April 6, 2005
Live Bootleg/AEROSMITH (エアロスミス)
![]() | Live Bootleg Aerosmith |
ライブ・バンドとしてのAEROSMITH(エアロスミス)の魅力すべてを凝縮して2枚組のアルバム(CDでは1枚)に収めたライブ盤。(1978年)
演奏自体はかなりラフなのにもかかわらず、それすらも魅力に変えてしまうほどの圧倒的に勢いのあるライブ・パフォーマンス。70年代ハード・ロックを代表する名作ライブ盤です。
1.Back in the Saddle
2.Sweet Emotion
3.Lord of the Thighs
4.Toys in the Attic
5.Last Child
6.Come Together
7.Walk This Way
8.Sick as a Dog
9.Dream On
10.Chip Away the Stone
11.Sight for Sore Eyes
12.Mama Kin
13.S.O.S. (Too Bad)
14.I Ain't Got You
15.Mother Popcorn
16.Train Kept A Rollin'/Strangers in the Night
Steven Tyler :Vocal (スティーブン・タイラー)
Joe Perry :Guitar (ジョー・ペリー)
Tom Hamilton :Bass (トム・ハミルトン)
Brad Whitford :Guitar (ブラッド・ウイットフォード)
Joey Kramer :Drums (ジョーイ・クレイマー)
AEROSMITH(エアロスミス)は1973年に『Aerosmith』でデビュー。THE ROLLING STONES(ザ・ローリング・ストーンズ)、YARDBIRDS(ヤードバーズ)、LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)やR&B、ブルーズなどから影響を受けたそのバンド・スタイルは地元ボストンでは好評を持って迎えられたものの、ボストン以外ではバンド・フォーマットが同じであることもあって、THE ROLLING STONESのコピー、などと批判されることも多かったようです。
その後、THE KINKS(キンクス)、MOTT THE HOOPLE(モット・ザ・フープル)、THE MAHAVISHNU ORCHESTRA(マハビシュヌ・オーケストラ)、そして2作目『Get Your Wings』(1974年)発売時にはDEEP PURPLE(ディープ・パープル)、BLACK SABBATH(ブラック・サバス)などの前座として精力的にツアーを行いチャートでは低迷するものの着実に人気、実力ともにステップ・アップし、遂に3作目『Toys in the Attic』(1975年)で全米チャート11位を記録、1976年には1作目発売時にボストンでのローカル・ヒットに終わっていたシングル"Dream On"を再リリース、全米チャート6位まであがる大ヒットによりAEROSMITH(エアロスミス)の名前は全米で認知されることになります。そして1976年、AEROSMITH初期の代表作として上げられることの多い『Rocks(ロックス)』を発売。発売に伴うツアーも大成功で、『Rocks』は全米3位を記録しゴールド・ディスクを獲得。AEROSMITHは一躍トップ・グループの仲間入りを果たし、その人気を確実なものとし、『Draw the Line』(1978年)発表後は全米のスタジアム、アリーナ・クラスを廻るツアーを行い、35万人を集めた"California Jam(カリフォルニア・ジャム)"でトリを務め、AEROSMITHの人気はピークを迎えます。*この時の模様は『Live Bootleg』(1978年)に収録。
しかし次作『Night in the Ruts』(1979年)製作中にバンド内の不和などが原因でJoe Perry(G.ジョー・ペリー)が脱退、その後81年にはBrad Whitford(G.ブラッド・ウィットフォード)も脱退、バンドはJimmy Crespo(G.ジミー・クレスポ)、Rick Dufay(G.リック・デュフェイ)をそれぞれの後任に迎え『Rock in a Hard Place』(1982年)を発表するものの、良い曲はありながらもバンドの勢いは既に失われており、ドラック依存のバンド体質、Steven Tyler(Vo.スティーブン・タイラー)のオートバイ事故等によりバンドは休止状態、存続の危機を迎えます。
一方、Joe Perryも"Joe Perry Project(ジョー・ペリー・プロジェクト)としてアルバムを3枚発売しますが、1作目の『Let the Music Do the Talking(熱く語れ!)』はまずまずの成績を収めるものの、2作目『I've Got the Rock'n'Rolls Again』、3作目『Once a Rocker, Always a Rocker』はセールス的には振るわず低迷、Brad WhitfordもDerek ST. Holmes (デレク・セント・ホルムス)とデビュー作『Whitford/Holmes(ウィットフォード/ホルムス)』を発表後自然消滅。
ところが1984年、Brad Whitford(ブラッド・ウイットフォード)がJoe Perry Project(ジョー・ペリー・プロジェクト)に参加したところから話は一転、2人はAEROSMITH(エアロスミス)のメンバーと再会し、Joe Perry、Brad WhitfordのAEROSMITHへの復帰が決定します。バンドはレコード契約の無いままツアー活動を再開し、1985年にゲフィンと契約、復帰作『Done with Mirrors』を発表。1986年にはSteven Tyler(スティーブン・タイラー)とJoe Perry(G.ジョー・ペリー)がRUN D.M.Cによる"Walk This Way"のラップ・ヴァージョンに参加。この曲のヒットによりAEROSMITHは新たな若い世代にその存在を知らしめ浮上のきっかけを掴み、バンド自身も以前のようなドラッグ渦から手を切ることを決意します。
