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2008年04月20日

Miles Davis and the Modern Jazz Giants/MILES DAVIS and THE MODERN JAZZ GIANTS (マイルス・デイヴィス)

B001FBSMLCMiles Davis and the Modern Jazz Giants
Miles Davis and the Modern Jazz Giants
Prestige Records 2008-10-07


Miles Davis - Miles Davis and the Modern Jazz Giants [試聴]iTunes Music Store - Miles Davis and the Modern Jazz Giants


 Thelonious Monk(p.セロニアス・モンク)とのクリスマス・セッションで録音され、Album『Bags Groove』に収録されなかった残り4曲と1956年に黄金のクインテットで録音したThelonious Monk(p.セロニアス・モンク)作"'Round Midnight"(Columbia移籍第1弾として1957年に発表されたアルバム『'Round About Midnight』に収録されたものとは別ヴァージョン。録音は本作収録のヴァージョンが1ヶ月程あと。)を収録したアルバム。

1. Man I Love [Take 2]
2. Swing Spring
3. 'Round Midnight
4. Bemsha Swing
5. Man I Love [Take 1]

Miles Davis -trumpet (マイルス・デイヴィス)
John Coltrane -tenor sax (ジョン・コルトレーン) Trk.3
Red Garland -piano (レッド・ガーランド) Trk.3
Paul Chambers -bass (ポール・チェンバース) Trk.3
Philly Joe Jones -Drums (フィリー・ジョー・ジョーンズ) Trk.3

*trk.1,2,4,5 - 1954年12月24日録音
*trk.3 - 1956年10月26日録音

 クリスマス・セッションの残り4曲、と聞くとアルバムの出来も悪そうですが、実は正反対。『Bags' Groove』と比較した場合、こちらを上に挙げるジャズ・ファンも決して少なくない名盤です。
 大手Columbia(コロンビア/CBS)移籍前後の1956年-1957年頃から人気絶頂期を迎えていたThe Miles Davis Quintet(マイルス・デイヴィス・クインテット)の人気に便乗して、Miles Davisの旧所属レーベルである商売上手なPrestige(プレスティッジ)が何らかの理由でお蔵入りしていた手持ちの音源の中から、黄金のクインテットがPrestigeに残したマラソン・セッションの音源"'Round Midnight"、1956年に名盤『Saxophone Colossus』を発表してサックス・プレイヤーとしてトップ・レベルの実力と人気を獲得していたSonny Rollins(ts.ソニー・ロリンズ)との共演音源、そして Thelonious Monk(p.セロニアス・モンク)、Milt Jackson(vib.ミルト・ジャクソン/MJQ)等との1954年録音音源を組み合わせて『Bags' Groove』(1957年発売)、『Miles Davis and The Modern Jazz Giants』(1958年発売)の2枚に仕上げて順番に発売したのではないかと考えられ、単に2枚のアルバムに分けられただけで、決してどちらが内容的に劣っているという訳ではありません。何れにせよ、どの音源も録音後暫く未発表(Prestigeの大量の録音テープの中に埋もれていた?)になっていたのが不思議な程の名演揃い。特に『Miles Davis and The Modern Jazz Giants』は、モンク入門、MJQ(Milt Jackson)入門にも最適です。
(元々Prestigeは、とりあえず何でも録音しておいて、後から発売するという大量制作方針。その為、Prestigeのアルバムは玉石混淆とも言われています。もちろん『Bags' Groove』、『Miles Davis and The Modern Jazz Giants』は玉の方。また、Prestigeは正式に契約の切れた1956年以降も未発表音源、その後のMiles Davisの人気上昇見越して温存していた音源などを利用して、1961年頃までMiles Davisで商売しています。)

 録音から数年後とはいえ、この音源が世に出たことは素晴らしいことですが、強いていうなら、1956年録音の"'Round Midnight"(演奏が悪いわけではない)を外して、"Bags' Groove"も含めた1954年録音のクリスマス・セッションだけの1枚物として発表した方が名盤度も上がったのではないかと思います。しかし、1枚で売るより、1枚分に満たない幾つかの未発表音源と組み合わせて2枚に分けて売った方が2倍の収益が上がると考えたであろう(ミュージシャンからの評判が非常に悪かったと言われる)Prestigeのミュージシャンを無視した商売優先の編集は残念。

 伝説のセッションのエピソードとしてよく紹介される"Man I Love"[Take 2]。アドリブの途中で気が乗らなかったのか突然中途半端にソロを中断したThelonious Monkに対して「早く続けろ」とでも言うようにトランペットを吹き始めるMiles Davis(リズムだけになってしまった演奏を何とか立て直そうとしただけのようですが)、そして展開されるThelonious Monkの素晴らしいピアノ・ソロ。演奏を止めたのか、長すぎる"間"だったのか定かではありませんが、本来なら没になってもおかしく無いテイクから垣間見える特異なモンクのキャラクターと才能、そして"喧嘩セッション"(実際には喧嘩など無かったとはいえ)という曰くを生んだスリリングで緊張感あるテイクとなっています。

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