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クレジット・カードはメインとサブの2枚を持つのが基本。それ以上の枚数を持っていても、年会費だけ払って使う機会がなかったり、各カードのポイントも分散されて無駄になってしまうだけです。
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2010年06月01日

Let's Dance/DAVID BOWIE (デヴィッド・ボウイ)

B00001OH7ZLet's Dance [ENHANCED CD]
David Bowie
Virgin 1999-08-26

David Bowie [試聴]iTunes Music Store - DAVID BOWIE


 ブロードウェイ版『エレファントマン』への出演、大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』(1983年)への主演など、音楽活動から意識的に遠ざかっていたDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)がNile Rodgers(ナイル・ロジャース/CHIC/シック)を共同プロデュースに迎えて製作したポップなダンス・チェーン満載の大ヒット・アルバム『Let's Dance(レッツ・ダンス)』(1983年)。


1. Modern Love
2. China Girl
3. Let's Dance
4. Without You
5. Ricochet
6. Criminal World
7. Cat People (Putting out Fire)
8. Shake It

 David Bowieのセクシーでダンディズム溢れる歌声と時代の寵児Nile Rodgersの作り上げたタイトなリズムは、グラム・ロック(『The Rise And Fall Of Ziggy Stardust and The Spiders from Mars』他)~ファンク期~ベルリン3部作(『Low(ロウ)』、『Heroe(ヒーローズ)』、『RODGER(ロジャー)』)に続くDavid Bowieの新たな方向性を決定付けるかに見えましたが、コマーシャリズムに侵された『Let's Dance』路線は大ヒットしたが故にDavid Bowie自身の創作への意欲を奪う結果となった上、それまでも音楽的な変わり身の早かったDavid Bowieではありますが、常に時代の先端を行く創作活動を行っていた事を考えると『Let's Dance』は既に流行していた音楽をDavid Bowieがボウイ風に解釈、消化したサウンド。流行音楽への後追い感も強く、グラム・ロック・ブーム終焉後もDavid Bowieを支持し続けてきたファンに違和感を持たれる事にもなり、幾つもの収録曲をヒット・チャートに送り込んで新たなファン層を広げる大成功したアルバムとなってDavid Bowieをカルト的なスターという存在からメジャーな存在に押し上げた作品とはいえ、『Let's Dance』路線後の活動状況の停滞を考えるとDavid Bowieの音楽キャリアにおいては結果的に大きなマイナスともいえる転換期となったアルバムです。

 このアルバムでDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)を聴き始めた人も多いであろうDavid Bowieを本当の意味でのメジャーにした作品であり、アルバムの出来もNile Rodgers(ナイル・ロジャース)とDavid Bowie自身が"David Bowieというキャラクター"を上手く生かした本当に良く出来た高品質のアルバムですが、個人的には(多くの古くからのファンと同様に)David Bowieが「地球に落ちてきた」的な印象を非常に強く受けてしまったアルバムでもあります。
 それまでのDavid Bowieは、妖しさと怪しさ、そしてクレバーさが同居したDavid Bowieにしか表現できない、ちょっと胡散臭いんだけど、独特の音楽世界を創り上げてきたのではなかったかと思いますが、この作品『Let's Dance』はDavid Bowieじゃなくても、例えば実はこの手のものならBryan Ferry(ブライアン・フェリー/ROXY MUSIC/ロキシー・ミュージック)が歌っていても売れていたんじゃないか、などと不埒なことを考えさせられるところがあって、そういう意味ではプロフェッショナルなソング・ライター・チームが様々なミュージシャンやバンドに優れた楽曲を提供してヒット曲を連発した80年代以降の商業主義的なロックと同質の香りもあり、カリスマ的な魅力を持った孤高の存在だったDavid Bowieを売れることと引き替えに俗っぽい存在へと貶めてしまった作品だったと言えるかも知れません。


B00001OH7ZLet's Dance [ENHANCED CD]
David Bowie
Virgin 1999-08-26


B00001OH7VHeroes
David Bowie
Virgin 1999-08-26

B00001OH7PThe Rise And Fall Of Ziggy Stardust (EMI) [ENHANCED CD]
David Bowie
Virgin 1999-08-26


■関連記事→ The Rise And Fall Of Ziggy Stardust and The Spiders from Mars/DAVID BOWIE


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2007年03月29日

Exit...Stage Left/RUSH (ラッシュ)

