October 7, 2006
Live at Leeds/THE WHO (ザ・フー)
![]() | Live at Leeds - DELUXE Edition The Who MCA 2001-09-18 |
[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]
[試聴]iTunes Music Store - Live at Leeds
モッズ・ファッションで身を包み、他のバンドを圧倒するライブ演奏力とギターやドラムを破壊するパフォーマンスで1960年代から1970年代にかけて欧米でTHE BEATLES(ザ・ビートルズ)、THE ROLLING STONES(ザ・ローリング・ストーンズ)と並ぶ人気を誇り、1982年に一旦解散した後も幾度かの再結成を行い現在もロック界の重鎮として活動を続けるTHE WHO(ザ・フー)が、ライブ・レコーディング前提で1970年にリーズ大学の食堂を利用して少数の観客の前で行った公演を収録したTHE WHOのライブの魅力を全て詰め込んだ歴史的名盤です。
Disc1
1. Heaven & Hell *
2. I Can't Explain *
3. Fortune Teller *
4. Tattoo *
5. Young Man Blues
6. Substitute
7. Happy Jack *
8. I'm A Boy *
9. A Quick One,While He's Away *
10. Summertime Blues
11. Shakin' All Over
12. My Generation
13. Magic Bus
Disc 2
『Tommy』 20songs
Roger Daltrey :vo.ロジャー・ダルトリー
Pete Townshend :g.ピート・タウンゼント
John Entwistle :b.ジョン・エントウィッスル
Keith Moon :dr.キース・ムーン
イマジネーションとアイディア溢れるギター・ワークを派手なアクションで決めるバンドの頭脳Pete Townshend(g.ピート・タウンゼンド)。ジェイムス・ブラウンの影響が垣間見えるソウルフルな唱法と熱狂的なシャウト、ルックス的にもスター性抜群のRoger Daltrey(vo.ロジャー・ダルトリー)。ディストーションを効かせたベースをリード・ギターのように掻き鳴らすJohn Entwistle(b.ジョン・エントウィッスル)。ハイハットを使わない独特のドラム奏法(マーチング・ドラムに影響を受けたのではないかと思われます)で異常に高いテンションで超絶テクニックを連発しながら、リズム・キープに止まらず、ギター、ベース、ドラムという最小編成での演奏をカバーして余りある、ドラムをまるでメロディー楽器のように操る奇才Keith Moon(dr.キース・ムーン)。
ロック・ミュージシャンとして優れた才能、個性を備えた4人のメンバーによって1964年に結成されたTHE WHO(ザ・フー)はデビュー・シングル"I Can't Explain"のヒット以来、代表曲の1つであり当時イギリスで流行したモッズの合言葉にもなった"My Generation"などのシングル・ヒットを連発。ライブ演奏のレベルも当時のロック・バンドの中では非常に高く、スタジオ盤以上の圧倒的な迫力を持って演奏されるヒット曲、凄まじく破壊的なパフォーマンス(実際にギター、アンプなどを叩き壊してしまう)にロック・ファンは熱狂。たちまちトップ・バンドへ駆け上がります。
本作『Live at Leeds(熱狂のライブ)』は、それまでヒット・ソング・グループであったTHE WHOが本格的なコンセプト・アルバム、ロック・オペラ『Tommy(トミー)』(1969年)を発表してアルバム・アーティストとして高い評価を得て、演奏力、創造力共に全盛期にあった時期の演奏を収めたロック史上に残る名作ライブ・アルバムです。
アルバム発表当時は約40分弱、全6曲がアルバム1枚に凝縮された形で発売されましたが、発売25周年リマスター盤の『Live at Leeds - 25th Edition』でそれまで未発表だった7曲が追加され(上記収録曲の*印)、現在ではロック・オペラ『Tommy(トミー)』の収録曲をほぼ全曲演奏したライブ・テイクがDisc 2として追加された完全版『Live at Leeds - Deluxe Edition』が発売されています。
| The BBC Sessions 1965-1973 The Who |
上記『Live at Leeds』はハード・ロック全盛の1970年の発表ということもあり、特に当初収録されていた6曲に関しては(バンド自身もハード・ロック・サウンドに影響を受けて)ハードな面を強調した演奏になっており、当時欧米に較べて評価、人気ともに低く、あまり理解されていなかった日本ではヒットした『Live at Leeds』での演奏によってTHE WHO(ザ・フー)はハード・ロック・バンド的な捉えられ方をしていましたが、実際には2003年になって発表された『The BBC Sessions 1965-1973(BBCセッションズ)』で聴くことの出来る演奏が本来のTHE WHOの音楽といえます。
