカル、Ron Wood(ロン・ウッド)の味のあるギター・プレイとルーズなスライド・ギター、Ronnie Lane(B,Vo.ロニー・レイン)のブンブンうなるベース、Ian Mclagan(Kbd.イアン・マクレガン)のハモンド・オルガンとルーズなローリング・ピアノ、Kenny Jones(Dr.ケニー・ジョーンズ)のドタバタとしたドラムが上手く絡みあった、正にFACESの全盛期。Rod Stewartのソロ『Never a Dull Moment』にもその勢いが持ち込まれているのではないかと思います。(1曲目の"True Blue"の録音メンバーはFACESそのままですし、"Twistin' the Night Away"もFACESのライブでは定番、大量の紙ふぶきが舞う中、ラスト・ナンバーとして演奏されています。)


ROD%20STEWART.2.jpg しかし、上手く行っていたかのように思われていたFACES(フェイセズ)との関係もRod Stewart(ロッド・スチュワート)のソロ契約がマーキュリーから(FACESと同じ)ワーナーに移ったことから微妙な状況になっていきます。"Maggie May"のヒット以降、着実に人気を得てきたRod Stewartをソロ・アーティストとして全面的に売り出すためか、ワーナーはFACESをRod Stewartのバック・バンド的な扱いにしたかったかのような節もあり、そんな状況に嫌気がさしたSMALL FACES(スモール・フェイセス)時代から多くの佳曲、名曲を作り、味のあるヴォーカルを聴かせていたベースのRonnie Lane(ロニー・レーン)が脱退。バンドは後任ベーシストとして山内テツを迎えるも、今度はRon Wood(ロン・ウッド)がMick Taylor(G.ミック・テイラー)の抜けたTHE ROLLING STONESザ・ローリング・ストーンズ)のツアーににサポート・ギタリストとして参加。Rod Stewartのソロ・キャリアへの野心も当然あり、遂にはFACESから脱退(バンドは後にRon WoodがTHE ROLLING STONESに正式に加入して解散)、Rod Stewartはソロ・アーティストとしての活動に専念することになります。
 ソロでのRod Stewartはその後も"Tonight The Night""You're In My Heart""Da Ya Think I'm Sexy"など、次々にヒット曲を飛ばしながらFACES時代の"酔いどれロック・バンド"のイメージから、"派手で華やかなイメージ"へと変わっていき、ロック・ファンだけでなく一般の音楽ファンにも絶大な人気を誇るヴォーカリストとなっていきます。


B000002KKUGreatest Hits
Rod Stewart
Warner Bros. 1990-10-25

B0001Z2R96Five Guys Walk into a Bar...
Faces
Warner Bros./Rhino 2004-07-20

B0000C9VP8ビデオグラフィー 1969-1974
ロッド・スチュワート&ザ・フェイセズ
ビデオアーツ・ミュージック 2005-10-02

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FACES / A NOD IS AS GOOD AS A WINK...TO A BLIND HORSE from @日吉★ロックス

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comments

こんにちは。
TBさせていただきました。

偶然にも同時期にロッドを紹介するなんて奇遇ですね!

axis_009さんのblogはいつも掘り下げて書いてあって、読み応えあって参考にさせてもらってます。

ところで、「OOH LA LA」ってタイトルは「FACES」のアルバムから何でしょうか?


>ぽげむたさん
>「FACES」のアルバムから
そうなんですよ。フェイセズは結構好きなバンドなんで、そのうち記事を書こう書こうと思いながら今日に至っています。


TBどうも。
ロッドは最近パパになったんですよね。
また、本当かどうかは定かではありませんが、イギリスのミュージシャン仲間との折り合いはあまりよくないのか、ロニーのチャリティコンサートのときはクラプトンに出演を断られたってのは本当ですかね。

お邪魔しまーす。

お言葉に甘えて遊びに来ました。
axis_009 さん、スゴーイですね。
ロッド・スチュワートついて、下手なライナーノーツより詳しいんじゃない?。また、寄らせて貰います。
ついでにオイラからもTB返しましたが文字化けしていてごめんね。


>Fly2theMoonさん
>ミュージシャン仲間との折り合いはあまりよくない
そういう話は当時良く聞きましたね。クラプトンが断った、という話は知らなかったんですけど、反対にARMSのときは「ロニーのためのコンサートなのに、何でロッドは出ないんだろう。やっぱり嫌な奴なのかな」という風に思ってました。(笑)
 フェイセズ時代の海賊盤ビデオとか、DVDで発売されてる映像を見るとロニー・レインを含めメンバー全員で楽しそうにやってるように見えるんですけどね。ソロで売れてロッドがだんだん変わって行っちゃったのかもしれませんね。

  • axis_009
  • 2005年06月16日 22:50


>moondreamsさん
>TB返しましたが文字化け
見事に文字化けしまくりですね。(笑)gooとFC2の相性が悪いのかな?
また、寄って見てください。今後ともよろしく。

  • axis_009
  • 2005年06月16日 22:57

TBありがとうございます


はじめまして!
TBどうもありがとうございました。
みなさんのコメントにあるようにホント詳しいですね。私は自分の記事を読み返し、超感覚的な内容に恥ずかしくなりました。

音楽ブログを始めたばかりで、前に書いたアルバムの紹介をどうしようかと思い悩んでいるところでしたが、【掲載アルバム一覧】を見て非常にわかりやすかったので、マネさせていただきます。(笑)

また遊びに来ますね!

コンニチワ〜

DJナオミさんのブログから流れて来ました〜初めまして!
カッコイイブログですネ。勉強になりますワ。
まだ全部拝見しておりませんが、ミカバンドにトラバさせてください、よろしくどうぞ!

ロッド・スチュワートはこの時期が一番!

この時期のロッドは本当に良いです。後に"Da Ya Think I'm Sexy(アイム・セクシー)"の大ヒットはありますが、やはりこの時期のブルージーで泥臭い曲に乗せて生き生きと歌いまくるロッドが好きです。

  • Mick
  • 2005年09月17日 10:03

TBありがとうございます。このアルバムは持ってないですが
サム・クックの「今夜はツウィストで踊ろう」は違うアルバムで、聴いてます。彼独特のしわがれた声 ソウルフルな歌唱力No.1ロックシンガーだと思います!!

  • まり
  • 2007年01月25日 20:10

>まりさん
あの曲はフェイセズのライブでもハイライトの1つです。大量の紙吹雪が舞う中でアンコールで演奏されることが多かったようですよ。

  • axis_009@管理人
  • 2007年01月28日 15:35


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