B000001ESRExit...Stage Left
Rush
Mercury 1997-07-01

 各メンバーの持つ非常に高度な演奏技術と緻密に練り上げられた密度の高いアレンジでトリオ編成とは思えない表現力と重量感のあるサウンドを聴かせるカナダのプログレッシブ・ハード・ロック・バンド"RUSH(ラッシュ)"が、それまでの大作組曲主義的な作風からポップでキャッチーなメロディーを持つコンパクトな作風へと路線変更して製作した『Permanent Waves』(1980年)、名盤『Moving Pictures』(1981年)という2作のヒット・アルバム発表後に行ったRUSHの人気絶頂時のツアーを収録したライブ・アルバムの傑作『Exit...Stage Left(邦題:神話大全)』。(1981年発表)
 1974年のデビューから1981年までのRUSHの歴史を統括するかのような内容で、初期の名盤『2112』(1976年)などの流れを汲む大作志向期の名残、『Permanent Waves』以降のポップ路線など、RUSHの魅力を余す事無くパッケージしたベスト・アルバム的選曲になっています。


1. Spirit of Radio
2. Red Barchetta
3. YYZ
4. Passage to Bangkok *
5. Closer to the Heart
6. Beneath, Between & Behind
7. Jacob's Ladder
8. Broon's Bane
9. Trees
10. Xanadu
11. Freewill
12. Tom Sawyer
13. Villa Strangiato

*"Passage to Bangkok" オリジナル盤未収録

Geddy Lee :b,kbd,vo.ゲディー・リー
Alex Lifeson :g.アレックス・ライフソン
Neil Peart :dr,per.ニール・パート


Rush_1981 ヴォーカルを担当しながらテクニカルに動き回るベース・ラインを弾き、同時にフット・ペダルによるキーボード演奏すらもこなしてしまうマルチ・プレイヤーGeddy Lee(b,kbd,vo.ゲディー・リー、キーボード・プレイヤーとしても優れた能力を持っています)。デビュー当時のLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)から影響を受けたへビィ・リフ主体の演奏から作を重ねるごとに様々なプレイ・スタイルを吸収・消化してバンドの演奏に彩を与え、Lerxst Soundと呼ばれる重厚なオリジナル・サウンドを創り上げたAlex Lifeson(g.アレックス・ライフソン)。作詞を担当してSF的なものから哲学的な要素などRUSH(ラッシュ)のアルバム・コンセプト作りに重要な役割を担い、プレイヤーとしても所狭しと並べられたドラム・セットを高度なテクニックで縦横無尽に叩きまくるNeil Peart(dr,per.ニール・パート)。

Rush 1979 この3人が作り出す音楽は、高度なテクニックを余すところなく楽曲に注ぎ込んだ複雑な楽曲構成を持つとともに、Neil Peartの創造した詩世界をメンバー3人によって音像化して独特のRUSHワールドを展開し、しかも優れたメロディー・センスによってテクニックのひけらかしには決して終わらないという絶妙なバランスを持っています。
 また、このバンドの凄いところはライブにおける楽曲の完璧な再現。RUSHファンには有名なエピソードとして、Geddy Lee(ゲディー・リー)が観たLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)のライブで「"Stairway to Heaven(天国への階段)"のギター・ソロをJimmy Page(ジミー・ペイジ)がスタジオ盤通りに弾かなくてガッカリしたので、自分たちは出来るだけスタジオ盤の演奏をライブでも忠実に再現することを目指した。」というのがあります。普通のバンドならライブ演奏を考慮したスタジオ盤の製作という方向に行ってしまうことが多いのですが、RUSHの場合はスタジオ録音では妥協する事無く楽曲を創り上げ、その後ライブで再現できるように練習、及び機材による工夫を徹底して行う、という方法を取っています。80年代後半以降はテクノロジー(シンセサイザー、サンプリング・マシン、シーケンサー等)の進歩などにより少しずつライブでのスタジオ盤の再現は楽になってきているとは思われますが(それでも充分に凄い演奏です)、本作『Exit...Stage Left』を発表した当時はまだそれ程でもなく(例えばシンセサイザーは違った音色を同時に出すためには複数のシンセサイザーが必要。1台のシンセサイザーで同時に出せる音数にも制限があったり、1台のシーケンサーで可能な制御能力も現在とは比べ物にならないほど低く、複数のシーケンサーを同時に使うにしても同期の問題など、様々な制限があった。)、キーボード専任のプレイヤーのいないRUSHは、サポート・メンバーを入れる事無く、各メンバーが複数の楽器を同時に演奏するという驚くべき方法(ライブ・ビデオなどで確認すると、特にGeddy Leeなどは正に曲芸的なライブ・パフォーマンス)でスタジオ盤を再現しています。

