April 15, 2005
Lark's Tongues in Aspic/KING CRIMSON (キング・クリムゾン)
![]() | Larks' Tongues in Aspic King Crimson WHD 2005-09-13 |
Bill Bruford(Dr.ビル・ブラッフォード)、John Wetton(B.ジョン・ウエットン)、David Cross(Violin.デヴィッド・クロス)、Jamie Muir(Per.ジェイミー・ミューア)等を加えメンバーを一新した奇才Robert Fripp(G.ロバート・フリップ)率いるKING CRIMSON(キング・クリムゾン)通算6枚目のアルバム(1973年)。プログレッシブ・ロックの頂点を極めた傑作です。
*邦題「太陽と戦慄」。
1.Larks' Tongues In Aspic, Part One
2.Book Of Saturday
3.Exiles
4.Easy Money
5.The Talking Drum
6.Larks' Tongues In Aspic, Part Two
Robert Fripp :Guitar、Mellotron (ロバート・フリップ)
John Wetton :Bass、Vocal (ジョン・ウエットン)
Bill Bruford :Drums (ビル・ブラッフォード)
David Cross :Keyboards、Piano (デヴィッド・クロス)
Jamie Muir :Percussion (ジェイミー・ミューア)
Bill Bruford(ビル・ブラッフォード)と前衛パーカッショニスト、Jamie Muir(ジェイミー・ミューア)によるアグレッシブ且つ神秘的なリズム、哀愁漂うJohn Wetton(ジョン・ウエットン)のヴォーカル、緊張感をさらに煽るようなDavid Cross(デヴィッド・クロス)のヴァイオリン、そして、Robert Fripp(ロバート・フリップ)のならではの無機質なギターフレーズ&サウンド。狂気と紙一重の美、緊張感と破壊的なサウンド、「静」から「動」へのメリハリ。KING CRIMSON(キング・クリムゾン)は、エスニック、オリエンタルなムードも漂わせながら、緊張感とエネルギーに満ち溢れた音世界を作り上げています。
レコーディングは、ある程度テーマ、モチーフを決めておいて、あとは各自のインプロヴィゼイションにまかせる、という形で行われたようですが、とても即興演奏とは思えない楽曲の完成度です。個人的にはミューアのパーカッションが印象に残り、ある意味ではJamie Muir(ジェイミー・ミューア)という素材があって、それを前提にしてRobert Fripp(ロバート・フリップ)が作ったアルバムではないか、という気までしてしまいます。Jamie Muirのレコーディングへの参加はこのアルバムだけで、その後脱退しますが、後何枚かでも良いからJamie Muir参加作を聴いてみたかったと思いますし、私がこのアルバムを選ぶのもアルバムの完成度の高さからだけでなく、Jamie Muirの音に惹かれて、というのは大きな要因です。
John Wetton(ジョン・ウエットン)とBill Bruford(ビル・ブラッフォード)のベースとドラムスの組み合わせも良くマッチしていて、ROXY MUSIC(ロキシー・ミュージック)、URIAH HEEP(ユーライア・ヒープ)などへの参加といった節操の無いJohn Wettonのベーシストとしての上手さ(今更ですが)も充分に発揮しています。1984年に発表した『Discipline(ディシプリン)』でのKING CRIMSON(キング・クリムゾン)再結成時に誘ってもらえなかったJohn Wettonの未練たっぷりのインタビューを雑誌か何かで(FMラジオの情報だったかも)見たことがありますが、その後エイジアなどで売れに売れたにもかかわらず、John Wettonにとってこの時期のKING CRIMSONというのは楽器演奏者として、またクリエイティブな活動の場として重要な場所だったのかもしれません。まぁ、この時期に比べ『Discipline』はフリップが既に新しい方向に向かっていっているため、フリップにとってはJohn Wettonではなかった、ということも仕方が無い事ですね。
*このアルバムは初めてKING CRIMSONを聴くという方にはお勧めできません(笑)。やはり一番有名な『In the Court of the Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)』から聴かれた方が良いと思います。でも、一言だけ言わせてもらえば、個人的にはGreg Lake(グレッグ・レイク)よりJohn Wetton(ジョン・ウエットン)のヴォーカルの方が好みです。
■In the Court of the Crimson King:クリムゾン・キングの宮殿 (1969)
KING CRIMSON(キング・クリムゾン)の1stアルバム。YES(イエス)の『Close To The Edge(危機)』、PINK FLOYD(ピンク・フロイド)の『The Dark Side of the Moon(狂気)』と並ぶプログレッシブ・ロックの代表作です!
