March 16, 2005
Live in California 1976:On the Wings of a Russian Foxbat/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)
![]() | Live in California 1976: On the Wings of a Russian Foxbat Deep Purple |
Ritchie Blackmore(G,リッチー・ブラックモア)脱退後、アメリカ人ギタリストのTommy Bolin(G.トミー・ボーリン)を加えた第4期DEEP PURPLE(ディープ・パープル)の1976年カリフォルニア・ロング・ビーチでのライブ。当時から同名タイトルの海賊盤が出回っていたが1995年になって正規盤として発表されました。
Disc.1
1.Burn
2.Lady Luck
3.Gettin' Tighter
4.Love Child
5.Smoke on the Water [Incl. Georgia On My Mind]
6.Lazy
7.Grind
Disc.2
1.This Time Around
2.Tommy Bolin
3.Stormbringer
4.Highway Star [Inc Not Fade Away]
5.Smoke on the Water [Vsn 2] [Incl. Georgia On My Mind]
6.Going Down
7.Highway Star [Vsn 2]
David Coverdale (Vocal) (デイビッド・カヴァーデイル)
Jon Lord (Key) (ジョン・ロード)
Ian Paice (Drums) (イアン・ペイス)
Glenn Hughes (Bass,Vocal) (グレン・ヒューズ)
Tommy Bolin (Guitar) (トミー・ボーリン)
来日前の指の怪我でほとんどギターの弾けないTommy Bolin(G.トミー・ボーリン)とバンド崩壊前の影響から来る演奏のまとまりの無さにもかかわらず発売された『Last Concert In Japan』と、日本でも絶大な人気を誇ったRitchie Blackmore(G,リッチー・ブラックモア)の不在から評価の低い第4期DEEP PURPLE(ディープ・パープル)ですが、この『Live in California 1976:On the Wings of a Russian Foxbat』ほうが発売されていればTommy Bolinの評価も違ったものになっていたと思います。
演奏もJon Lord(Key.ジョン・ロード)はもちろん安定しているし、Ian Paice(Dr.イアン・ペイス)はまさに絶頂期。Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)の演奏も『Last Concert In Japan』とは比較になりません。(あのアルバムではTommy Bolinのギターをかなり小さめにミックスされている上、怪我のための苦肉の策でスライドでの演奏が殆どであり、Tommy Bolin本来のギターを弾いていないに等しいですからもともと比較にはなりません。)Ritchie Blackmore時代の曲をTommy Bolinのスタイルで弾きこなしているため最初は違和感があるかもしれませんし、ラフに流してしまっている部分が気にはなりますが、聴きこんでいくと、これはこれでなかなか良いギターを弾いています。Ritchie Blackmoreじゃないと絶対駄目だ、という人以外には十分気に入ってもらえる演奏だと思います。(海賊版ですが『Wembley 1976』『New York 1976""In Deep Grief』ではこのアルバム以上の演奏が聴けます。)
ただし、David Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)の調子が悪いのか、Glenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)が良過ぎるのか、二人のヴォーカルが噛み合わない部分が多々あるのが残念なところです。(この頃の海賊盤を何枚か聴きましたがいずれもDavid Coverdaleは影が薄いような気がします。)
Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)はどちらかと言えばジャズ、フュージョン寄りのギタリストで、それまでのRitchie Blackmore(G,リッチー・ブラックモア)とはタイプが違うためRitchie Blackmoreのスタイルを求めていたファンにとっては評価しにくいのかもしれませんが、当時David Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)やGlenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)がやりたかったブラック・ミュージック寄りのファンキーなスタイルにはベストなギタリストだったのだと思います。Tommy BolinだけでなくDavid Coverdale、Glenn HughesにとってもDEEP PURPLE(ディープ・パープル)という名前である以上"Smoke on the Water"はやらざるを得ない曲だったのでしょう。唯一のスタジオ盤である『Come Taste The Band』も、後にJon Lord(Key.ジョン・ロード)が語ったように、DEEP PURPLEの名前でなければもっと正当な評価をされていたのかもしれません。
Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)のギターテクニックについてもBilly Cobham(D.ビリー・コブハム)のアルバム『Spectrum』でのプレイやJAMES GANG(ジェームス・ギャング)時代(Joe Walsh/ジョー・ウォルシュの後任として参加)の『Bang』、Tommy Bolinのソロ・アルバム『Teaser』などを聴いてもらえば分かりますが、十分なアイディアとテクニックを持っています。DEEP PURPLE(ディープ・パープル)解散後、Jeff Beck(ジェフ・ベック)とのジョイント・ツアー中にドラッグの事故で亡くなってしまいますが、生きていれば今頃どんな音楽を聞かせてくれたかと思うと残念です。
*ソロ・アルバム『Teaser』収録の"Wild Dogs"は名曲です!Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)のヴォーカルもなかなか良いです。『Last Concert in Japan/Deep Purple』にもライブ・ヴァージョンが収録されています。
*JAMES GANG(ジェームス・ギャング)、DEEP PURPLE(ディープ・パープル)への参加はソロ活動の資金稼ぎ、知名度のアップという目的が大きく、Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)のDEEP PURPLEへの加入の際にも、DEEP PURPLEの活動と並行してソロ・アルバムの作成、及びアルバムのプロモーションを行ってもかまわない、という条件が付けられていたようです。実際アメリカのレコード店では当時のDEEP PURPLEの新作『Come Taste The Band』より、同時期に発表したTommy Bolinの『Teaser』の方が派手に宣伝された、ということもあったようです。
*10年以上前(1990年前後)に、タイトルは忘れましたが、ドラッグで亡くなったミュージシャンの曲を集めたトリビュート・アルバムが発売されていましたが、当時人気絶頂のMOTLEY CRUE(モトリー・クルー)がTommy Bolin(G.トミー・ボーリン)の"Teaser"をカヴァーしていました。リーダーのNikki Sixx(B.ニッキー・シックス)がTommy Bolinのファンだったということでしたが、日本での評価に比べてアメリカでのTommy Bolinの人気は高かったということが窺えます。
関連記事 - [掲載アルバム一覧] Deep Purple
■Deep Purple "Made in Japan"
![]() | Made In Japan: 25th Anniversary Edition Deep Purple |
■Tommy Bolin "Teaser"
![]() | Teaser Bolin Tommy |
■Tommy Bolin "Whips and Roses"
![]() | Whips and Roses Tommy Bolin |
■James Gang "Bang"
![]() | Bang James Gang |
■Deep Purple "This Time Around: Live in Tokyo '75 "
![]() | This Time Around: Live in Tokyo '75 Deep Purple Purple 2001-09-11 |
- by axis_009
- at 10:28
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comments
トミー・ボーリン時代のパープルも勉強せねばと常々感じております。