Neil Peart 欧米でのカリスマ・バンド的な人気に較べると日本では過小評価されて一般的な知名度も低いのですが、決して小難しくマニアックなバンドではなく、簡単に言うと"プログレ風味の格好良いハード・ロックを演奏するバンド"です。本来なら日本でも受け入れられやすい音楽ではないかと思うのですが、最も商業的に成功した『Moving Pictures』(1981年)発表後、一時期日本でもプロモーションに力が入れられたものの、現在では一部のハード・ロック、プログレ・ファン、自ら楽器を演奏するミュージシャン等以外には忘れ去られているようなところもあり、当時は日本に情報の入り難かったカナダのバンドであることと、"ハード・ロックはギター・ヒーローを擁するバンドでないと人気が出ない"というギタリスト至上主義的な日本のミュージック・シーンを象徴するかのような存在になってしまっています。(それに加えて多くのアマチュア・バンドがコピーして演奏するにはバンド編成や機材的な部分での問題、演奏テクニック的にも難しかった、と言うのも大きな原因ではないかと思います。)


B000FDFOX0Replay X3 (4pc) (Rmst Ac3 Dol Dts Box)
Rush
2006-06-13

 RUSH(ラッシュ)が1980年代に発表した3つのライブ・ビデオ『Exit Stage Left』(1981)、『Grace Under Pressure』(1984)、『A Show of Hands』(1987-88)をまとめたDVDボックス・セット。各メンバーの圧倒的なテクニックとGeddy Lee(B,kbd,Vocal.ゲディー・リー)の驚異的なマルチ・プレイヤー振りで緻密に構成されたスタジオ録音盤を3人のメンバーだけで再現するRUSHのライブ・ステージの全貌を見ることが出来ます。


B000001ESPMoving Pictures
Rush
Universal 1997-06-03

 LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)フォロワーのハード・ロック・バンドとしてデビューし、その後プログレッシブな大作志向を経て1980年代にポップでキャッチーな楽曲と変拍子などを多用したテクニカルでプログレッシブな演奏を上手く共存させ、RUSH(ラッシュ)ならではのオリジナル・サウンドを確立した1981年発表の代表作。
 シンセサイザーをフューチャーしてスリリングな展開を見せる代表曲"Tom Sawyer"、Neil Peart(dr,per.ニール・パート)の凄まじいドラム・プレイが聴けるインスト曲"YYZ"、シングル・ヒットした"Limelight"。かつての大作志向の流れを汲む組曲"The Camera Eye"、他収録。


B000001ESF2112
Rush
MERCURY 1997-05-06

 ハード・ロック&プログレッシブ志向の初期RUSH(ラッシュ)の代表作。『2112(西暦2112年)』への評価により、それまでの"ツェッペリン・フォロワーのひとつ"程度の酷評しかなかったRUSHが一躍一流バンドの仲間入りを果たした記念碑的アルバム。(1976年発表)
 ハード・ロック・ファン、プログレ・ファン、共に必聴の20分を超える壮大な大作組曲"2112 Overture/The Temples of Syrinx"を収録。(レコードでは)B面収録の5曲も佳作ぞろい。故にRUSHの最高傑作に上げる人も多い作品です。


B000001FQSChronicles
Rush
Polydor 1990-09-01

 1974年のデビュー作『Rush』から1989年『Presto』までの代表曲を満遍なく並べたRUSH(ラッシュ)のベスト・アルバム。


B000002JPAImages and Words
Dream Theater
Warner 1992-02-01

 RUSH(ラッシュ)から多大なる影響を受けたハード・ロックとプログレッシブ・ロックの融合とサウンド空間を上手く生かしたサウンドでデビューした、並みのへビィーメタル・バンドには太刀打ち出来ない程の高度なテクニックとへビィー・サウンドを聴かせるプログレッシブ・メタル・バンド"DREAM THEATER"(ドリーム・シアター)の最高傑作。(2ndアルバム・1992年発表)
 アルバムのオープニングを飾るヘビィーメタル・ナンバー"Pull Me Under"、哀愁漂うヘビィーメタル・バラードの名曲"Another Day"、テクニカルで複雑な構成とメロディアスでキャッチーな部分が同居するDREAM THEATERの象徴的サウンド"Take the Time"、プログレ・メタルの最高峰"Metropolis, Pt. 1: The Miracle and the Sleeper"他収録。