その後クリーンになったAEROSMITHは1987年の『Permanent Vacation』、110週にわたってチャート・インして500万枚以上のセールスを上げたロング・セラー・アルバム『Pump』、AEROSMITHが初めて全米チャート首位を獲得した『Get a Grip』(1993年)を経て、遂には1970年代以上の人気、セールスを誇るバンドへと復活を遂げました。
その後も『Nine Lives』(1997年)、1998年には映画「アルマゲドン」のサウンド・トラックからシングル・カットされた"Don't Want To Miss a Thing"が全米チャート1位を獲得、AEROSMITHの25年間の歴史を詰めこんだライブ・アルバム『A Little South of Sanity』(1998年)、『Just Push Play』(2001年)、『Honkin on Bobo』(2004年)など、良質のアルバムを発表し続けています。
AEROSMITH(エアロスミス)の演奏はテクニック的にはそんなに高度なことはしていないんですが、実際コピーしてバンドでやってみると、なかなかあのノリがでない、というAEROSMITHならではのリズム感覚を持ったバンドです。普通のロック・バンドだとドラムとベースのリズム・セクションがバンドを牽引するのですが、特に当時はJoe Perry(G.ジョー・ペリー)の刻むリフがバンドを引っ張り、バンドがジョーについて行くというようなところがあり、AEROSMITHの独特なノリはJoe Perryに因るところが大きかったのかもしれません。
*15曲目と16曲目の間に、クレジットには記載されていないのですが「Draw the line」が入っています。当時の海賊盤は表記ミスが多かったので(今でも?)、そんなことまでパロディにしてたんでしょうね。
70年代後半、KISS(キッス)、QUEEN(クイーン)、Cheap Trick(チープ・トリック)とともに日本で非常に人気のあったバンドですし、当時ロックを聴いていた現在30代後半から40代以上の方にとっては必ず通る道、そして思い入れのあるバンドだと思います。
(最近は"Don't Want To Miss a Thing(ミス・ア・シング)"以降のファンの方も多いでしょうね)
■A Little South Of Sanity
| A Little South Of Sanity [2-CD SET] Aerosmith |
1998年発表のライブ・アルバム。AEROSMITH(エアロスミス)の25年間の歴史が詰まったようなアルバムです。ほぼベスト・アルバム的な選曲で、ヒット曲、名曲の数々が収録されています。テンションの高さ、という意味では上記『Live Bootleg(ライブ・ブートレッグ)』ですが、このアルバムでは完成された貫禄すら感じさせる演奏が聴けます。
■Ultimate Aerosmith Hits
| Ultimate Aerosmith Hits/アルティメイト・エアロスミス・ヒッツ AEROSMITH |
[試聴]iTunes Music Store "Universal Masters Collection: Aerosmith"
[AEROSMITH DISCOGRAPHY]
1973 Aerosmith
1974 Get Your Wings
1975 Toys in the Attic
1976 Rocks
1977 Draw the Line
1978 Live Bootleg
1979 Night in the Ruts
1982 Rock in a Hard Place
1985 Done with Mirrors
1987 Permanent Vacation
1989 Pump
1993 Get a Grip
1997 Nine Lives
1998 A Little South of Sanity
2001 Just Push Play
2004 Honkin on Bobo
*ベスト盤、ボックスセット除く
[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]
■KISS "ALIVE 2"(1977) →関連記事
![]() | ALIVE 2 (REMASTERED) Kiss |
■QUEEN "Live Killers"(1979) →関連記事
![]() | Live Killers Queen |
■Cheap Trick "at Budokan:The Complete Concert "(1998) →関連記事
![]() | Cheap Trick At Budokan: The Complete Concert Cheap Trick Epic/Legacy 1998-04-28 |
1977年発表のCheap Trick(チープ・トリック)『at 武道館』と後日発売された『at 武道館 2』(1993)をあわせてセットリスト通りに並び替えた編集盤です。私は以前『at 武道館 2』が出たときに曲順などを調べて自分でもMDに録音してました。
■Cheap Trick "in Color"(1977)→関連記事
![]() | In Color Cheap Trick |
- by axis_009
- at 11:27
- Comments (13)
- Trackbacks (18)








comments
こんにちわ。むむ〜(汗)エアロスミスにサンタナのきましたか。私も自分のプログに書く予定のア−チスト、バンドです。
たしかに私もチ−プトリック、KISS、クイ−ン、エアロスミスは通りました。中でも私にはエアロスミスは特別ですね。バンドでもレパ−トリ−にとりあげてましたね。。「ママキン」「トレインキャアプトアロ−リン」「ドリ−ム オン」「ウォ−クディスウェイ」などなど。去年はブル−スアルバムまでだして。
エアルスミスの日本来日公演も見ましたが、コメ粒でした(泣)
スティ−ブンタイラ−のVOは上手すぎです。ジョ−ペリ−のギタ−にリズム最高!曲にも駄作てのが無い。(ジョ−ペリ−がいない頃のアルバム以外は全部揃えてます)私にとって最高にはまった(まだはまっている)ハ−ドロックバンドです。ちなみにリブタイラ−はかわいいです。ひさびさにエアロのビデオを見ようっと(笑)
Axisさん、こんばんは。
ついに初のカキコをさせて頂いております!!
