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August 3, 2007

Walking Into Clarksdale/Jimmy Page & Robert Plant (ジミー・ペイジ&ロバート・プラント)

B000024C9VWalking Into Clarksdale
Jimmy Page & Robert Plant
Mercury 1998-04-20

[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 1994年に発表したアルバム『No Quarter: Jimmy Page & Robert Plant Unledded』を携えて行った"Jimmy Page & Robert Plant"(ジミー・ペイジ&ロバート・プラント)のワールド・ツアー終了後、ツアーに同行したバック・バンドのメンバーと共に制作された全曲オリジナルのスタジオ録音盤。(1998年発表)


1.Shining In The Light
2.When The World Was Young
3.Upon A Golden Horse
4.Blue Train
5.Please Read The Letter
6.Most High
7.Heart In Your Hand
8.Walking Into Clarksdale
9.Burning Up
10.When I Was A Child
11.House Of Love
12.Sons Of Freedom

 ワールド・ツアーではアルバム『No Quarter』のサウンド、趣向から一転してLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)時代の曲をさらに大幅に導入し、サウンド的にもハード・ロック色の強いパフォーマンスを行ったものの、このアルバムでは再度ハード・ロック色を抑えギター、ヴォーカルともに控えめな演奏となり、アルバム全体のトータル感を重視した内容になっています。
 Jimmy PageとRobert Plantが創り上げた新しい音として聴いた場合、面白い部分は多々あるのですが、ハード・ロックを期待して聴くと退屈なサウンドかもしれません。しかし、聴けば聴くほど味の出るアルバムでもあり、前作から続くJimmy Page、そして特にRobert Plantの新しい音への模索はある程度完成の域に近づいていたのではないかとも思える仕上がりです。

 前作発表の際にも少なからず感じたことですが、John Paul Jonesジョン・ポール・ジョーンズ)の"Music from The Film:Scream For Help"(1985年)、このアルバム"Walking Into Clarksdale"の翌年に発表された"Zooma"(1999年)、"The Thunderthief"などを聴くと、(バンド名が"Led Zeppelin"でなくとも、また"過去のサウンドの再現"でなくても)John Paul Jonesがプレイヤー、もしくはプロデュース面で参加していれば"No Quarter"、"Walking Into Clarksdale"ともに、Jimmy Page(ジミー・ペイジ)とRobert Plant(ロバート・プラント)の新しいサウンドへの欲求とLED ZEPPELINスタイルのハード・ロックを求めるファンの双方が満足でき、より完成度の高いサウンドに仕上がっていたのではないかとも思われ、John Paul Jonesの不在は残念でなりません。
 Jimmy PageとJohn Paul Jonesの確執が云々と取り沙汰されますが、再合体が無理であれば"Jimmy Page & Robert Plant"と合わせて"Robert Plant & John Paul Jones"でのサウンドも聴いてみたかった、という気もします。

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April 23, 2007

BBC Sessions/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002JEVBBC Sessions
Led Zeppelin


Led Zeppelin[試聴]iTunes Music Store "Led Zeppelin"


 1969年から1971年にかけて英BBCラジオ放送用としてライブ録音された様々なLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の音源をJimmy Page(ジミー・ペイジ)自らがデジタル・マスタリングにかかわり、編集作業を行った上で解散から20年近く経った1997年になって突如として発表したスタジオ・ライブ編集盤
 スタジオ盤での演奏が大人しく感じられるほどのメンバーの若さに任せた勢いのある演奏は、発表当時(1997年)には既に古臭いと感じさせかねない初期LED ZEPPELINのブルース・ロック寄りの演奏スタイルに新鮮味を感じさせるだけでなく、収録された数々の楽曲に新たな魅力を生み出しており、1970年前後にこれほどまでに強力な演奏を聴かせていたLED ZEPPELINの凄みを現在においても充分に感じさせられる内容になっています。


Disc 1
1. You Shook Me (1) *
2. I Can't Quit You Baby (1) *
3. Communication Breakdown (1) **
4. Dazed and Confused *
5. Girl I Love She Got Long Black Wavy Hair **
6. What Is and What Should Never Be ***
7. Communication Breakdown (2) ***
8. Travelling Riverside Blues ***
9. Whole Lotta Love ***
10. Somethin' Else **
11. Communication Breakdown (3) ****
12. I Can't Quit You Baby (2) ****
13. You Shook Me (1) ****
14. How Many More Times ****

* John Peel's Top Gear (Recording Date March 3, 1969)
** Chris Grant's "Tasty Pop Sundae" (Recording Date June 16, 1969)
*** John Peel's Top Gear (Recording Date June 29, 1969)
**** One Night Stand (Recording Date June 27, 1969)

Disc 2
1. Immigrant Song
2. Heartbreaker
3. Since I've Been Loving You
4. Black Dog
5. Dazed and Confused
6. Stairway to Heaven
7. Going to California
8. That's the Way
9. Whole Lotta Love
10. Thank You

Disc 2,all tracks : In Concert (Recording Date April 1, 1971)

Jimmy Page: guitar (ジミー・ペイジ)
Robert Plant: vocals (ロバート・プラント)
John Paul Jones: bass (ジョン・ポール・ジョーンズ)
John 'Bonzo' Bonham: drums (ジョン・ボーナム)

Led Zeppelin 本作『BBC Sessions(BBCライヴ)』が発売されるまでは1976年に発表された『The Song Remains the Same永遠の詩)』が長らく唯一の公式ライブ盤でしたが、かつてNHK FMで放送された際のエア・チェック・テープやBBCが放送用プログラムとして各国のFM放送局等に貸し出していた為、多くの国で頻繁に放送されたことから数多く出回った海賊盤などで既に愛聴していた方も多いと思われる有名音源の公式リマスター盤です。
 LED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)の代表作『IV』発売前の録音がほとんどで、『IV』収録曲のアルバム発売前のライブ演奏や既に数々のライブで鍛え上げてきた1stから3rdアルバムまでの収録曲のライブ演奏が聴くことが出来ます。また、スタジオ盤のアルバムには収録されていませんが、初期のライブでアンコール曲として演奏されていた"Somethin' Else"なども初収録。
 またDisc 2は伝説となった1971年9月の初来日公演の僅か5ヶ月前の演奏が収録されており(ちなみに『Led Zeppelin IV』は1971年11月発表)、ラジオ放送用に各楽曲がコンパクトに抑えられているとは言え、良質な音で日本公演での衝撃的なステージの断片を垣間見ることが出来るという意味でも貴重。(海賊盤として初来日公演の音源も市場に出回っていますが、余程初来日公演に思い入れのある人以外は本作で充分ではないかと思います。)