![]() | In the Court of the Crimson King King Crimson |
[KING CRIMSON DISCOGRAPHY]
IN THE COURT OF THE CRIMSON KING 1969
IN THE WAKE OF THE POSEIDON 1970
LIZARD 1970
ISLANDS 1971
EARTHBOUND 1972 (LIVE)
LARKS' TONGUES IN ASPIC 1973
STARLESS AND BIBLE BLACK 1974
RED 1974
USA 1975 (LIVE)
DISCIPLINE 1981
BEAT 1982
THREE OF A PERFECT PAIR 1984
THRAK 1995
B'Boom (LIVE) 1995
Thrakattak (LIVE) 1996
The ConstruKction Of Light 2000
Heavy ConstruKction (LIVE) 2000
Happy With What You Have To Be Happy With 2002
The Power To Believe 2003
- by axis_009
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comments
はじめまして、プログレ愛好者の憩の場「Progressive Cafe」というブログをやっている者です。関連投稿ということでTBさせていただきました
個人的にはこの時代のクリムゾンが一番好きです
おっしゃる通りこの作品でJamie Muirの存在は大きいですね、彼無しであのタイトル曲は生まれなかったでしょう
Bill Brufordにも相当の影響を与えたようでBill自身後にそのことを語っていました
Jamie Muirはその後植木職人になったということを聞いた事がありますが、本当なんでしょうか?
>francofrehleyさん
ミューアは庭師になった、みたいな話は昔何かで見たんですが、詳しくは分かりません。クリムゾンのライブ中に足に何か重たいものを落として怪我をしたのが原因、とか。
この時期だと「レッド」も良いんですが、やっぱり「太陽と戦慄」の方が好きです。ちょっと「レッド」は聴くのに気合がいる、というのもあるんですが。(笑)
毎度お世話になります。先日はTBありがとうございます。
たしかにこのアルバムは初心者向けではないでしょうね(笑)。
ちなみに当方も「宮殿」から入ったクチです。
あのファーストからは考えられない異形の進化ですよね〜。
(その後の80年代以降の展開も凄すぎ)
私はビル・ブラッフォードのドラムが無茶苦茶好きなんですが、彼のプレイ・スタイルも相当トリッキーだと常々感じています。
このアルバム「太陽と戦慄」に関してはジェイミー・ミューアありきだと思いますが、裏で支えるブラッフォードにも同様のセンスがあってこそ成り立っているリズムの妙だと思います。
>KMCにしむらさん
確かにブラッフォードの土台があってこそ、ミューアの奔放なプレイが生きたのかもしれませんね。
ブラッフォードは本当に上手いドラマーですよね。色々なバンドに参加してますけどブラッフォードのドラムが入ることによって楽曲の完成度が増す、というか、まさにブラッフォード!というドラムで、辞めた後は(それなりの人が入ってるはずなのに)バンドの音のイメージまで変わってしまうような気がします。。イエスなんかもアラン・ホワイトのドラムのロックっぽさも好きなんですが、ブラッフォードがいた頃の方が面白み、という点では上ですね。
知り合いのレコードメーカー洋楽部に長年在籍した方の話しによると、ロバートフリップ
はコンサート開演直前まで、控室の真ん中でスケール練習等をがんがんやっていて、近寄りがたい、とのことでした。でも彼のコンセプトで成立したクリムゾン、凄いですね。
KING CRIMSON は最近聞き始めたばかりで「宮殿」と「レッド」しか聴いたことがありません。ですがレビューを読ませていただき、これを機に他のアルバムも聴いてみようと思いました。
ASIAでジョン・ウェットンの声を好きになり、彼の活動を遡って聴きはじめた時はあまりの音楽性の違いに驚きましたが、その衝撃はまだ続きそうです。
>y.s.さん
ロバート・フリップの練習好き、という話は良く聞きますね。ひょっとしたら無心にスケールを弾いてるうちにだんだん自分の世界に入り込んで、その中で新しいアイディアが浮かんできたり、なんてこともあるのかも。
>子なしキツネさん
「レッド」が聴けるのならこのアルバムも気にいってもらえると思いますよ。(エイジアは中心メンバーでしたけど)ウエットンは上手いからどんなバンドに入っても(なんで節操も無く参加しちゃうのかは別として)それなりにバンドに対応出来ちゃうんですよね。
