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2006年10月14日

Hotel California/THE EAGLES (イーグルス)

B000002GVOHotel California
Eagles
WEA International 1990-10-25

 カントリー・ロックからの影響とハード・ロック的なサウンドが共存したアメリカン・ロックを演奏するウエストコーストを代表するバンド、EAGLES(イーグルス)がロック界の大物ギタリストであるJoe Walsh(ジョー・ウォルシュ/THE JAMES GANG 〜 solo)を加えて1976年に突如発表した5thアルバム『Hotel California(ホテル・カリフォルニア)』。
 "度数の高い蒸溜酒"の意であるスピリッツと"精神"をかけて「1969年以来スピリットはない」と歌われるタイトル・ナンバー"Hotel California(ホテル・カリフォルニア)"で、アメリカ、そして60年代末から続いてきたロックへの幻想に終止符を打ち、徐々に商業主義に融合せざるを得なかったバンドの敗北宣言ともいえる内容を持つ本作は、皮肉にもEAGLESを世界的なロック・バンドに押し上げると共に現在までに全世界で1600万枚以上のセールスを上げたモンスター・アルバムです。


1. Hotel California
2. New Kid in Town
3. Life in the Fast Lane
4. Wasted Time
5. Wasted Time (Reprise)
6. Victim of Love
7. Pretty Maids All in a Row
8. Try and Love Again
9. Last Resort

Glenn Frey :vo,cho,g,key.グレン・フライ
Don Henley :vo,cho,ds.ドン・ヘンリー
Randy Meisner :b,vo,cho.ランディー・マイズナー
Don Felder :g,cho.ドン・フェルダー
Joe Walsh :g,vo,cho,key.ジョー・ウォルシュ


 EAGLES(イーグルス)は1971年にLinda Ronstadt(リンダ・ロンシュタット)のバック・バンドとして集められたGlenn Frey(グレン・フライ)、Don Henley(ドン・ヘンリー)、Bernie Leadon(vo,cho,g,banjo,steel guitar,mandolin.バーニー・リードン)、Randy Meisner(ランディー・マイズナー)によって結成され、1972年に『Eagles(イーグルス・ファースト)』でデビュー、シングル"Take it Easy"のヒットにより一躍ウエストコーストを代表するバンドとなります。

 Bernie Leadonの弾くバンジョー、スティール・ギター、マンドリンが印象的なカントリー・ロックとハード・ロック的な要素を持った楽曲を共存させたアルバム作りで以後、西部のアウトローとロック・ミュージシャンを重ね合わせたトータル・アルバム『Desperado(ならず者)』(1973年)、『On The Border(オン・ザ・ボーダー)』(1974年)と次々と良作アルバムを発表。
 しかし、セールス面を意識してのレーベル側の意向からか、バンドの主導権を握りつつあったGlenn FreyとDon Henleyのソング・ライティングの方向性からか、徐々に強まっていたバンドのハード・ロック色は1975年にリード・ギタリストとして参加したDon Felder(g,cho.ドン・フェルダー)により更に強化され、同年に発表した『One Of These Nights(呪われた夜)』(1975年)で遂に全米1位を獲得、同時期に発売されて後に2600万枚以上のセールスを上げることになる『Eagles - Their Greatest Hits 1971-1975(グレイテスト・ヒッツ)』のヒットとあわせてバンドは一気にトップ・グループへと駆け上がります。
 『One Of These Nights』は各楽曲の出来も良く、完成度の高い傑作アルバムに仕上がりセールス的には成功したものの、若干カントリー・ロック色は残しながらもデビュー当初のEAGLESとはかけ離れたサウンドとなり、初期EAGLESのサウンドとカントリー・ロック色を決定付けていたBernie Leadonが脱退。残ったバンドのメンバー自身もカントリー・ロック色を薄めてハード・ロック色やその他の要素を取り入れることによってヒット曲が生まれる事に苦悩しますが、結局Bernie Leadonの後任にはTHE JAMES GANG(ジェイムス・ギャング) 〜 soloでの活動で当時EAGLES以上の大物ミュージシャンであったJoe Walsh(g,vo,cho.ジョー・ウォルシュ)が参加、バンドのカントリー・ロック色の更なる排除とハードなサウンド面の強化が決定付けられることになります。(日本ではEAGLESへの加入、そして『Hotel California』の大ヒットによって良く知られるようになったJoe Walshですが、欧米では人気、認知度はEaglesよりJoe Walshの方が高く、バンド加入以前からソロ・ミュージシャンとしてEagles以上の人気を誇っていた。)