私は80sから洋楽を聴きだしたので、↑みなさんのようにママキンなどをOnTimeで聴いてないのですが、それでもやっぱりカッコよさは今と変わらないですね!
私自身がもっとも聴いていたのは、Permanent VacationやBigOnesの辺り、あとWalk this wayがRunDMCで返り咲いたころです。
ですので、Ultimate Aerosmith Hitsでいうと1枚目後半から2枚目前半が好きです。
最近になって商業的になってしまったのかと思ったときもありましたが
やっぱりどれをとってもエアロらしいなと思えます。
またスティーブンを見てると、私もあんなふうにいつまでもはじけた大人になりたい(十分いまも大人だけど)と思ってしまいます。 つづく↓
去年のライブでは、往年ファンと思われる40代くらいの人たちも一杯いて、しかもこぶしの振り方でかなり詳しく聴きこんでるのがわかるくらいだったのですごく楽しかったです。(やっぱりライブは大ファンと思われる人が集まれば集まるほど楽しくなりますよねー)
Queenのトラックバックをありがとうございました!
私も次回は何かトラックバックしてみたいと思いますのでまたどうぞよろしくお願いします。
&記事も楽しみにしております。
axis_009さん、こんにちは。音ログ情報とトラックバックありがとうございました。
先日、キッスが72年に来日した際のNHKヤングミュージックショーの再放送を見まして、当時の武道館ライブも当然グッドでしたが、2004年シドニーで、全員メイクのフルオーケストラをバックに演奏したデトロイト・ロックシティにシビれました。
またお邪魔します、よろしくお願いします。
>日々一曲野郎さん
NHKのKISSは、放映から10年以上経って海賊盤のビデオを買うまで、頭の中でイメージが大きくなりすぎちゃって、ビデオを見たときにちょっとがっかりした記憶があります。まぁ、その間に色々見てるし、ロックのステージ演出もだんだん派手になって行ってるから、90年代に入ってから77年当時の映像を見るとそれも仕方が無いんですけど。(去年の再放送もしっかり録画しました。海賊盤のビデオの画像、結構酷かったんですよ。)
*あっ、NHKヤングミュージックショーのKISSは1977年初来日武道館公演ですよ。
★なんて書いてたらちょうどiTuneから「Shout It Out Loud」が!
エアロのライブ盤は私の青春でしたねぇ〜。
LPの見開きのメンバーを見ながら、Back in the Saddle 〜ずーと聞いてました。
ある日うちのお母ちゃんがジャケットを見て「アンタ、LPにコーヒーこぼしたのかい?」とマジに言ってきたのを思い出しました(笑)
>majuさん
>LPにコーヒーこぼしたのかい
(笑)確かにシミみたいなのありましたよね。でも、このアルバムは本当に良いライブですね。私もかなり思い入れのあるアルバムです。
はじめまして。AEROネタでTBさせて戴きました。ご紹介しているLive bootlegも最高ですね。本物のロックバンドって風格が漂ってますもんね。
10月にエアロスミスの新譜が出るみたいですよ。ライブ・ハウス・クラスの会場で演奏したもののようです。スタジアム、アリーナ・クラスの会場でのライヴとはまた違った魅力がありそうで楽しみです。
エアロ、クイーン、キッス、そしてチープ・トリック!!!
全部聴いてました。どれも大好きなバンドばかりです。でも、特にチープ・トリックが好きだったのに、チープ・トリックは来日公演見に行けなかったんですよ。未だに後悔。
この4つのバンドは青春の思い出とともにあるバンドです。
Aerosmithのアルバムは一部のベスト盤を除いて、BOXを含めすべて所有しております。
また、B!誌等のAerosmith特集が組まれている雑誌、Aerosmith自伝等もコレクションしている、自称「Joe Perryヲタク」です☆
そんな私が読んでも「むむむ〜?!」とうなってしまうほど、めっちゃ詳しい内容の記事だったので、感心してしまいました。
また、他の記事を読ませていただきましたが、'70年代(一部’60年代がありましたが・・・)のHR満載のBlogではありませんかっ。
axis_009さんに感服です。
また、ちょくちょく遊びに来ますので、よろしくお願いします♪
TBありがとうございました!
お返しのTBをさせていただきました。
KISSやチープ・トリックなどにも触れられていて、楽しく拝見しました(^^)!
>波野井露楠さん
キッス、クィーン、エアロスミス、チープ・トリックあたりは70年代後期のロックにおいては外せませんね。フレディー・マーキュリーを失ったクィーンを除いて、どのバンドも現在も現役というのも凄いです。
チープ・トリックは他のバンドに較べるとあまり売れてないみたいだけど、たまに新しいアルバムを出すと凄く内容が良かったりするので。未だに新譜が出る度に買い続けてます。