エイジアを最初に聴いた時は「この面子でこの音?」と違和感があったんですが、トレバー・ラヴィンのイエスと一緒でそれなりに好きで聴いてました。特にイエスはライブも凄くてビデオもよく見てましたね。ただ、エイジアのライブはウエットンの時期のは見た事がなくて、グレッグ・レイクの時期の映像を見たんですが、既に終わってる、という感じのライブで「ウエットンの時を見てみたかったなぁ」と思った記憶があります。
初めまして。
私が書いたジョン・ウェットンのインタビュー記事に
トラバありがとうございます。
さっそくトラバ返しさせていただきました。
私の中でのキンクリは、「太陽と戦慄」から「RED」までで、もう完全に完結しています(笑)
エイドリアン・ブリュ−にもインタビューしましたが、個人的には、80年代以降のクリムゾンはクリムゾンを名乗ってほしくないです(笑)
貴ブログ、ほかのエントリーも拝読しましたが、LITTLE FEATの「Waiting for Columbus」を見つけてすっかりうれしくなってしまいました。
私はフィートも大好きで、いまでも毎日聴いています。とにかく70年代のロックが好きなので。
こちら、とても興味深いブログですね。知ることができてよかったです。さっそくブックマークさせていただきました。
今後ともよろしくお願いします。
>松岡美樹さん
こちらこそよろしくお願いします。
確か80年代クリムゾンは当初「ディシプリン」というバンド名で活動する予定じゃなかったでしたっけ?結局クリムゾンになったのはやっぱりセールスの問題などで周りからプレッシャーがあったのかなぁ。もしそうだとしたら、フリップがそれに従った、というのがちょっと面白いですね。まぁ、発表の場が無ければ、奇才だろうが何だろうが、ただの偏屈親父ですもんね(笑)。
今月の「レココレ」によると、ファーストのマスターテープが発見されて、CD化されたみたいですね。聴いてみたいです。
太陽と戦慄は私も好きなレコードで、おっしゃるとおりこれは、ジェイミーミュアのパーカッションプレイを聴くために存在していると言ってもいいのではないでしょうか。
ドイツのテレビ局が収録した、この時期のクリムゾンの映像を昔見たことがありますが、ミュア凄かったですね。プープーピーピーと我関せずでした。これからもよろしくお願いします。
>pink islandさん
こちらこそ、よろしくお願いします。
そちらのBlogにもコメントを残したんですが、 pink islandさんの書いてるようなマニアックな記事も結構好きなんですよ。また、お邪魔させていただきますね。
コメントありがとうございました。
お言葉に甘えて、おじゃまします。
自分は、やはり『太陽と戦慄』以降の3作が好きですねぇ〜。
ヘヴィメタリックなクリムゾンはフィジカルでシビれます。
もちろんメンタルな部分も感じますが。
実は、このアルバムがクリムゾンの初体験だったのですが正直、ジャケ買いでした。
邦題にグッと来るものがあったんですね。
『21世紀の精神異常者(あえて、そう云おう!)』とそれに
呼応するかのような『ポセイドン』もたまらなく好きですが
詩人シンフィールドが抜けてからは、言葉に威力がなくなったのは諌めません。
現行のクリムゾンも好きです。
おかげで、思わずSTICKを買ってしまいました。(男の50回ローン!)
トレイ・ガンが抜けたらしいのでショックでしたが(苦笑)
>司祭さん
スティックを買ったんですか!それは凄い。あれは確か左手でメロディーラインを弾いて(タップする)、右手でベースラインというのが基本なんですよね。何度かスティック奏者のソロでの演奏を見たことがあるんですが、それまではパーカッシブな使い方をしているのしか聴いた事が無かったので、結構綺麗な音がしてビックリした覚えがあります。
素晴らしいブログですね。勉強になります。
クリムゾンは、聴けば聴くほど、その凄さを痛感します。
「グレート・ディシーヴァー」を聴くと、この時期のクリムゾンの凄まじいまでの緊迫感を実感できますね。
>dearcoltraneさん
素晴らしいなんてとんでもない。本当に思い込みと勢いだけで書いてます(笑)。(一応、年代などの数字は確認してますけど)
それよりdearcoltraneさんのiTuneの画面を使って選曲リスト入れてコメントを書く、というDJ方式のblogは良いですね。面白いアイディアだなぁ、と思いながら見てました。
改めて聞きなおしましたが、なんど聞いてもゾクゾクしちゃいますよね。
リフがすごい。個人的にはキース・ティペットが参加している時期もすきなんですけど、断然ロック度はこっちの方が高いですね。それにしても『太陽と戦慄』という邦題ももの凄いですね。アルバムのイメージにピッタリです。
他の記事も読ませていただきましたが、「すごくお話が合いそうな気が」と勝手に思ってしまいました。またよろしくお願いいたします。
>Mastuoksさん
こちらこそ、よろしくお願いします。
もし良かったらTBなど遠慮なく送ってくださいね。
フリップという人は几帳面なのか、
