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2010年07月04日

Foxtrot/GENESIS (ジェネシス)

B000002J1MFoxtrot
Genesis
Atlantic / Wea 1994-10-04

 Steve Hackett(G.スティーブ・ハケット)、Phil Collins(Dr,Voフィル・コリンズ)をメンバーに迎えて制作した『Nursery Cryme(ナーサリー・クライム/怪奇骨董音楽箱)』(1971年)でバンドの方向性を明確にしたGENESIS(ジェネシス)が、前作でのスタイルを推し進め、キーボードのTony Banks(トニー・バンクス)を中心に様々なアイディアを盛り込んで、遂にGENESISの音楽スタイルを完成させた名盤『Foxtrot(フォックストロット)』(1972年発表・通算4作目)。


1. Watcher Of The Skies
2. Time Table
3. Get 'Em Out By Friday
4. Can-Utility And The Coastliners
5. Horizon's
6. Supper's Ready

Peter Gabriel - Vo.ピーター・ガブリエル
Tony Banks - Key.トニー・バンクス
Mike Rutherford - B.マイク・ラザフォード
Steve Hackett - G.スティーブ・ハケット
Phil Collins - Dr,Vo,Per.フィル・コリンズ

 Peter Gabriel(Vo.ピーター・ガブリエル)による演劇性の高い表現方法と練りこまれた高度で緻密な演奏、そして神話や英国の童謡などをテーマにした幻想的でシュールなユニークな内容、如何にも英国のバンドらしいメロディー・ラインを持つ優れた楽曲で、GENESISがPINK FLOYD(ピンク・フロイド)、KING CRIMSON(キング・クリムゾン)、YES(イエス)、EMERSON, LAKE & PALMER(エマーソン、レイク&パーマー)といったプログレッシブ・ロックの大物バンドと肩を並べる地位を確立したアルバムです。

 個人的な好みではプログレ期のGENESIS(ジェネシス)の最高傑作は、ヴォーカルがPeter Gabriel(Vo.ピーター・ガブリエル)からPhil Collins(Vo,Dr.フィル・コリンズ)替わって、より洗練され、よりポップに演奏された完成度の高いライブ・アルバム『Seconds Out(眩惑のスーパー・ライヴ)』(1977年)だと思っているのですが、やはりPeter Gabriel期のアルバムも聴き込むとクセになる強力な魅力があって捨てがたいところ。特に本作『Foxtrot(フォックストロット)』(1972年)から続く『Selling England By The Pound(月影の騎士)』(1973年)、『The Lamb Lies Down On Broadway(眩惑のブロードウェイ)』(1974年)の3作品は大きな魅力を持った傑作揃い。何れも甲乙つけがたく、また各作品がそれぞれ違った魅力を持つため、Peter Gabriel期の最高傑作を挙げる場合、3作品から1作を選ぶのは非常に困難。プログレ期のGENESISに興味を持った方には何時かは是非耳にして欲しいアルバムばかりです。
 熱心なプログレッシブ・ロックのファンで未聴の方は少ないと思いますが、プログレ未体験、プログレは好きだけどなんとなくGENESISとは縁遠かったという方など、もしこれから聴いてみようという方には個人的な意見ですが、『Seconds Out』をまず聴いて気に入ったら、比較的3作品の中ではその内容の面白さ、楽曲の良さが分かりやすい『Selling England By The Pound』、その次に聴き込むうちに染み込む様に深層まで効いてくる『Foxtrot』、そして最後にPeter Gabrielが他のメンバーの顰蹙をものともせず自らの欲求を作品に詰め込んだ、Peter Gabrielにとってのジェネシスでの集大成的な2枚組みのコンセプト・アルバム『The Lamb Lies Down On Broadway』という順番に聴くのがオススメです。
(アルバムの出来の良い順ではなく、各アルバムの持つ音楽性を考慮した順番です。この流れで聴いた方が各アルバムの良さが一段とよく分かるのではないかと思います。一般的には本作『Foxtrot』が知名度、評価的にも3作の中では若干高いようです。)

 Peter Gabriel期のGENESISにおいてライヴのクライマックスとして演奏される事の多かった代表曲のひとつ"Watcher Of The Skies"、叙情的で美しいメロディー・ラインを持つ"Time Table"、美しく響くギターの音色に導かれて静かに始まる哀愁漂う導入部から後半に向けてドラマティックに壮大な盛り上がりをみせる名曲"Can-Utility And The Coastliners"、GENESISの持つ演劇性と多彩なアイディアが緻密なアレンジで詰め込まれた、メンバー自身がGENESISの最高傑作に挙げる大作"Supper's Ready"他収録。
 Peter Gabriel期のGENESISについて語られる際に大きな話題になるPeter Gabrielの自虐的ともいえる奇抜な衣装、パフォーマンスについては以下に掲載したYou Tubeの映像でその断片をご確認ください。