John bonham 本作の聴き所は冒頭にも書いたとおり、初期LED ZEPPELINのブルース・ロック色の濃い演奏スタイルとライブ演奏ならではのワイルドでダイナミックな迫力ある演奏です。若きRobert Plant(Vo.ロバート・プラント)の何処までも突き抜けて行くかのようなハイ・トーン・シャウト。全キャリアにおいて一番ギターが弾けていた時期のJimmy Page(g.ジミー・ペイジ)が弾きまくるヘヴィ・ブルーズやハード・ロック・ナンバー。スタジオ盤以上の迫力を持って聴く者に迫るJohn Paul Jones(b.ジョン・ポール・ジョーンズ)のベース・プレイと以降LED ZEPPELINを支え続けることになる才気溢れるマルチ・プレイヤー振り。そしてなんと言っても強力なのはJohn 'Bonzo' Bonham(d.ジョン・ボーナム)。スタジオ盤の製作時にはJimmy Pageのアイディアの実現の為、リズム・キープのリズム・マシン(それでも充分強力だったが)と化していたJohn Bonhamがアルバム発表後、ライブなどの実践を通して各楽曲を把握し、自らの解釈とプレイ・スタイルを詰め込んだ攻撃的で派手でダイナミックなドラム・プレイ。「ロック・ドラムはJohn Bonhamに始まりJohn Bonhamで終わる」と言われたJohn Bonhamのドラムの凄みはやはりライブ演奏ありきだったのだと再確認させてくれるアルバムになっています。
 また、本作収録曲とスタジオ盤との比較に加え、Disc 1に収録された複数の重複曲同士の比較も興味深く、わずか半年程度の間に楽曲に新たなアイディアが加えられて変化しており、1つとして同じ演奏になっていないのは常に進化し続けていたLED ZEPPELINの他のバンドとの大きな違いであり、一つの聴き所にもなっています。

*BBC Sessions(BBCライブ)はJimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)、THE WHO(ザ・フー)を始めとして、様々なバンドの音源が発売されており数多くの名盤を産み出しています。商品化に際して通常BBCはバンド側(もしくはメーカー)へはDATに落とした音源を渡しているらしいのですが、Jimmy Page(G.ジミー・ペイジ)は特例でマスターテープを受け取っています。その為か、一連のBBS Sessionsモノの中では音の迫力、音質共に本作が白眉と言える作品に仕上がっています。

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March 20, 2007

The Song Remains The Same: Soundtrack From The Led Zeppelin Film/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002I3DThe Song Remains The Same: Soundtrack From The Led Zeppelin Film
Led Zeppelin
WEA International 1990-10-25

Led Zeppelin[試聴]iTunes Music Store "Led Zeppelin"


 1973年の全米ツアーのライブを撮影した劇場用映画『The Song Remains the Same』(狂熱のライヴ・1976年公開)のサウンドトラックとしてLED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)活動中に唯一発表された公式ライブ・アルバム。しかし、サウンドトラックと言っても映画とは収録曲や曲順、そして別テイクの収録といった差異があり、単純に映画の音源を収録したというよりはライブ音源を利用してJimmy Page(ジミー・ペイジ)が新たに1つの作品として製作したアルバムといったほうが正しいかもしれません。
 1973年7月27日、28日、29日にMadison Square Garden(マディソン・スクェア・ガーデン)で行われたコンサートの各テイクを編集して収録されています。


1. Rock 'n' roll
2. Celebration day
3. Song remains the same
4. Rain song
5. Dazed and confused
6. No quarter
7. Stairway to Heaven
8. Moby Dick
9. Whole lotta love

Jimmy Page: guitar (ジミー・ペイジ)
Robert Plant: vocals (ロバート・プラント)
John Paul Jones: bass (ジョン・ポール・ジョーンズ)
John 'Bonzo' Bonham: drums (ジョン・ボーナム)

Led Zeppelin 1973 発表当時は唯一の公式ライブという貴重な存在で、LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)のライヴを聴きたい時の選択肢は(公式には)本作しかありませんでした。2003年に『The Song Remains The Same: Soundtrack From The Led Zeppelin Film/永遠の詩(狂熱のライヴ)』以上にハイ・テンションで高い演奏レベル、そしてなんと言ってもRobert Plant(Vo.ロバート・プラント)の全盛期のヴォーカルを聴く事が出来る1972年のライブを収録した『How the West Was Won伝説のライヴ)』(2003年)が発表された現在となっては本作の存在価値も薄れてしまっていますが、『How the West Was Won』を収録した1972年以降に発売された、メロトロンの導入でプログレッシブ・ロック色が強く、John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)のバンド内での活躍が目立つアルバム『Houses Of The Holy聖なる館)』(1973年)収録曲のライブ・ヴァージョンを聴く事が出来ること。名曲"Stairway to Heaven"(天国への階段)の出来も良く、ライヴ・ヴァージョンの決定版ともいえる内容を持っていることなどから、決して疎かには出来ないアルバムです。
 全体的に本作でのLED ZEPPELINの演奏は可も不可もなし、LED ZEPPELINのライヴとしては平凡なものと言わざるを得ませんが、下手な海賊盤に手を出すよりはきちんと編集を施された公式盤ということで音質的にも内容的にも無難。

 現在(2007年)LED ZEPPELINの公式ライブ音源は、1969年と1971年にイギリスBBCのラジオ放映用に収録された、初期ツェッペリンのブルーズ色が色濃く残る時期の『BBC Sessions』(1997年発表)、ロック・バンドとして絶頂期を迎えた時期の1972年『How the West Was Won』(2003年発表)、そして1973年のライブを収録した本作『The Song Remains The Same』(1976年)の3作が発表されていますが、可能であれば1975年以降の後期ツェッペリンの公式ライヴ音源も欲しいところ。しかし、この時期の演奏としては、有名な海賊盤の名盤("Destroyer"、"Listen to This Eddie"等)が幾つかあるとは言え、1975年以降はバンドの演奏レベルが著しく落ちてしまう時期でもあり(特にJimmy Page)、音源的に良い物が残っていない等の理由で実現は難しいのかもしれません。何とかJimmy Page(ジミー・ペイジ)お得意の音源発掘作業&編集で後期ツェッペリンのライブ総集編的な公式ライヴでも出してくれないかと長年待望しているのですが。。。。