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2006年05月23日

Pyromania/DEF LEPPARD (デフ・レパード)

B000001F2VPyromania
Def Leppard
Mercury 1990-10-25

Def Leppard [試聴]iTunes Music Store - DEF LEPPARD


 1980年に1stアルバム『On through the Night』でデビュー、1981年には2ndアルバム『High 'n' Dry』と良作のハード・ロック・アルバムを立て続けに発表して1980年代のヘビメタブーム(NWOBHM)の中心的存在になりつつあったDEF LEPPARD(デフ・レパード)が、ギタリストのPete Willis(ピート・ウィルス)脱退後、新たに元GIRLのPhil Collen(G.フィル・コリン)を加え、前作から引き続きプロデュースに、後に6人目のLEPPSと呼ばれることになるJohn "Mutt" Lange(マット・ラング)を迎えて製作した渾身の3rdアルバム。(1983年発表)


1. Rock Rock ('Til You Drop)
2. Photograph
3. Stagefright
4. Too Late for Love
5. Die Hard the Hunter
6. Foolin'
7. Rock of Ages
8. Comin' Under Fire
9. Action! Not Words
10. Billy's Got a Gun

Joe Elliot・・・(Vo.ジョー・エリオット)
Steve Clark・・・(G.スティーヴ・クラーク)
Phil Collen・・・(G.フィル・コリン)
Rick Savage・・・(B.リック・サヴェージ)
Rick Allen・・・(Dr.リック・アレン)

def_leppard_80s.jpg アメリカで非常に良く売れたアルバムですが、一般的なアメリカン・ハード・ロックの豪快で明るいロックン・ロールに較べると、ポップで明るい曲調ながらもメロディー・ライン、コーラス・ワークなどに特徴があり、やはりイギリスのバンドだけあってブリティッシュ・ロックの香りがするバンドです。そういった部分が反対にアメリカで成功した原因なのかもしれません。また、『Pyromania (炎のターゲット)』発表後も本作以上に大ヒットを記録した『Hysteria (1987)』『Adrenalize(1992) 』と名盤を発表し続けることになりますが、DEF LEPPARD(デフ・レパード)のハード・ロック・バンドとしてのパワフルさを一番感じさせてくれるのが、このアルバム『Pyromania』ではないかと思います。
 収録曲の全てをシングル・カットしても良いほど各楽曲の出来が良く(所謂"捨て曲無し")、アルバムの構成、アレンジ等も緻密に練りこまれた完成度の高さを持っており、本作『Pyromania』はプラチナ・ディスクを獲得する大ヒットを記録。DEF LEPPARDを世界的なバンドに押し上げると共に、80年代ハード・ロック、ヘヴィ・メタルを代表する名盤の1枚。今でこそ1980年代の"産業ロック"的な音といえるかもしれませんが、当時としてはまだ狙っていない時期でもあり(DEF LEPPARD独自のサウンドの完成を目指しただけ)、それだけにそのサウンドは革新的でパワフル。

 酒、ドラッグ等の問題で活動に支障をきたしつつあったPete Willis(G.ピート・ウィルス)に代わって本作からPhil Collen(G.フィル・コリン)がメンバーに加わっていますが、リリースのスケジュール上、ギターの録音の差し替えが間に合わず、Phil Collenはギター・ソロ録音など、アルバム製作への参加は僅か。DEF LEPPARD(デフ・レパード)というとPhil Collen参加以降に楽曲、音作りに緻密さが加わったという印象が有りますが、実際には本作でのギター・サウンドは殆どがPete Willisによるもので、Phil Collenの本領発揮は次作『Hysteria (1987)』から。このことはPhil Collen参加云々以前にDEF LEPPARDとJohn "Mutt" Lange(マット・ラング)は、既にこのアルバム以降で聴くことが出来るようなLEPPSサウンドへと向かいつつあったと考えられ、そういう流れの中でPhil Collenの参加はベスト・マッチだったと考えるのが正解かもしれません。