個人的には、イアン・ギラン脱退後のデビカバ時代のパープルが、「なんでもアリ」的なアティテュードがあって好きです。
やがてメタルの権化と化すカヴァーディルの行く末を考えると、この当時の素朴でブルージーな彼の佇まいはかえって微笑ましいです。
初期のホワイトスネイクは結構いいバンドでしたね。1stから何枚かは持ってます。あまり人気は出なかったけど。確か来日公演も売れなくて中止になったんじゃなかったでしたっけ。
ホワイトスネイクのあのアルバム(「サーペンスなんとか」は好きなアルバムです。)はジョン・サイクスの力によるものが大きいと思ってます。アルバム発表前に辞めてしまってPVなどは(録音に参加していない)ヘビメタ・オールスターズみたいになってましたね。あのままサイクスが残っていれば、あそこまでメタルの権化(by KMCにしむらさん)にならず、良質のハード・ロックが聴けたんじゃないかと思うんですが...。
(下に続く)
(続き)
あれ以降、参加メンバーも有名な人ばかりですし、スティーブ・ヴァイなんかも好きだし(バンドに合う合わないは別として)、ライブも凄かったんですが、アルバムとしては好きになれるものは無かったんですよ。当時は強力に売れたけど、その後のことを考えると自分自身で道を狭めてしまったのではないかと思います。要らない世話ですが(笑)。
ジミー・ペイジとのユニットが旨くいって長く続けば、起死回生で状況も変わったんでしょうが、ああいう結果だし。
(さらに続く)
(さらに続き)
既に市場からは一番売れた頃のデビカバしか求められないでしょうし、もうヘビメタしかやれない(しかも今更だし)んじゃないかなぁ。初心回帰みたいなアルバムも出してたみたいですが、よほど昔からの熱心なファンじゃないと、もう興味を持たないだろうし...。
あー、サイクスは良い曲書くし、ギターもうまいのに。何でもっと仲良くやってくれなかったかなぁ。
(注:以上の文章は思い込みと願望を多分に含んでいます。)
*かなり長くなってしまいました。
うーん、そうだ!そのうち今回のコメントをコピペして、ホワイトスネイクの紹介記事にしよう!そうしよう。
僕はブラックモア時代が好きなんですけど、
今のところあまり良い噂は聞いてません(;^^
僕はギターもブラックモア仕様にしたり(笑)、良いと思うんですけど・・・
慧さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ブラックモア仕様って、センター・ピックアップを低くして、フィンガーボードをスキャロップにする、という感じですか?私も昔ブラックモアに憧れてストラトを買ったクチなんですが、今までスキャロップって弾いたことが無いんですよ。慣れなんでしょうけど、強く押さえすぎてシャープしたりしそうで。
それでは、また寄って見てください。今後ともよろしくお願いします。
はじめまして!
TBありがとうございます。
デープ・パープルをコピーするには、やはりストラトキャスターです。
妙に体にフイットして、弾きやすいんですよね。
レスポールほど重くないのもいい感じです。
これからもよろしくお願いします。
>エディさん
エディさんのWolfgang、飽きがこなくて長く使えそうな良い色ですね。
でも、確かにリッチーを弾くんならストラトのほうが気分が乗りますね。そういうところは大事です。うんうん。(私もそうです。)
すごいですね、このブログ。それに比べて私の記事の貧相なこと。一応私ギタリストの端くれでございまして、ギター弾きの視線から、ブツブツ記事を書いてる次第でございます。トラバにてご紹介くださいまして、ありがとうございました。カリフォルニア〜は続編を予定しています。よろしくお願いいたします。
> japametal500さん
こちらこそよろしくお願いします。もし良かったら遠慮なくTBなどもよろしくお願いしますね。
評価の低い「Last Concert In Japan」は予約して買いました。予約特典でポスターが付いたのですが、パープルの写真を予約者の氏名でデザインしたものでした。とっても小さい文字でしたので、虫メガネで自分の名前を探しました^^; 内容の方は覚えていません(笑)
>イマ さん
予約するとそんな特典があったんですね。知りませんでした。FMラジオで全曲オンエアしてるのをエアチェックだけして購入候補から外しちゃったんですよ。当時は毎月買えるアルバムの枚数が予算的に限られてたので、買う買わないの判断が厳しかったんです。(笑)
でも、よく考えるとCDを買う予算自体は当時と今とそんなに変わっていないような気が...。(20代の頃が一番買えてたなぁ。)やっぱり厳選しないといけませんね。(笑)
axis_009さん、こんにちは!
「Live In California」、面白いアルバムですよね。
私はトミーのファンなので、彼のの素晴らしさは当然(!)