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B000002J1MFoxtrot
Genesis
Atlantic / Wea 1994-10-04


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comments

ピーター・ゲイブリエル期で一番好きなのは「月影」ですが、このアルバムも良いです。特に「サパーズ・レディ」は初期ジェネシスの魅力が詰まってますし、プログレという音楽を代表する曲ですね。

>聴き込むうちに染み込む様に深層まで効いてくる『Foxtrot』
 効いてきますよねぇ。

  • Hajime
  • 2010年07月04日 10:37

ジェネシスのプログレ期の名盤だと思います。
ピーター・ガブリエルが7人の人格を歌い分けて歌う「Get 'Em Out By Friday」やプログレを代表する名曲の「Supper's Ready」、「Watcher Of The Skies」など名曲が詰まってますね。

  • Bert
  • 2010年07月04日 12:02

僕ははピーター・ガブリエル時代の曲は聞いたことがないんですが(フィル・コリンズがヴォーカルになってからのアルバムのみ聞いています)、以前から興味は持っていました。

>Peter Gabrielの自虐的ともいえる奇抜な衣装、パフォーマンスについては以下に掲載したYou Tubeの映像でその断片をご確認ください。
噂には聞いていましたが、なかなか・・・。でも曲は良いですね。僕の好きな「眩惑のスーパー・ライヴ」にも収録されている「Supper's Ready」や「スリー・サイズ・ライヴ」のUK盤に入っていた「Watcher Of The Skies」の原曲はこんな感じだったんですね。

  • Coo
  • 2010年07月04日 16:47

YouTubeの映像見ました。
>Peter Gabrielの自虐的ともいえる奇抜な衣装
確かに自虐的。80年代にソロでブレイクした頃は、ピーターってクールな2枚目という感じで見ていたんですが。(笑)
この時期のジェネシスはほとんど聞いていなかったのですが、ピーター・ガブリエルのソロ(「III」「IV」「So」)は当時よく聞いてましたが、やっぱり一筋縄ではいかないミュージシャンですねぇ。

  • taro
  • 2010年07月04日 18:46

>Hajimeさん
>特に「サパーズ・レディ」は初期ジェネシスの魅力が詰まってます
 曲が長いので今では人にオススメしにくい曲ですけど、(ほかにも好きな曲が沢山ありますが)やっぱりジェネシスと言うとこの曲に尽きます。

>>聴き込むうちに染み込む様に深層まで効いてくる『Foxtrot』
> 効いてきますよねぇ。
 効いてきます。^^♪


>Bertさん
>>ピーター・ガブリエルが7人の人格を歌い分けて歌う「Get 'Em Out By Friday」
 8分程度の曲ですが、20分以上の大作を聴いた気にさせる貫禄がありますね。こんな曲をステージではピーター・ゲイブリエルのパフォーマンスで聴かせてたんですから当時のジェネシスのライヴの評価が高いというのも分かります。


>Cooさん
>>僕の好きな「眩惑のスーパー・ライヴ」にも収録されている「Supper's Ready」や「スリー・サイズ・ライヴ」のUK盤に入っていた「Watcher Of The Skies」の原曲はこんな感じだったんですね。
 ピーター・ガブリエル時代のヴォーカルもクセはあるけどなかなか面白いでしょ。個人的にはポップなフィル・コリンズのヴァージョンも好きではありますが、演劇性の高い楽曲に関してはピーター・ガブリエルには及ばないと思います。というより、ステージの照明効果など、演出面ではどんどん強化されていきますが、ピーター脱退後はバンドが演劇的なパフォーマンスという部分は切り捨てていってるから仕方ないですけどね。ま、ああいうことはピーター・ガブリエルじゃないと出来なかったでしょうけど。


>Taroさん
>確かに自虐的。80年代にソロでブレイクした頃は、ピーターってクールな2枚目という感じで見ていたんですが。(笑)
 元々ルックス的には良い人なのに逆モヒカンにしたり、大きなヒマワリ被ったり、なんだか変な人といえば間違いなく変。でも、自分の表現したいことを音楽だけでなく、視覚面、演劇的な動き、文学性の高い歌詞など、あらゆる面でトータルに表現したいというアーティスティックな欲求が強い人だったんでしょうね。

  • axis_009@管理人
  • 2010年07月06日 21:26


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