 スタジオ盤では緻密な音作りをするLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)のライブならではの勢いに任せた荒削りな演奏が魅力。代表曲"Rock And Roll"、"Stairway To Heaven"、"Whole Lotta Love"に加え、『Houses Of The Holy』収録曲で後期ツェッペリンのライヴでのオープニングを飾ることの多かった"Song remains the same"、"Rain song"、John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)の弾くメロトロンが幻想的な"No quarter"他収録。


B000FFP2BCレッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ [DVD]
レッド・ツェッペリン
ワーナー・ホーム・ビデオ 2006-06-02

 1973年のMadison Square Garden(マディソン・スクェア・ガーデン)でのライブを中心に、各メンバーJimmy Page(ジミー・ペイジ)、Robert Plant(ロバート・プラント)、John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)、John Bonham(ジョン・ボーナム)のイメージ映像などを挿入した劇場用映画。サウンドトラックと同様、1972年以降来日公演のなかったLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)のコンサートの全貌を垣間見ることが出来ることと、『LED ZEPPLIN DVD』(2003年)が発売されるまでは唯一の貴重な公式映像であり、発表当時は各地の名画座やフィルム・コンサート等で頻繁に上映された人気プログラムでした。
 単なるコンサートの記録映画ではなく、映画冒頭や曲間などに「5人目のツェッペリン」と呼ばれた有名マネージャ-、Peter Grant(ピーター・グラント)や各メンバーのイメージ映像とプライベート映像が挿入された映像作品として製作されています。しかし、各メンバーがそれぞれ出演したイメージ映像については稚拙な演技に加えて、曲の途中で挿入される映像部分が余りにも長すぎるためメンバーの自己満足としか言えず、1~2度観れば飽きてしまうイメージ映像をカットして演奏シーンのみで構成して欲しかったというのがツェッペリン・ファンの本音かもしれません。(1984年に初ビデオ化)

 サウンド・トラックには収録されなかった"Black Dog"、"Since I've Been Loving you"も収録されています。


[2007/09/20 追記]

B000VWYNNWThe Song Remains the Same
[Original recording remastered]

Led Zeppelin
WEA International 2007-11-20

Led Zeppelin[試聴]iTunes Music Store "Led Zeppelin"


 LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の公式アルバムの殆どが1990年発表の4枚組ベスト盤『Led Zeppelin』発表時にリマスターされていたのにも拘らず、これまで唯一手がつけられずにいた『The Song Remains The Same: Soundtrack From The Led Zeppelin Film(永遠の詩/狂熱のライヴ』のリマスター盤が遂に発売。オリジナル盤収録曲に加えて、"Black Dog"(ブラック・ドッグ)、"Over the Hills and Far Away"(丘のむこうに)、"Misty mountain hop"(ミスティ・マウンテン・ホップ)、"Since I've been loving you"(貴方を愛しつづけて)、"Ocean"(オーシャン)、"Heartbreaker"(ハートブレイカー)の6曲を追加。ほぼ当時のセットリスト通りの完全版に近い形となりました。(2007年11月21日発売)
*"Ocean"はアンコール曲ですが、CD収録時間の関係からか、Disc1の最後に収録されています。


B000W6H26M【5,000セット限定生産】レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ リミテッド コレクターズ・エディション
ジョン・ボーナム.ジョン・ポール・ジョーンズ. ロバート・プラント.ジミー・ペイジ.ピーター・グラント. ピーター・クリフトン
ワーナー・ホーム・ビデオ 2007-11-21

 1976年に公開された劇場用映画『レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ』のデジタルリマスター版。(2007年11月21日発売)
 これまで未発表だったライブ映像"Celebration day"(祭典の日)、"Misty mountain hop"(ミスティ・マウンテン・ホップ)、"Over the Hills and Far Away"(丘のむこうに)、"Ocean"(オーシャン)の5曲に加えてメンバーのインタビューなどの特典映像を収録。
*2枚組DVDとヴィンテージTシャツ、ロビーカード(7枚)、オリジナル・プレミア招待状(復刻)、オリジナル・ツアー・スケジュール、プレスキット・フォトをセットにしたコレクターズ・エディション。


B000W6H26Cレッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション(2枚組)
ジョン・ボーナム.ジョン・ポール・ジョーンズ. ロバート・プラント.ジミー・ペイジ.ピーター・グラント. ピーター・クリフトン
ワーナー・ホーム・ビデオ 2007-11-21

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March 1, 2007

Coda/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002JSRCoda
Led Zeppelin
WEA International 1994-08-16

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 John Bonham(Dr.ジョン・ボーナム)の急逝により1980年12月4日に解散したLED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)が解散から2年後の1982年に発表した未発表曲などを集めた編集盤。
 録音時期がバラバラなのにも拘らず、アルバム全体を通して統一感を持たせた編集は見事。また、アルバム収録から洩れた楽曲を集めたとは言えLED ZEPPELINの場合は没曲ではなく、アルバムのイメージに合うかどうかという判断基準により収録曲を決定しているため、『Coda(最終楽章)』収録曲は他のアルバム収録曲に較べて決してクオリティーが劣るものはありません。実質的にはLED ZEPPELINのラスト・アルバムは『In Through the Out Door(イン・スルー・ジ・アウト・ドア)』という事になりますが、『In Through the Out Door』の延長線上のサウンドを聴く事は出来ないものの、本作は単なるアウトテイクの寄せ集め的なものではなく、現在においては『Coda』をラスト・アルバムという位置付けに置いても良いほどの充実度を持ったアルバムに仕上がっています。