なんですけど、凄まじいグレン・ヒューズ、その影に
隠れてしまったカヴァーデイル、常にマイペースの残りの2人。
曲もバラバラの無統一で、いいのか?悪いのか?って感じしますが
トミーのとろけるようなあのレイが聞ければ、それで満足な私です。。。
>akkoさん
最初にakkoさんのブログにTBさせていただいたのは「あの頃ペニーレインと」だったと思うんですが、後日ブログを拝見させていただいたらトミー・ボーリンやトラピーズの記事が!なかなかこういうミュージシャンについて書かれてる人はいないので嬉しくなってしまいました。しかも、その上ROLLY!「すかんち」は昔かなり好きだった時期があってCDも何枚か持ってました。あの色々なバンドの有名曲からのパクリ(確信犯ですから、どちらかと言えばパロディーですね)、ポップなメロディー、バンドのカラー....。良かったですよね。
また、こちらからもお邪魔しますね。今後とも宜しくお願いします。
このライブアルバムの中では、ロングバージョンで演奏する「ゲッティンタイター」が好きですね。昨年HTPの来日公演でも、グレンヒューズがこの曲を力強く歌っておりました。思うに「カムテイストザバンド」も決して悪いアルバムではないし、第4期パープルやトミーボーリンの評価の低さには、やっぱり75年12月の来日公演のイメージが酷い、ということがあるようです。グレンとトミーは凄く気が合っていたみたいで、11年前のグレンのライブアルバムでも、途中のMCでボーリンについて切々と語った後、彼に捧げる歌として「ジスタイムアラウンド」を始めるという、なかなか泣かせる場面がありました。まあ、実際は見た目通りエゴの強い人なんでしょうけど…(最近の雑誌インタビューでジョーリンターナーがいろいろこぼしていた)。どうもおじゃましました。
>donaldさん
コメント、ありがとうございます。
>「ゲッティンタイター」が好きですね
自分たちが作ったアルバムからの曲、ということで気合も入ってるし、演奏の出来もリッチー時代の曲より良いように感じます。
>グレンとトミーは凄く気が合っていたみたいで
一緒にバンドをやりたい、という話もあった様な記憶があるんですが、見てみたかったですよね。
>ジョーリンターナーがいろいろこぼしていた
(笑)なんか、状況が目に浮かぶようです。確かに、グレン・ヒューズってエゴ強そうですね。
また、寄って見てください。よろしくお願いします。
アチャ・・・。
音質問題無しですか・・。
つい先日、CD屋で手にとってみてたんですけど
ちょっとまやかしものくさいなぁ、と思ってやめたんです。
買っておけば良かった・・・。
>山田さん
Yahoo!への引越しの方は一段落しましたか?お疲れ様です。
でも、色々と頂いたTBを見るとリンクする物が多いですね。(^^♪
>ちょっとまやかしものくさいなぁ
元々はFM放送用の録音だった音源が流出して海賊盤として売られてたものですからね。確かにタイトルといい胡散臭い感じはありますね。(タイトルは海賊盤で売られてた時とまったく一緒です。結構パープルものでは有名な海賊盤でしたよ。)
ライブ・アルバムとして発売するために録音していた音源では無いので、正式発売に際して手は加えられているとは思いますが、音質的に多少落ちる、という人もいるかもしれません。
コメントありがとうございます。
たぶん自分はHMVで買ったので
まだどこかに輸入版なら手に入る
と思いますよ。
>stairways2さん
3日分の公演がセットになっているパープルの「ライブ・イン・ジャパン」のことですね。輸入版だと安いですねー。3000円ぐらいで買えるんなら、と購入を悩んでるところです。(^^♪
こんばんは〜。
実は私もトミー・ボーリンの時代は聴いていません。
いつか聴いてみようとは思っているんですけどね・・・。
>lonehawkさん
>いつか聴いてみようとは
機会があったら是非。ただ、記事にも書いてある通りパープル・ファン全員にお勧めできる、というわけでも無いので、本当に機会があれば、という感じで良いと思います。(^^♪
*でも、間違っても「ラスト・コンサート・イン・ジャパン」には手を出さない方が良いですよ。
トミー・ボーリン、なかなか格好良いギター弾いてますね。僕も「リッチーがいないから....」という方だったし、周りの友達も「第4期は良くない」という人が多くて第4期ディープ・パープルはほとんど聞いていなかったんですが,もっと早く聴いておけばよかった!「ラスト・コンサート・イン・ジャパン」を先に聞いたのがよくなかったんだろうなぁ。このアルバムを先に聴いておけば,,,,,。残念。