現在BBC Sessionsはシリーズ化されて色々なバンドの音源が発掘されて発売されていますが、個人的にはこの『The Who :The BBC Sessions 1965-1973』はLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の『The BBC Sessions』と並ぶ名盤であり、THE BEATLES(ザ・ビートルズ)などと並び評されるTHE WHOのブリティッシュ・ロック・バンドとしてのポップな面、ビート感、そして独特の捻くれ方など、THE WHOの魅力を余す事無く堪能できるアルバムだと思います。
■Tommy (1969)
![]() | Tommy The Who Polydor 2000-10-30 |
Pete Townshend(g.ピート・タウンゼント)のコンセプトを元に作り上げられた壮大なロック・オペラ『Tommy(トミー)』。THE WHO(ザ・フー)を代表する名盤の1つで、その世界観は後にオーケストラでの演奏ヴァージョン、Roger Daltrey(vo.ロジャー・ダルトリー)主演による映画化、そしてミュージカル化など幅広く拡がっていきます。
■The Ultimate Collection
![]() | The Ultimate Collection Who Mca 2002-06-11 |
ヒット・ソング・グループであった初期THE WHO(ザ・フー)の魅力溢れるシングル曲、そして全キャリアにおける代表曲を聴くことの出来るベスト盤。
こういったコンピレーション盤は、誰もを満足させることは不可能だとしても、選曲的に不満が残るものも多いのですが、この2枚組のCDは選曲の割り切り方がハッキリしており、数あるTHE WHOのベスト盤の中でもTHE WHO入門編としても、長年のファンの方がベスト盤を1枚持っておきたいと考えた時に選ぶCDとしてもお勧めではないかと思います。
■Who's Next (1971)
![]() | Who's Next The Who MCA 1995-11-07 |
Pete Townshend(g.ピート・タウンゼント)自らも語るTHE WHO(ザ・フー)の最高傑作。『Tommy(トミー)』に続く構想として映画化前提で制作に入りながら、余りにもスケールが大きすぎたため未完成に終わった『Lifehouse』の収録予定曲を集めたのが本作『Who's Next(フーズ・ネクスト)』です。パワフルな演奏と新たにシンセサイザーを導入するなど、更に音楽の幅も広がり『Tommy』後の充実期ということもあり各楽曲の完成度は高く、全英1位、全米4位となる大ヒットを記録した名盤です。もし『Lifehouse』が完成していたら遥かに『Tommy』を超える作品になったことは疑うべくも無い程の傑作。
THE WHOの代表作としては話題性、その後の影響力から『Tommy』があげられることが多いのですが、その時代ならでは評価というものもあり、新たにTHE WHOを聴いてみようと考えている方はライブの傑作『Live at Leeds(熱狂のライブ)』と本作『Who's Next』から聴いた方がTHE WHOの魅力がきちんと伝わるのではないかと思います。
| Who's Next - DELUXE Edition The Who |
- by axis_009
- at 19:12
- Comments (13)
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comments
こんにちは。
ザ・フーは初心者なのでベスト盤から買ってみようと思って検索していたら辿りつきました。(何種類か出ているので、どれがお勧めかなと思って)
The Ultimate Collectionのところで「選曲の割り切り方がハッキリしており」と書いておられるのですが、どういった部分が良いのでしょうか?
初コメントで質問させていただいて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。^^
(BBSの方にも書き込みました。)
いりあさん、初めまして。
>どういった部分が良いのでしょうか
そういえば詳しく書いて無かったですね。
1.CD2枚組でとりあえず曲が沢山入っている。
2.基本的なところだけ押さえていて欲張っていない。(欲張ると、収録曲にも限りがあるので、入れられない曲が出てきたりして偏りがちになる)
3.代表作といわれる『Tommy』にはもっと入れるべき曲があるかもしれないけど、『Tommy』はアルバムを通して聴いた方が良いので沢山聴きたかったら『Tommy』を買ったほうが良い、とか、一応人気作の『Live at Leeds』からは有名曲の"Summertime Blues"ぐらいは入れておくけど、ライブ盤なのでもっと聴きたかったらアルバム買ってTHE WHOのライブに浸った方が良いよ、みたいな意思が感じられるところ。
4.このベスト盤でTHE WHOのファンになった場合、たいていの人は次に『Tommy』か『Live st Leeds』に行くと思いますが、選曲に偏りが無いので重複する曲が少なくて良い。
5.有名アルバムは既に持ってるTHE WHOファンの人がこのベスト盤を購入した場合、選曲に偏りが無い分満遍なく色々な時期のTHE WHOのサウンドが気軽に聞けて良いのではないか。
といった理由からなんですよ。参考になれば幸いです。^^♪
axis 009さん
こんにちは。ご無沙汰しております。
僕はWhoに関しては、正直、熱心なファンではないかなぁ〜と、思いますが、LeedsのLiveは迫力、演奏力、熱気全ての面で、スバラシイ!
全盛期の一瞬を真空パック…
やっぱ、これですね!