 本作『Hotel California(ホテル・カリフォルニア)』は、『One Of These Nights』以上のヒットを期待されるプレッシャーの中で、70年代のウエストコースト・サウンド・ブームを影で支えたソング・ライターJohn David Souther(JDサウザー)の協力を得ながら、Joe WalshとDon Felderの二人のロック・ギタリストのツイン・リード・ギターをフューチャーして新たなウエストコースト・サウンドを確立させた、ウエストコーストの音楽シーンだけでなくアメリカン・ロック史上に残る名盤です。また、このアルバムに関しては商業主義との迎合、ロックの精神からは掛け離れたセールス至上主義的なミュージック・シーンへの懐疑心、そしてアルバム制作へのプレッシャーなど、メンバーの苦悩の末に生み出された、前作『One Of These Nights』からその兆候はあったとはいえ、EAGLESの作品群の中では異色の作品であり、言わば突如生まれた偉大な作品。EAGLESにとっても代表作ではありますが、発売後から既にEAGLESというバンドから独り歩きを始めた『Hotel California』というアルバム自体が巨大な存在感を持つ、ロックという音楽における最高傑作のひとつと言えます。

 シングル・カットされて共に全米1位獲得した、未だにその歌詞が様々な憶測を呼び、後半のツイン・ギターのリフレインが美しくも悲しいタイトル・ナンバー"Hotel California"、Hall & oates(ホール&オーツ)のDARYL HALL(ダリル・ホール)のことを歌ったと言われる"New Kid in Town"他収録。(シングル"Hotel California"は1977年度グラミー賞・最優秀レコード賞受賞。)


One of These Nights - 呪われた夜(1975)

B0000262TLOne of These Nights
Eagles
Warner 1989-01-01

Eagles - Their Greatest Hits 1971-1975 (1975)

B000002GVSEagles - Their Greatest Hits 1971-1975
Eagles
Elektra/WEA 1990-10-25

 2600万枚以上のセールスを上げ、アメリカで最も売れたアルバムとして認定されたEAGLES(イーグルス)のベスト盤。1972年のデビュー作『Eagles(イーグルス・ファースト)』から4thアルバム『One of These Nights(呪われた夜)』までの代表曲を収録。
*翌1976年発表の『Hotel California(ホテル・カリフォルニア)』からの楽曲は当然ながら収録されていません。


パーフェクト・ヒッツ1971〜2001パーフェクト・ヒッツ1971〜2001
ザ・イーグルス

 デビュー曲"Take it Easy"から、アメリカンロック史上に残る名曲"Hotel California"、1994年の再結成後の楽曲までを収録した、バンド結成30周年記念盤。


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comments

名盤です!
 カントリー・ロック調の曲が多く、バーニー・リードン大活躍の初期のアルバムも良いのですが、やっぱりイーグルスといえばこのアルバムですね。
 ホテル・カリフォルニアとグレイテスト・ヒッツを持っていればイーグルスに関しては最強ですね。

  • taka
  • 2006年10月14日 17:04

このアルバムは今でも良く聞いています。この後の『ロングラン』を聞くとバンド自身が『ホテルカリフォルニア』を持て余していたのがよく分かります。それだけ凄いアルバムが「出来ちゃった」ということなんでしょうね。

  • u-saku
  • 2006年10月14日 21:51


>takaさん、u-sakuさん
前作『呪われた夜』も結構好きなアルバムですが、『ホテル・カリフォルニア』は別格ですね。正にu-sakuさんの言う「出来ちゃった」という感じなのかもしれませんね。^^

>ホテル・カリフォルニアとグレイテスト・ヒッツを持っていればイーグルスに関しては最強ですね。
当時は私もこのパターンでした。^^
 そういえば『ホテル・カリフォルニア』以降のアルバムから選曲した『グレイテスト・ヒッツVol.2』も出てましたね。でも、あの後は『ロング・ラン』と『ライブ』しかなかったような。。。。
現在だとベスト盤の決定版は記事でも紹介している『パーフェクト・ヒッツ1971〜2001』になるんでしょうね。

  • axis_009@管理人
  • 2006年10月15日 09:48

こんにちは。こちらからもトラックバックさせていただきました。
そうそう、ここをチェックするの忘れてました。さすがくわしいですね。ここまで詳細かつわかりやすい記事は他にあまりない見ないので大変参考になります。
今後ともよろしくお願いします。

  • ぬえ
  • 2007年07月19日 18:14


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