Ritchie Blackmore(G,リッチー・ブラックモア)脱退後、アメリカ人ギタリストのTommy Bolin(G.トミー・ボーリン)を加えた第4期DEEP PURPLE(ディープ・パープル)の1976年カリフォルニア・ロング・ビーチでのライブ。当時から同名タイトルの海賊盤が出回っていたが1995年になって正規盤として発表されました。
Disc.1
1.Burn
2.Lady Luck
3.Gettin' Tighter
4.Love Child
5.Smoke on the Water [Incl. Georgia On My Mind]
6.Lazy
7.Grind
Disc.2
1.This Time Around
2.Tommy Bolin
3.Stormbringer
4.Highway Star [Inc Not Fade Away]
5.Smoke on the Water [Vsn 2] [Incl. Georgia On My Mind]
6.Going Down
7.Highway Star [Vsn 2]
David Coverdale (Vocal) (デイビッド・カヴァーデイル)
Jon Lord (Key) (ジョン・ロード)
Ian Paice (Drums) (イアン・ペイス)
Glenn Hughes (Bass,Vocal) (グレン・ヒューズ)
Tommy Bolin (Guitar) (トミー・ボーリン)
来日前の指の怪我でほとんどギターの弾けないTommy Bolin(G.トミー・ボーリン)とバンド崩壊前の影響から来る演奏のまとまりの無さにもかかわらず発売された『Last Concert In Japan』と、日本でも絶大な人気を誇ったRitchie Blackmore(G,リッチー・ブラックモア)の不在から評価の低い第4期DEEP PURPLE(ディープ・パープル)ですが、この『Live in California 1976:On the Wings of a Russian Foxbat』ほうが発売されていればTommy Bolinの評価も違ったものになっていたと思います。
演奏もJon Lord(Key.ジョン・ロード)はもちろん安定しているし、Ian Paice(Dr.イアン・ペイス)はまさに絶頂期。Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)の演奏も『Last Concert In Japan』とは比較になりません。(あのアルバムではTommy Bolinのギターをかなり小さめにミックスされている上、怪我のための苦肉の策でスライドでの演奏が殆どであり、Tommy Bolin本来のギターを弾いていないに等しいですからもともと比較にはなりません。)Ritchie Blackmore時代の曲をTommy Bolinのスタイルで弾きこなしているため最初は違和感があるかもしれませんし、ラフに流してしまっている部分が気にはなりますが、聴きこんでいくと、これはこれでなかなか良いギターを弾いています。Ritchie Blackmoreじゃないと絶対駄目だ、という人以外には十分気に入ってもらえる演奏だと思います。(海賊版ですが『Wembley 1976』『New York 1976""In Deep Grief』ではこのアルバム以上の演奏が聴けます。)
ただし、David Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)の調子が悪いのか、Glenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)が良過ぎるのか、二人のヴォーカルが噛み合わない部分が多々あるのが残念なところです。(この頃の海賊盤を何枚か聴きましたがいずれもDavid Coverdaleは影が薄いような気がします。)
Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)はどちらかと言えばジャズ、フュージョン寄りのギタリストで、それまでのRitchie Blackmore(G,リッチー・ブラックモア)とはタイプが違うためRitchie Blackmoreのスタイルを求めていたファンにとっては評価しにくいのかもしれませんが、当時David Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)やGlenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)がやりたかったブラック・ミュージック寄りのファンキーなスタイルにはベストなギタリストだったのだと思います。Tommy BolinだけでなくDavid Coverdale、Glenn HughesにとってもDEEP PURPLE(ディープ・パープル)という名前である以上"Smoke on the Water"はやらざるを得ない曲だったのでしょう。唯一のスタジオ盤である『Come Taste The Band』も、後にJon Lord(Key.ジョン・ロード)が語ったように、DEEP PURPLEの名前でなければもっと正当な評価をされていたのかもしれません。
Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)のギターテクニックについてもBilly Cobham(D.ビリー・コブハム)のアルバム『Spectrum』でのプレイやJAMES GANG(ジェームス・ギャング)時代(Joe Walsh/ジョー・ウォルシュの後任として参加)の『Bang』、Tommy Bolinのソロ・アルバム『Teaser』などを聴いてもらえば分かりますが、十分なアイディアとテクニックを持っています。DEEP PURPLE(ディープ・パープル)解散後、Jeff Beck(ジェフ・ベック)とのジョイント・ツアー中にドラッグの事故で亡くなってしまいますが、生きていれば今頃どんな音楽を聞かせてくれたかと思うと残念です。
*ソロ・アルバム『Teaser』収録の"Wild Dogs"は名曲です!Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)のヴォーカルもなかなか良いです。『Last Concert in Japan/Deep Purple』にもライブ・ヴァージョンが収録されています。
*JAMES GANG(ジェームス・ギャング)、DEEP PURPLE(ディープ・パープル)への参加はソロ活動の資金稼ぎ、知名度のアップという目的が大きく、Tommy Bolin(G.トミー・ボーリン)のDEEP PURPLEへの加入の際にも、DEEP PURPLEの活動と並行してソロ・アルバムの作成、及びアルバムのプロモーションを行ってもかまわない、という条件が付けられていたようです。実際アメリカのレコード店では当時のDEEP PURPLEの新作『Come Taste The Band』より、同時期に発表したTommy Bolinの『Teaser』の方が派手に宣伝された、ということもあったようです。
*10年以上前(1990年前後)に、タイトルは忘れましたが、ドラッグで亡くなったミュージシャンの曲を集めたトリビュート・アルバムが発売されていましたが、当時人気絶頂のMOTLEY CRUE(モトリー・クルー)がTommy Bolin(G.トミー・ボーリン)の"Teaser"をカヴァーしていました。リーダーのNikki Sixx(B.ニッキー・シックス)がTommy Bolinのファンだったということでしたが、日本での評価に比べてアメリカでのTommy Bolinの人気は高かったということが窺えます。
関連記事 - [掲載アルバム一覧] Deep Purple
■Deep Purple "Made in Japan"
Ritchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)、Ian Gillan(Vo.イアン・ギラン)、Roger Glover(B.ロジャー・グローヴァー)在籍中の第2期DEEP PURPLE(ディープ・パープル)の超有名ライブ盤。"25th Anniversary Edition"ということで、当時は収録されていなかったアンコール曲の"Black Night"などの3曲が追加されています。
■Tommy Bolin "Teaser"
■Tommy Bolin "Whips and Roses"
■
James Gang "Bang"
■
Deep Purple "This Time Around: Live in Tokyo '75 "
| HOME |