ちなみに、この前、Who追っかけで、USにLiveを見に行った友人が直接バンドメンバーから聞いた話で、「来年は日本に行くよ」との事♪
オデッセイに続き、また、Whoの勇姿が本当に見られそうですよ♪
P.S.リンクしてくださっていた事気付きませんでした(苦笑)とっても遅ればせですが、僕もリンクさせて頂いて宜しいですか?
>V.J.さん
今更叶わない話ではありますが、ザ・フーに影響を受けたその後のバンドが意外と日本でもすんなり受け入れられ、しかもザ・フー以上に知名度も人気も高いバンドがいくつかある、ということを考えると、ジョン・エントウィッスル、キース・ムーン存命中の70年代に来日して欲しかったですね。日本での評価も全然違ったものになった筈なのに。
そういえばストーンズも初来日までは、ロック・ファンはともかく、一般的な人気、知名度は低かったしなぁ。
>P.S.リンクしてくださっていた事
V.J.さんのブログ『ヴァイナル☆ヂャンキー』にはいつも楽しませてもらってます。リンクの件、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。^^♪
こんな大学でコンサートやるなら、我母校にも来て欲しかったと思うぷくちゃんです。
フーのファンって結構、トミーの後のピコピコ派と初期のモッズらしい(?)派に分かれていると思いません?
ちょうどその分岐点のこのアルバム!両方のファンから愛されているような、いないような。
ジョンのベースはその後のアーチストに恐ろしいほどの影響を与えているように思えます。
We are MODS!
2002年ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールにてLIVE見ました。ジョンが健在の時のステージです。
最初の音が出た瞬間に、それまで持っていたロックへの価値観がぶっ飛んでいく勢いで圧倒されました。
長年ロック・コンサートを見たり、携わったりしてきましたが、あれほどのパワー(音量ではなく)で圧倒されたのは初めてでした。
The Whoについて語り始めるとキリがありません。
その渡英したとき、キースの墓参りとブライトンの町を歩けたことも大きな収穫でした。
キースのお墓は、マーク・ボランと同じ霊園にあります。
いいですねえ!フー!!
Live at Leeds、大好きです。
一番聴いたかもしれません(^^)。
それにしても、デラックス・エディションが出てるんですねえ!!
いろんなのが出ていて、みんな欲しくなるので困ります(^^;)。
>ぷくちゃん
ジョン・エントウィッスルのリード・ベースはタイプは違うけどポール・マッカートニーのベースと同様に後のミュージシャンにかなり影響を与えていると思います。音とかバンド内での役割とか。ただ単に最低音を鳴らしているというだけに止まらないベースの使い方ですね。^^
>山品さん
キース・ムーンの墓ってマーク・ボランと同じところにあるんですね。知りませんでした。偶然なんですが、私のブログの音楽の記事がT.REXとTHE WHOが続いてたので、ちょっとビックリです。(途中怪獣ものを挟んでますが)
>波野井露楠さん
『Live at Leeds』は最初レコードで持っていたんですが、25周年盤のCDが出たときにCDを購入して、その後に発売されたデラックス・エディションには『Tommy』のライブ・テイク収録ということで、結局レコードと合わせて3枚買わされてしまいました。^^;
どうもはじめまして!TBありがとうございます。
実はここんとこずっとフーを聴いてないんですが、それでも好きなアルバムは数多くありますね。個人的には初期シングル群とファーストが抜きん出て好きです。
>いたち野郎さん
70年代以降のザ・フーの音楽も、『トミー』『4重人格』などの大作コンセプトアルバムもそれぞれ良さがあって好きなんですが、やはりいたち野郎さんも書かれているように私も初期の物が好みで、一番良く聴いていたのはあの辺のアルバムでした。
とはいっても最近は軽くベスト盤ばっかり聴いてたりしますが。。。。^^;
THE WHOっていろんな顔を持ってるから、最初にどこから入るのかが難しかったり、どれが最高傑作かが人によって全然違ったりしますよね。
私の場合、THE WHOというバンドの演奏を聴きたいときは『Live at Leeds』か『Who's Next』を、Peteの書く曲を楽しみたいときは初期シングル(の入ったベスト盤)を選ぶことが多いです。
>耳イヌさん
>>最初にどこから入るのかが難しかったり
THE WHOを聴いてみたいという人に、まずどのアルバムを勧めるのか、というのも難しいですよね。私はやっぱり1stかな。勧める相手がハードロック好きだったら『Live at Leeds』。
でも、最近は記事にも掲載しているベスト盤の『The Ultimate Collection』を勧めることが多いですね。
フーはなかなか魅力を説明しづらいグループだと思いますし、実際私も頻繁に聴くわけではないのですが、聴くとやっぱり「いいなあ」と思ってしまいます。
私はアルバムをちょっとずつ揃えていきましたが、どれも特徴があって魅力的です。
「BBCセッションズ」、面白そうですね。
そのうち聴いてみたいです。