Steve_Clark.jpg DEF LEPPARD(デフ・レパード)は『Pyromania』(1983年)発表以降、アルバム発表のペースが落ちていきますが、緻密な音作り故に膨大な時間を必要とする、ということ以上に、本作『Pyromania』発表の翌年には早くもニュー・アルバム『Hysteria』(1987年)の製作に入っていたのにも拘らずRick Allen(Dr.リック・アレン)が交通事故によって左肩を切断してしまう不幸に見舞われアルバム製作をストップ、『Adrenalize』(1992年)製作中の1991年にはSteve Clark(G.スティーヴ・クラーク)がアルコール中毒で死去、急遽Phil Collen(G.フィル・コリン)がギター・パートを全て担当してアルバムを完成させることになるなど、バンド・メンバーの不幸によって活動に支障をきたすことが多いバンドでもあります。
 しかし、1990年代後半以降はそれまでのようなメンバーの不幸に見舞われることもなくなり、固定したメンバーでしっかりと腰をすえてアルバム作りに没頭し、更に素晴らしいサウンドを聴かせて貰えると思いきや、個人的には『Pyromania』『Hysteria』『Adrenalize』を超えるアルバムを聴くことが出来ず、実はアルバム製作では目立った印象を与えないものの、ライブではレス・ポールを振り回しながら激しいアクションでギターを弾き、ギタリストとしての格好良さとロック・ミュージシャンとしての華を持っていたSteve Clark(G.スティーヴ・クラーク)の存在がバンドにとってあまりに大きかったのではないか、と思えてなりません。

Rick Allen(Dr.リック・アレン)は後にエレクトリック・ドラムなどの使用により片腕というハンディを乗り越えてバンドに復帰。
*『ADRENALIZE』完成後のツアーから正式メンバーとしてVivian Campbell(ex.DIO、WHITESNAKE/ヴィヴィアン・キャンベル)がバンドに参加。

def%20leppard.jpg


Rock of Ages: The Definitive Collection

B0009299LURock of Ages: The Definitive Collection
Def Leppard
Mercury 2005-05-17

Def Leppard [試聴]iTunes Music Store - DEF LEPPARD


Def Leppard(デフ・レパード)の最新ベスト盤。1980年のデビューアルバム『On Through The Night』から最新作『Yeah!』(2006年)まで全35曲収録。


[DEF LEPPARD DISCOGRAPHY]
ON THROUGH THE NIGHT (1980)
HIGH’N’DRY (1981)
PYROMANIA (1983)
HYSTERIA (1987)
ADRENALIZE (1992)
RETRO ACTIVE (1993)
SLANG (1996)
EUPHORIA (1999)
X (2002)
YEAH! (2006)
[リンク先のAmazonで試聴できます。*『YEAH!』除く。]
Def Leppard [試聴]iTunes Music Store - DEF LEPPARD


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2005年12月02日

Appetite for Destruction/GUNS N' ROSES (ガンズ・アンド・ローゼズ)

B000000OQFAppetite for Destruction
Guns N' Roses
Geffen 1990-10-25

Appetite for Destruction [試聴]iTunes Music Store


 GUNS N' ROSES(ガンズ・アンド・ローゼズ)のデビューアルバムにして最高傑作。1987年に発表され、翌年には全米チャート1位を記録しています。
 オープニング・ナンバー"Welcome to the Jungle"から王道ハード・ロック・サウンドにパンク的な要素を加えた暴力的なサウンドが炸裂。そのままラストの"Rocket Queen"まで心地よい緊張感を保ちながら一気に聴かせてしまいます。デビュー前のライブ・ハウス回りと入念なリハーサルで鍛えられ、しっかりと煮詰められた各楽曲の完成度も高く、正に80年代のハード・ロック・シーンに燦然と輝く名盤中の名盤です!


1.Welcome to the Jungle
2.It's So Easy
3.Nightrain
4.Out Ta Get Me
5.Mr. Brownstone
6.Paradise City
7.My Michelle
8.Think About You
9.Sweet Child O' Mine
10.You're Crazy
11.Anything Goes
12.Rocket Queen

Axl Rose :Vo (アクセル・ローズ)
Slash :G (スラッシュ)
Izzy Stradlin :G (イジー・ストラドリン)
Michael“Duff”McKagan :B (ダフ・マッケイガン)
Steven Adler :Dr (スティーブン・アドラー)


 声質は好き嫌いが分かれそうですが、曲調に合わせて声を歌い分ける旨さもみせ、当時間違いなく才能、センスともに兼ね備えていたW.Axl Rose(Vo.アクセル・ローズ)。伝統的なレス・ポール&マーシャル・サウンドで縦横無尽に弾きまくるSlash(G.スラッシュ)。R&B、R&Rからの影響をGUNS N' ROSES(ガンズ・アンド・ローゼズ)に持ち込み、バンドにスパイスを加えるとともに、Slashとは一味違った引いたプレイが反対にその存在感をアピールするIzzy Stradlin(G.イジー・ストラドリン)。パンク的な要素をルックス、サウンドともに体現したMichael“Duff”McKagan(B.ダフ・マッケイガン)。個性的なメンバー達を支えるSteven Adler(Dr.スティーブン・アドラー)。この5人が集まって奇跡のようなマジックを産み出したのがこのアルバム『Appetite for Destruction』です。