1. We're Gonna Groove (Royal Albert Hall-1970/01/09 *guitar parts overdubbed)
2. Poor Tom (Album『Led Zeppelin III』未収録曲)
3. I Can't Quit You Baby (Royal Albert Hall-1970/01/09)
4. Walter's Walk (Album『Houses Of The Holy』未収録曲)
5. Ozone Baby (Album『In Through the Out Door』未収録曲)
6. Darlene (Album『In Through the Out Door』未収録曲)
7. Bonzo's Montreaux (1976 John Bonham drum instrumental with electronic effects added by Jimmy Page)
8. Wearing And Tearing (Album『In Through the Out Door』未収録曲)

Jimmy Page: guitar ジミー・ペイジ
Robert Plant: vocals ロバート・プラント
John Paul Jones: bass ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham: drums ジョン・ボーナム

 『Coda(最終楽章)』の製作、発売に関してはLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)が主催するスワンソング・レコード(1983年に活動を停止)がアトランティック・レコードとレーベル設立時に交わした「LED ZEPPELIN名義のアルバムを5枚リリースする」という契約を履行するためにJimmy Page(G.ジミー・ペイジ)が未発表曲を中心に編集作業を行い、最終的にRobert Plant(Vo.ロバート・プラント)、John Paul Jones(B,Key.ジョン・ポール・ジョーンズ)の協力を得て完成させています。
 解散後でプロモーション・ツアーを行えないものの、各種媒体による大々的なプロモーションによりビルボードのアルバム・チャートで6位、イギリスのチャートでは4位を記録。
*アルバムは1982年の前半には完成していたようですが、同時期にRobert Plantの初ソロ・アルバム『Pictures at Eleven11時の肖像)』(1982年)の発売が予定されていたため、発売時期が重ならないように配慮されて半年程度間隔を空けた1982年11月に発売されています。

 初期LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)のライブでオープニング曲として頻繁に演奏された"We're Gonna Groove"。1972年頃のライブでもDazed and Confusedの中間部分でリフ部分が既に披露されていた"Walter's Walk"。JimmyPage(G.ジミー・ペイジ)自身が気に入っている演奏、とインタビューで語った1st収録の"I Can't Quint Baby"のリハーサル・テイク(ライブ・テイクと言う説もあり)。JimmyPageとJohn Bonham(Dr.ジョン・ボーナム)がモントルーのスタジオで行った実験的なドラム・サウンド"Bonzo's Montreux"他収録。

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January 29, 2007

In Through the Out Door/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002JSPIn Through the Out Door
Led Zeppelin
Warner 1994-08-18

Led Zeppelin[試聴]iTunes Music Store "Led Zeppelin"


 Jimmy Page(g.ジミー・ペイジ)主導で制作されたハード・ロックの決定版的アルバム『Presence(プレゼンス)』(1976年)から3年半、John Paul Jones(b,keyジョン・ポール・ジョーンズ)のアイディアと彼の弾くシンセサイザーYAMAHA GX-1を大幅にフューチャーした、John Bonham(d.ジョン・ボーナム)の死による解散がなければ、バンドの新時代の幕開けとなるはずだったLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の実質上のラスト・アルバム『In Through the Out Door(イン・スルー・ジ・アウト・ドア)』。(1979年発表)


1. In the evening
2. South bound saurez
3. Fool in the rain
4. Hot dog
5. Carouselambra
6. All my love
7. I'm gonna crawl

Jimmy Page: guitar ジミー・ペイジ
Robert Plant: vocals ロバート・プラント
John Paul Jones: bass ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham: drums ジョン・ボーナム

Led_Zeppelin_Knebworth.jpg LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の音楽性の進化、John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)のバンド内での台頭によってキーボードの使用頻度が徐々に高くなっていたとは言え、基本的にはそれまでギター主体のロック・ミュージックを聴かせていたLED ZEPPELINのサウンドが一転、キーボードの音が最も印象に残るアルバムになっています。それまでにも"自分たちの作りたいものを作る"といった姿勢を常に崩さず、自らの作ったバンドへのイメージを自ら覆すアルバムを何度も発表してきたLED ZEPPELINにとってもこれまでに無いほど大きな変化を見せたアルバムで、結果としてLED ZEPPELINのアルバムの中で最も語られることの少ないアルバムになってしまいましたが、音楽としての完成度は高く、"In the Evening"、"Carouselambra"、"All My Love"などの名曲も収録されており、John Bonham(ジョン・ボーナム)の死という悲劇がなければ、この後LED ZEPPELINがどのように進化して行くのかを期待させるに充分な魅力を持った内容になっています。
 アルバムはLED ZEPPELINの新作を待ち望んだファンに支えられ、ビルボード初登場1位を獲得、7週間その座を守ると共に、LED ZEPPELINの過去の作品9作全てがチャート200入りするという快挙を達成しました。

John Paul Jones 前々作『Physical Graffiti(フィジカル・グラフィティ)』(1975年)に到るまでベーシスト、キーボード・プレイヤーとしてだけでなく、ソングライター、アレンジャーとしてもバンドに多大な貢献をしてきたJohn Paul Jones(b,key.ジョン・ポール・ジョーンズ)が前作『Presence(プレゼンス)』(1976年)でJimmy Page(G.ジミー・ペイジ)に強引に押さえ込まれた鬱憤を晴らすかの如く大活躍を見せるアルバムです。Jimmy Pageのギター・リフを主体にして作られた楽曲もあるとは言え、全体的にサウンド面はJohn Paul Jones主導で製作されたためかハード・ロック色が薄れ、シンセサイザーを多用した"シンフォニック・ロック"といった感が強く、それまで使用していた音程が不安手な上にメンテナンスにも非常に気を使う必要のあったメロトロン、ハモンド・オルガンに加えてYAMAHAのシンセサイザー"GX-1"を手に入れることによって、ライブ演奏を前提とした楽曲のスタジオ録音作業の中でキーボード活用の幅が大きく広がったことも大きいのではないかと思われ、ある意味、日本のヤマハがLED ZEPPELINに作らせた作品と言っても良いかもしれません。
 また、Robert Plant(ロバート・プラント)の好みが反映された楽曲も数多く収録されており、"All My Love"を始めとしてLED ZEPPELIN解散後のソロ活動へ繋がるような楽曲が既にいくつか登場しています。また、初期の派手なヴォーカル・ラインは聴けないものの円熟味を増して上手さを感じさせるソウルフルな歌唱を聴かせてくれます。John Paul JonesとRobert PlantがJimmy Pageに反旗を翻したアルバム(もしくは、『Presense』製作の過程を踏まえてJimmy Pageが本作では身を引いたのかもしれません)とも言え、そこにZEPPELINをZEPPELINたらしめているJohn Bonham(d.ジョン・ボーナム)のドラムが加わることによって完成した作品です。