アルバムだとアレンジをきっちりやりますよね。
これがライブだと・・・。
その対比がおもしろいバンドだと思います。
スタジオ盤「太陽と戦慄」も、至る所に様々な音が散りばめられていて、
聴くたびに新たな発見がある一枚です。
>汗だくさん
遠慮なくTBしてくださいね。
>>聴くたびに新たな発見がある一枚です。
こういうアルバムって色々ありますが、特にプログレ系は多いですね。
また、寄って見てください。よろしくお願いします。
始めまして Zodd です。
「LARK'S TONGUES 〜」アルバムは、自分もとても好きです。
神秘主義、魔術的なイデオロギーがより濃く出ている作品ですよね。
タイトル曲、Exiles は特に好きです。
エディ・ジョブソンがヴァイオリニストとして参加した、
USA ライヴでの演奏も中々壮絶だと思いました。
>Zoddさん
コメントありがとうございます。
「USA」はデビッド・クロスのパートをエディ・ジョブソンに差し替えてるみたいですね。私は当時の状況を詳しく知らないんですが(あの頃はハード・ロック一辺倒でした)、あれはフリップの感情的なものなのか、それともアルバムの完成度を考えてのことなのか、そういうことを考えると興味深いものがあります。(クロス側の要望かもしれませんが)
ジョブソンといえば「UK」のライブも良かったですね。
自分はどちらかというと後期のクリムゾンが好きです。
太陽と戦慄以降のクリムゾンはスタジオでは理性的で計算されつくしたプレイを見せたかと思えば、ライブでは暴走してしまう(特にボブ)危うさも兼ね備えた超絶バンドだと思っています。
戦慄は「初めて聴く方にはお勧めできません」...、そうですね。ですが宮殿はお勧め出来るとは思うものの、私の中ではこの2つは別物という気がします。アイランドまでの作品と、戦慄以降はテイストはかなり違うと思うのです。宮殿を気に入った人が、必ずしも戦慄以降を気に入るとは限りませんし、逆もまたしかり。聴きこめばこれらは納得できる連続性を伴っているという全体像が見えてくるとは思いますが、全く予備知識等なしに両時期のアルバムを聴いた方が、違うバンドだと感じても全く不思議はないと思うのですがいかがですか?私のような、プログレマニアである一方、HR/HMファン的な人間(特にディストラクションのような偏屈(失礼!)なバンドが好きな方)であれば、戦慄は意外とすんなり受け入れられてしまうと思いますyo。でも何だかんだ言って、私は宮殿期もディシプリン期のクリムゾンもそれぞれの魅力があって好きでーす。
>bowwowさん、thrasher_tommyさん
コメントありがとうございます。
そういえば、(ディープ・パープルなんかは分かりやすいんですが)キング・クリムゾンは今第何期になるのかな?80年代に再結成する前はbowwowさんのように「前・後期」と言ってたような気がしますし、その後の2回(になるのかな)の再結成で「太陽と戦慄」以降を後期というのも意味が薄れてるような気もするし。クリムゾン関連のサイトでも人によって書き方が違うんですよね。その時々のメンバーによって細かく分けたり、アルバム単位で分けたり、メンバーとアルバムの複合型などなど、と色々みたいですね。
いやー、詳しいおまんな。ぷくちゃんです。
一時期、クリムゾンのライブを気が狂ったように買っていました。でもどれもいま一つでした。この頃のスタジオ録音が一番です。
ところでリンクにお名前載せても良いですか?
僕はどちらかというと「クリムゾン・キングの宮殿」の方が好きですが、キングクリムゾンのアルバムでは、このアルバムも良いですね。
ジェイミー・ミューアのためのアルバム、というのは同感です。このアルバムでのクリムゾンはミューアがいてこそ成り立つ音楽ですね。
初めまして。
>>John Wettonの未練たっぷりのインタビュー
それ、私もどこかで読んだような記憶があります。当時は「あぁ、ASIAとDisciplineじゃ路線全然違うしなぁ、誘ってもらえず当然だろ」なんて思ってましたが、今調べたらASIAの1stは82年なんですね、記憶が前後していたようです。
J.Muirは僧侶生活を終えた後、ちょこっと音楽シーンに戻り、その後画家となったようですね。「太陽と戦慄」での5人のメンバーでの「その次」はどうなったのかと思うと脱退は今でも勿体ないなぁと思っちゃったりします。
今後ともよろしくお願いします。
>kazz12000さん
ジェイミー・ミューアは映像でみるとまた凄いですからね。完全に前衛芸術家というか、変人というか。余りにも奔放すぎて、「太陽と戦慄」の後で脱退していなくてもすぐにロバート・フリップに追い出されてたかもしれませんね。^^;
インプロヴィゼイションとは言っても、フリップはトータル的にはきちんと自分でコントロールしたい方だろうし。
>今後ともよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。^^♪