2006年04月04日
TAKE OFF 離陸/チューリップ
![]() | TAKE OFF 離陸(紙ジャケット仕様) チューリップ 財津和夫 東芝EMI 2005-06-29 |
1970年代前半、"心の旅"、"夏色の想い出"、"銀の指輪"等のシングル・ヒットにより、アイドル的な人気が先行していた財津和夫率いる"チューリップ"が脱アイドルを目指して製作したコンセプト・アルバム。チューリップが大きな転換期を迎えた作品であり、"J-POP"どころか"ニュー・ミュージック"という言葉すらなかった時代の大傑作アルバム。(アメリカ、サンセット・スタジオでの海外録音含む。)
*1974年発表・3作目(ライブ・アルバム、ベスト盤除く)
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1.TAKE OFF
2.明日の風
3.そんな時
4.見すごしていた愛
5.サンセット通り
6.おしえておくれ
7.セプテンバー
8.あの、ゆるやかな日々
9.ハートせつなく
10.青春の影
11.愛は不思議なもの
12.悲しみはいつも
13.ぼくは陽気なのんきもの
14.笑顔をみせて
財津和夫 Vocal,Guitar,Keboard
姫野達也 Vocal,Guitar,Keboard
安倍俊幸 Guitar
吉田彰 Bass
上田雅利 Drums
"チューリップ"というと"The Beatles"(ザ・ビートルズ)から影響を受けたメロディー・ラインとアレンジが印象的なメロディアスでポップな作風が思い浮かびますが(特に初期の作品)、そこに更に日本的な情緒(ワビ、サビ)を加えているところがチューリップの個性であり魅力。本作では当時アーティストとしてではなくアイドル的な人気が先行していたチューリップの音楽、特に財津和夫のソング・ライターとしての魅力が大きく発揮されており、楽曲のアレンジ面についても、The Beatlesからの影響下からは逃れられないものの、完成度は非常に高く、アイドルからの脱皮の手応えを充分に感じられる作品に仕上がっています。後半の"悲しみはいつも〜ぼくは陽気なのんきもの〜笑顔をみせて"と続くメドレーは正にチューリップ版『Abbey Road(アビーロード)』。
このアルバム『TAKE OFF』には一般的に知られるような有名曲は殆ど収録されていませんが、唯一財津和夫が歌う名曲"青春の影"が収録されています。"The Long And Winding Road"からの影響が感じられる楽曲ですが、それまでのアイドル・バンド"チューリップ"の音楽、歌詞から考えるとアイドルの枠を大幅に超えた出来で、穏やかな空間の中で財津和夫が暖かで優しい声で歌い上げる初期チューリップを代表する名曲になっています。しかし、今でこそ日本のポップス、ロックを代表する名曲の1つに数えられる"青春の影"ですが、チューリップ・ファンからの評価の高さにもかかわらず、当時は一般的なヒットには到らず、後年徐々に名曲として認知されることになりますが、当時メンバー間でも囁かれていた「チューリップは"姫野達也"がメイン・ヴォーカルの曲でないと売れない」というジンクスをしっかりと守る結果となっています。(チューリップ初期のヒット曲"心の旅"、"夏色の想い出"、"銀の指輪"等は全て姫野達也がメイン・ヴォーカルを取っています。)
*"サボテンの花"(1975年)なども『青春の影』と同様のパターンで、財津和夫メイン・ヴォーカルの最初のヒット曲は"虹とスニーカーの頃"(1978年)。
■THE BEST OF TULIP
![]() | THE BEST OF TULIP チューリップ 財津和夫 瀬尾一三 東芝EMI 2004-09-08 |
チューリップの名曲、ヒット曲をコンプリートしたメンバー公認オフィシャル・ベスト盤。隠れた名曲"博多っ子純情"を収録しているのが嬉しいところ。
■ライヴ!! アクト・チューリップ vol.2
![]() | ライヴ!! アクト・チューリップ vol.2 (紙ジャケット仕様) チューリップ 財津和夫 上田雅利 東芝EMI 2005-08-03 |
チューリップのライブ・アルバムの中では個人的に一押しの作品。チューリップの"ロック・バンド"としての魅力が一番詰まったアルバムではないかと思います。
1976年8月、札幌・真駒内アイスアリーナ、福岡・九電記念体育館にて収録された、不朽の傑作ライヴ・アルバム!(1976年発表)
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- by axis_009
- at 13:09
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有名なロック・ナンバー「タイムマシンにおねがい」しか聴いた事の無い方には「ポップなハード・ロック・バンド」というような印象を持たれている方も多いかもしれませんが、アルバムを通して聴いてもらえば分かるのですが、実は多彩な音楽性を持ったバンドです。このアルバムも「黒船来航」「タイムマシン」をテーマに作られたトータル・アルバムで、そのサウンドは無国籍サウンドと言っても良いほど色々なジャンルの音楽の要素を吸収し、そしてそれをきちんと消化して作られたアルバムになっています。
本当は1979年8月29日の東京・九段会館でのコンサートを収録したライブ盤「ライヴ・ショー」も紹介したいのですが、現在(2005年5月)は廃盤になっているようです。高中正義のライブでの定番レパートリー「あこがれのセイシェル」「Ready to Fry」などが収録されています。高中正義の最高のストラト・サウンドを堪能できます。(村上"ポンタ"秀一をゲストに迎えたツイン・ドラム。)