 こうした内容を考えるとRobert Plantが1990年代にJimmy pageとは再合体を果たしたのにも拘らず、各メンバーの思惑は色々とあるのでしょうが、John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)と距離を置いているかのように見えるのは不思議でなりません。Jimmy PageにしろRobert Plantにしろ、バンド解散後のソロ活動でのサウンドを聴くと、John Bonham不在によるフロントマン二人の魅力減はもちろんですが、John Paul JonesがLED ZEPPELINで果たした功績が余りにも大きかったことが良く分かります。個人的には、別ページの"Jimmy Page & Robert Plant (ジミー・ペイジ&ロバート・プラント)"にも書いたのですが、未だに"Jimmy Page & Robert Plant"よりも"Robert Plant & John Paul Jones"での作品が聴きたかった、という思いがあります。

 LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)というバンドの遊び心が感じられるサンバ風"Fool in the Rain"やロカビリー風"Hot Dog"。John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)のシンセサイザーがフューチャーされた"In the Evening"、"Carouselambra"。Robert Plantのヴォーカルが光る"All My Love"、"I'm Gonna Crawl"他。


*LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)は前作『Presence(プレゼンス)』発表後、同年に映画『The Song Remains the Same(レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ)』を公開、同時に初のライブ盤であり、その後長らくLED ZEPPELINのライブ演奏を聴くことの出来る唯一の公式ライヴ・アルバムとなる映画のサントラ盤『Soundtrack From The Film : The Song Remains The Same - 永遠の詩(狂熱のライヴ)』を発表。バンドは衰えることの無いバイタリティで快進撃を続けていました。
 しかし、1977年のアメリカツアー中にRobert Plant(ロバート・プラント)の息子カラックが急逝。スタジオ録音の新作『In Through the Out Door(イン・スルー・ジ・アウト・ドア)』発表までに3年以上活動休止せざるを得なかった原因になっています。


B00005J8J5In Through the Out Door
Led Zeppelin
Atlantic 2003-06-02

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December 31, 2006

Presence/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002JSJPresence
Led Zeppelin
WEA International 1994-08-16

Led Zeppelin[試聴]iTunes Music Store "Led Zeppelin"


 『Houses Of The Holy(聖なる館)』、『Physical Graffiti(フィジカル・グラフィティ)』などのアルバムで多大な貢献をしたJohn Paul Jones(b,key.ジョン・ポール・ジョーンズ)のバンド内での台頭により徐々に楽曲での使用頻度が高くなっていたシンセサイザー、キーボード、アコースティックを一切排除して初期のようなブルーズ、ロック路線に回帰し、Jimmy Page(g.ジミー・ペイジ)主導で緊張感のあるソリッドなエレクトリック・サウンドを作り上げて後期LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の代表作と評価されるとともに、そのシンプルながら重量感のあるサウンドで特にLED ZEPPELINにハード・ロック的なイメージを求めるファンに最も人気のあるアルバムとなったのが本作『Presence(プレゼンス)』です。(1976年発表)


1. Achilles Last Stand
2. For Your Life
3. Royal Orleans
4. Nobody's Fault But Mine
5. Candy Store Rock
6. Hots On For Nowhere
7. Tea For One

Jimmy Page: guitar ジミー・ペイジ
Robert Plant: vocals ロバート・プラント
John Paul Jones: bass ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham: drums ジョン・ボーナム

 1975年2月から行われたアメリカ・ツアーは大成功を収め、2枚組の大作アルバム『Physical Graffiti』(1975年)も大ヒットしてLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)はその活動期間中で最も収益的にも人気的にもピークを迎えていましたが、8月から行われる同年2度目のアメリカ・ツアーを目前にしてギリシア・ロードス島でRobert Plant(vo.ロバート・プラント)が交通事故を起してしまい、更なるバンドの伝説を創り上げることになる筈だったアメリカ・ツアーを中止。LED ZEPPELINは人気絶頂期にも拘らずバンド活動休止に追い込まれてしまいます。
 その後、Robert Plantの回復を待って曲作りを開始。そして、ツアーの中止などで演奏機会の失われていたメンバーの演奏への欲求を爆発させるかの如く、僅か3週間という短い期間で制作されたのが本作『Presence(プレゼンス)』です。1曲目の"Achilles Last Stand(アキレス最後の戦い)"からラストまで、無駄な音を一切排除し、シンプル且つヘヴィーな音の塊を叩きつけたようなサウンドは正にヘヴィー・メタル・サウンド。多彩な音楽性を持つLED ZEPPELINのヘヴィーな面を強調した本作が後のヘヴィ・メタル・バンドに与えた影響は『LED ZEPPELIN II』以上に大きいのではないかと思われます。

 しかし、短い制作期間はバンドに緊張感と集中力をもたらしアルバムの出来に好結果を与えましたが、Jimmy Page(g.ジミー・ペイジ)が蓄えたアイディアを再現するためだけに行われたかのような強引なレコーディングは、これまでのRobert Plant(vo.ロバート・プラント)とJohn Paul Jones(b.ジョン・ポール・ジョーンズ)のバンドへの貢献を無視するかのようにJimmy Pageの完全なるコントロール下で行われ、他のメンバーがアルバムの全体像を把握する事無く終了。Jimmy Pageにとっては傑作アルバムに仕上がったものの、Robert Plant、John Paul Jonesにとっては必ずしもベストのアルバムにはならなかったアルバムでもあります。(John Bonham/ds.ジョン・ボーナムに関しては他のメンバーの思惑に関係なく、ここでも最高のドラムを聴かせてくれます。)
 また、決して他の作品に較べて内容的に劣っているわけではないのにも拘らず、セールス的には大ヒットした前作『Physical Graffiti』のバラエティー豊かな内容に較べるとアルバムを通して単調なサウンドであり、また初の公式ライヴ盤ともなる映画『The Song Remains the Same永遠の詩)』(1976年)のサウンド・トラックと発売時期が重なったこともあり、英米ともにチャート1位は獲得するもののLED ZEPPELINにとっては内容の素晴らしさに伴わない最も売れなかった不運のアルバムになっています。

 John Bonham(ds.ジョン・ボーナム)のドラムを土台にJimmy Page(g.ジミー・ペイジ)がギターを重ね、素晴らしいリフの数々を惜しみなく詰め込んでテンションの高い作品に仕上げた代表曲"Achilles Last Stand"。John Bonhamのファンク趣味全開の"Royal Orleans"。ヘヴィーなサウンドを聴かせる"Nobody's Fault But Mine"、ブルーズ・ナンバー"Tea For One"他収録。

B000002I3DThe Song Remains The Same: Soundtrack From The Led Zeppelin Film
Led Zeppelin
WEA International 1990-10-25

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September 11, 2006

Physical Graffiti/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002JSNPhysical Graffiti
Led Zeppelin
WEA International 1994-08-16

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 Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)が設立したSwan Song Records(スワン・ソング・レコード)から1975年に発表された2枚組アルバム『Physical Graffiti(フィジカル・グラフィティ)』。新録音8曲に『Led Zeppelin III』から『Houses Of The Holy(聖なる館)』の間に録音された未発表曲7曲で構成。様々なジャンルの音楽を吸収し、ツェッペリン・スタイルにアレンジした多彩な楽曲が収録されています。また、全体的にシンプルに作られているのも特徴で、そのためブルース、ハード・ロックに回帰したかのようなサウンドに仕上がっており、『Led Zeppelin IV』と並んでLed Zeppelinの最高傑作に挙げる人も多いアルバムです。


Disc 1
(Side A)
1.Custard Pie
2.The Rover (Album『Houses Of The Holy』未収録曲)
3.In My Time Of Dying
(Side B)
4.Houses Of The Holy (Album『Houses Of The Holy』未収録曲)
5.Trampled Under Foot
6.Kashmir

Disc 2
(Side C)
1.In The Light
2.Bron-Yr-Aur (Album『Led Zeppelin III』未収録曲)
3.Down By The Seaside (Album『Led Zeppelin IV』未収録曲)
4.Ten Years Gone
(Side D)
5.Night Flight (Album『Led Zeppelin IV』未収録曲)
6.The Wanton Song
7.Boogie With Stu (Album『Led Zeppelin IV』未収録曲)
8.Black Country Woman (Album『Houses Of The Holy』未収録曲)
9.Sick Again

Jimmy Page.....g.ジミー・ペイジ
Robert Plant.....vo.ロバート・プラント
John Paul Jones.....b,key.ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham.....ds.ジョン・ボーナム

 デビュー以来、長らく多くの音楽評論家から酷評をされ続けてきたLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)ですが、このアルバムの収録曲の音楽性の多彩さとアルバム全体の完成度の高さからその評価が一転。「ロックそのものがここにある」(メロディー・メイカー)と言われるまでになり、以降発表済みのアルバムへの再評価も含め、正当な評価を得られるようになりました。
 最初に聴いた時には、あまりにも音楽的な幅が広すぎるため散漫な印象も受けかねない所もありますが、聴けば聴くほど染み渡るようにアルバムの良さが聴く側に伝わり、当初は気にも留めなかった楽曲の良さが分かってきたり、Led Zeppelinの音楽的な深さに気付かせられたりと聴くたびに新たな発見がある、正にLed Zeppelinの創作活動でのピークに制作されたアルバムであり、ロック、及びハード・ロックという音楽がひとつの大きな到達点に達成したアルバムではないかと思います。

 シンプルなリフの繰り返しながらドラマティック、且つ壮大な様相を見せる代表曲"Kashmir"。楽曲の出来も良く、アルバム・タイトル・ナンバーであったのにも拘らず何故前作に収録されなかったのかが不思議な"Houses Of The Holy"。ハード・ロック・ナンバー"Custard Pie"、"The Rover"、"The Wanton Song"。ヘヴィなブルーズ大作"In My Time Of Dying"。Jimmy Page(ジミー・ペイジ)のギター、John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)のキーボード、John Bonham(ジョン・ボーナム)のドラムが見事に絡み合い、ファンキーなグルーブを聴かせる"Trampled Under Foot"。製作途中ではツェッペリンの新レーベル名と同じ"Swan Song"という仮タイトルが付けられていた幻想的なバラード"Ten Years Gone"。インド風の幻想的なイントロで始まりルーズなヴォーカルとヘヴィ・リフへ繋げるなどドラマティックな構成で聴かせる"In The Light"他収録。

*現在はCD2枚組で聴くのが一般的ではないかと思いますが、(Led Zeppelinの全アルバムに対して言えることですが)楽曲の収録順にも気を配っていたLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の意図を正しく読み取るには、レコードでのA面、B面といった間を考えて聴くほうがアルバムをより楽しめるのではないかと思われます。CDで聴く際にも面ごとの間隔を感覚的に意識して聴いてみられてはいかがでしょうか。

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September 2, 2006

Houses Of The Holy/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002J0BHouses Of The Holy
Led Zeppelin
WEA International 1994-07-19

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 Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)が1972年発表した通算5作目。現在では名盤の誉れの高い前作『Led Zeppelin IV』がアメリカのチャートで1位を取れなかったことから、アメリカの市場を意識したサウンド、そして前作以上にバラエティー豊かな楽曲が並んでいます。これまでの4作に比べるとダビングが多く、John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)の弾くメロトロンの導入、リズムの多様化が特徴的なプログレッシブ・ロック的な要素も色濃く感じられるアルバムです。Robert Plant(ロバート・プラント)のヴォーカルにエフェクト処理がなされているのも印象的。
 アルバム『Houses Of The Holy(聖なる館)』はメンバーの思惑通りビルボードでチャートの1位を獲得し、40位以内にLed Zeppelinのアルバム中では最長の39週とどまるという記録を作りました。


1. Song Remains the Same
2. Rain Song
3. Over the Hills and Far Away
4. Crunge
5. Dancing Days
6. D'Yer Mak'er
7. No Quarter
8. Ocean

Jimmy Page: guitar ジミー・ペイジ
Robert Plant: vocals ロバート・プラント
John Paul Jones: bass ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham: drums ジョン・ボーナム

 Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)のメンバーのインスピレーションが絶好調の時期に制作された『Houses Of The Holy』ではイマジネーションに溢れた新曲がアルバムに入りきらないほど数多く生まれています。そこでアルバムの収録曲には「楽曲の出来の良し悪し」ではなく「アルバム全体のイメージ」を重視して厳選され、例えばアルバム・タイトルとなった"Houses Of The Holy"ですらアルバムのイメージに合わなくなった為に次作『Physical Graffiti』(1975)に回されています。
 他にもこの時に録音された楽曲では"The Rover"、"Black Country Woman"の2曲が『Physical Graffiti』、"Walter's Walk"がLed Zeppelin解散後に発表された『Coda』(1982)に収録されました。

 最高傑作として推す人の多い『IV(フォー・シンボルズ)』、『Physical Graffiti(フィジカル・グラフィティ)』に挟まれていますが、個人的には多彩な作風を持つがゆえにその時の気分によって好きなアルバムが変わるLed Zeppelinのアルバムの中で『Houses Of The Holy』は常にベスト3に入る作品です。1曲目の"Song Remains the Same"から2曲目の"Rain Song"への流れはLed Zeppelinの創作活動のひとつのピークではないかと思いますし(この2曲だけでも『Houses Of The Holy』は名盤と言えます)、その他の収録曲も後期ツェッペリン・サウンドの基盤となるアイディアの宝庫です。

 衝撃的なJimmy Page(ジミー・ペイジ)のギター・リフにJohn Bonham(ジョン・ボーナム)のドラムとJohn Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)のベースがタイトに反応する、後期Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)のライブでオープニング曲として演奏されることも多かった疾走感溢れるナンバー"Song Remains the Same"。メロトロンの音色が効果的に響く幻想的な"Rain Song"、"No Quarter"。牧歌的なアコースティック・ギターから始まり突如としてヘヴィ・リフが炸裂する"Over the Hills and Far Away"。ツェッペリン風レゲエ・ナンバー"D'Yer Mak'er"。ファンク風"Crunge"他収録。
*ちなみにレゲエのパロディー風演奏の"D'Yer Mak'er(ディジャ・メイク・ハー)"は英国風の発音だと「ジャマイカ」に近い発音となり、「英国人が演奏するレゲエ(ジャマイカが発祥の地)」というジョーク。また、「遊びで録音した曲をアルバムに入れるのか」とJohn Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)が憤慨したとも言われる曲です。

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August 30, 2006

Led Zeppelin IV/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002J09Led Zeppelin IV
Led Zeppelin
Warner 1994-07-21

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 1971年に発表されたLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の代表作。クラシック界の巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤンが絶賛したという代表曲"Stairway to Heaven(天国への階段)"など、収録各曲の完成度の高さはもちろん、『Led Zeppelin I』『II』でのブルーズを再構築したハード・ロック、『III』でフューチャーされたアコースティックな部分など、バンドの持つ様々な音楽的ルーツをさらにツェッペリン風に消化した『I』から『III』までの集大成ともいえるバラエティ豊かな楽曲群とJimmy Page(g.ジミー・ペイジ)のアイディアの広がりが感じられる多彩なリフが収録されており、ジャケットにタイトル、グループ名、レーベル名などを一切記載せずに発売したLed Zeppelinのメンバーの自信が頷ける名盤中の名盤。Led Zeppelinが単なるハード・ロックバンドではないことを証明した傑作アルバムです。
*アルバム・タイトルについては表記だけでなく正式なタイトル自体も無いため、発売当時にアルバム・チャートの表記などで便宜上使われたメンバー4人のシンボルマークから、通称『Four Symbols(フォー・シンボルズ)』と呼ばれることが多いようです。


1. Black dog
2. Rock 'n' roll
3. Battle of Evermore
4. Stairway to Heaven
5. Misty mountain hop
6. Four sticks
7. Going to California
8. When the levee breaks

Jimmy Page: guitar ジミー・ペイジ
Robert Plant: vocals ロバート・プラント
John Paul Jones: bass ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham: drums ジョン・ボーナム

 現在はCDが一般的であるためレコードを裏返す"間"は無くなってしまいましたが、"ブラック・ドック"で始まり"天国への階段"で終わるA面とそれに続く"ミスティ・マウンテン・ホップ"のピアノで始まるB面、というレコードでの曲の並びも「これしか無い」というような絶妙な楽曲配置。あらゆる面で考えつくされて作られているアルバムであり、楽曲単位ではなくアルバム単位で語られるべき作品です。

 『Led Zeppelin IV』の収録曲では"Stairway to Heaven(天国への階段)"があまりにも傑作であるため、この曲ばかりが特出して語られることが多いのですが、"Black dog"、"Rock 'n' roll"を始めツェッペリンのライブでの定番曲も数多く収録されており、アコースティック・ナンバーも『III』収録曲以上の傑作揃いで聴き応えのあるアルバムです。『Led Zeppelin I』から『III』までの集大成的な要素、そして『III』までの作品のセールスに加え大規模なライブ・ツアーで商業的な成功を成し遂げるとともに、Jimmy Page(g.ジミー・ペイジ)がバンド結成以前から持っていた音楽的欲求をデビューからの3作品で全て吐き出し、Led Zeppelinが新たな方向に向かい始めた幕開け的な要素を併せ持っています。
 但し、(間違いなくロック・アルバムの名盤ではありますが)各媒体等での「名盤紹介」などでLed Zeppelinのこのアルバムを知り、ある種の先入観を持ってしまって聴く、また(『III』同様に)レッド・ツェッペリンのハード・ロック的な部分だけを求めて聴くと(「名盤」としての評価は)難しい部分もあり、レコードだとA面だった4曲目までについては有名曲が続けて収録されていることと圧倒的な構成力で聴かされてしまうものの、B面(5曲目以降)に関しては楽曲の出来が落ちているわけではないのですが、人によってはアルバムを聴く前に持っていた先入観によって実際にアルバムを聴いた際のギャップ、またサウンド的にも地味に感じられて好みが分かれる部分です。
 ブルーズ、R&B、ハード・ロック、フォーク、トラッド、そして今で言うワールド・ミュージックなど、メンバーの音楽的ルーツや好みを貪欲に取り入れ、しかもそれをきちんと消化して作品として発表してきたLed Zeppelinの音楽的本質を聴く側もきちんと理解して聴いてこそ初めて名盤たりえるアルバムではないかと思います。そういう意味ではLed Zeppelinの音楽はロックという1つのジャンル(人それぞれに捉え方は違うと思いますが)の枠の中で語られるものではなく、Led Zeppelinというジャンルに属する音楽なのかもしれません。

 ハード・ロック・ナンバー"Black dog"、"Rock 'n' roll"。フォークとハード・ロックの融合に成功した永遠の名曲"Stairway to Heaven"。Robert Plant(vo.ロバート・プラント)とゲスト参加のSandy Denny(サンディー・デニー/FAIRPORT CONVENTION/フェアポート・コンベンション)の掛け合いが見事なアコースティック・ナンバー"Battle of Evermore"。ヘヴィなポップナンバー"Misty mountain hop"。ライブのアコースティック・セットで必ず演奏された"Going to California"他収録。

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August 20, 2006

Led Zeppelin III/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002J1ULed Zeppelin III
Led Zeppelin
WEA International 1994-08-16

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 ヘヴィなサウンドのイメージの強かったLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)が、前2作のサウンドから一転してアコースティックの曲を多数収録したことにより発売当時賛否両論を呼んだ1970年発表の3作目
 "Immigrant Song"など、前2作と同様の路線の曲も収録されていますが、全体的にハード・ロックを期待して聴くと地味な印象があるかもしれません。しかし、各曲の出来は素晴らしく、LED ZEPPELINを初めて聴く人が最初に聴くべきアルバムではありませんが、人気作品を何枚か聴いてLED ZEPPELINの音楽に嵌った時に聴くと初めてその魅力が分かる、というツェッペリン・サウンドの根底にある部分がストレートに前面に現れた、聴けば聴くほど味の出る深みのあるアルバムです。


1. Immigrant song
2. Friends
3. Celebration day
4. Since I've been loving you
5. Out on the tiles
6. Gallows pole
7. Tangerine
8. That's the way
9. Bron Y Aur stomp
10. Hats off to (Roy) Harper

Jimmy Page: guitar ジミー・ペイジ
Robert Plant: vocals ロバート・プラント
John Paul Jones: bass ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham: drums ジョン・ボーナム

 LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の1st、2ndでも既に小出しに出されていたトラディショナル系の音楽が本作ではメインとなっており、発売当時は賛否両論を呼んだものの、この後の『Physical Graffiti』(1975年・6作目)ぐらいまでの流れから考えると3作目にこのアルバムが入るのは違和感がありません。また、セールス的には1st、2ndには及ばなかったにせよ、歴史的名盤『IV』を産み出すためには不可欠だったアルバムでもあり、楽曲の良さと合わせてもう少し評価されても良いのではないかと思われるアルバムです。
 しかし、(LED ZEPPELINのファンの方なら良くご存知のように)1つのジャンルの枠に収まりきらない音楽性を持っているにも拘らず、解散してから何年もの月日を経ても一般的には未だに"ヘヴィ・メタルの元祖"などとハード・ロック的な面ばかりが強調されてしまうバンドとしては、この3作目のアルバムが"地味なアルバム"、"異色作"として片付けられてしまうのは仕方が無いことなのかもしれません。
(感覚的なものなので上手く文章に出来ませんが、個人的には「LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)は稀代のポップ・バンドである」と考えています。)

 エレキ・ギターだけでなく、各種オープン・チューニングを多用したアコースティック・ギターでのプレイにも定評のあるJimmy Page(g.ジミー・ペイジ)ですが、本作『Led Zeppelin III』でも本領発揮。なかなか面白いアコースティック・サウンドを聴かせてくれます。また、当時Jimmy Pageが気に入っていたというNeil Young(ニール・ヤング)、Stephen Stills(スティーヴン・スティルス)が在籍したウエストコースト・ロックの始祖"Buffalo Springfield"(バッファロー・スプリングフィールド)、"Pentangle"(ペンタングル・イギリスのフォーク・ロック・バンド)のJohn Renbourn(g.ジョン・レンボーン)、そして特にBert Jansch(g.バート・ヤンシュ)から影響が色濃く感じられ(『III』だけでなく初期ツェッペリンのアコースティック・ナンバーのいくつかにも)、あまりにもストレートに反映された部分もあり、『III』の楽曲群やLed Zeppelinのアコースティックな部分に魅力を感じられた方は、あわせてBuffalo Springfield、Pentangleのアルバムも聴くとより一層楽しめるかもしれません。

 前作までのハード・ロック路線の"Immigrant Song"。且つ哀愁漂うブルーズ・ナンバー"Since I've Been Loving You"。トラッドからの影響を色濃く感じさせる"Gallows Pole"、"Bron-Y-Aur Stomp"、Roy Harper(ロイ・ハーパー)に捧げられた"Hats Off To (Roy) Harper"他収録。


B000002IAMBuffalo Springfield Again
Buffalo Springfield
Atco 1990-10-25


B000057OWCThe Pentangle
Pentangle
Castle 2001-05-21


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August 3, 2005

Live at the Greek/JIMMY PAGE & THE BLACK CROWES (ジミー・ペイジ&ザ・ブラック・クロウズ)

B00004U45GLive at the Greek
Jimmy Page & The Black Crowes


[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 ライブでLED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)の曲をレパートリーとして演奏していたTHE BLACK CROWES(ザ・ブラック・クロウズ)のコンサートに元LED ZEPPELINのJimmy Page(G.ジミー・ペイジ)が飛び入りで参加してギターを弾いたことをきっかけに生まれたプロジェクト。このアルバムはJIMMY PAGE & THE BLACK CROWESの全米ツアーの中からLAグリーク・シアターで行なった演奏を収録したライブ・アルバムです。(2000年発表)
 全20曲中14曲がLED ZEPPELINのナンバー。アルバム発表当初はインターネットでの通信