 GUNS N' ROSES(ガンズ・アンド・ローゼズ)=Axl Rose(の声)というイメージが強いのですが、SlashIzzyのギター・アンサンブルも素晴らしく、ツイン・ギター・バンドのお手本的なプレイを聴くことが出来ます。特にIzzy Stradlin(G.イジー・ストラドリン)は同編成のTHE ROLLING STONES(ザ・ローリング・ストーンズ)等のR&Rバンド・スタイルからの影響も色濃く感じられ、推測ですが当時のバンドの楽曲作り、アレンジ面等での貢献は大きく、GUNS N' ROSESがただのハード・ロック・バンドに終わらなかったのはIzzy Stradlinあってこそ、という印象を受けます。
 Slash(G.スラッシュ)の70年代ロックの王道ともいえるレス・ポールとマーシャルによるサウンド、そしてそのギター・プレイ。GUNS N' ROSESのバンド・スタイルと共に後続に与えた影響は計り知れません。
 また、SlashはJimmy Page(ジミー・ペイジ/LED ZEPPELIN)以来のレス・ポールを使うギター・ヒーローでもあり、ストラト・タイプにロック式トレモロ・ユニット(フロイド・ローズ他)を搭載したギターが全盛の当時において、レス・ポールを復権させた立役者でもあります。当時レス・ポール・モデルが売れない為、原価の割には低めの価格設定で少量生産・販売していた国内メーカーの在庫がGUNS N' ROSESのブレイクにより一気に捌けてしまい、生産ラインが整うまで国内で暫くレス・ポール・モデルのギターが手に入らない状態が続いた、という、当時日本でも如何にGUNS N' ROSES(ガンズ・アンド・ローゼズ)の人気が凄まじいものであったかが窺える逸話もあります。


B0000TLA9GGreatest Hits
Guns N' Roses
Geffen 2004-03-23

 個人的にはこのベスト盤は『Appetite for Destruction』を持っていれば必要が無いような気もしますが、映画『INTERVIEW WITH THE VAMPIRE(インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア)』の挿入歌として使用されたTHE ROLLING STONES(ザ・ローリング・ストーンズ)のカヴァー"Sympathy For The Devil(悪魔を憐れむ歌)"が収録されているので、映画公開時にシングル盤未購入の方、未聴の方は是非。

Appetite for Destruction(オリジナル発禁ジャケット).jpg
[GUNS N' ROSES DISCOGRAPHY]
Guns N' Roses - Appetite For Destruction [1987]
Guns N' Roses - Lies [1988]
Guns N' Roses - Use Your Illusion I [1991]
Guns N' Roses - Use Your Illusion II [1991]
Guns N' Roses - The Spaghetti Incident [1993]
Guns N' Roses - Live Era 87-93 [1999]

 iTunes Store(Japan)


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2005年05月28日

Live Evil/BLACK SABBATH (ブラック・サバス)

B001EOOQEWLive Evil
Black Sabbath
Warner Bros. 2008-10-07

Black Sabbath[試聴]iTunes Music Store "Black Sabbath"


 Ozzy Osbourne(Vo.オジー・オズボーン)脱退後、元RAINBOW(レインボウ)のRonnie James Dio(ロニー・ジェイムス・ディオ)をヴォーカルに迎え、Dioのメロディアスな様式美BLACK SABBATH(ブラック・サバス)独特のドゥームな世界が融合したHMの名盤『Heaven and Hell』(1980)で新生BLACK SABBATHサウンドを作り上げた。このアルバムはRonnie James Dio在籍時のMob Rulesツアーを収録したライブ・アルバムです。(1982年発表)


1.E5150
2.Neon Knights
3.N.I.B.
4.Children of the Sea
5.Voodoo
6.Black Sabbath
7.War Pigs
8.Iron Man
9.Mob Rules
10.Heaven and Hell
11.Sign of the Southern Cross/Heaven and Hell
12.Paranoid
13.Children of the Grave
14.Fluff

Ronnie James Dio :Vo (ロニー・ジェイムス・ディオ)
Tony Iommi :G (トニー・アイオミ)
Geezer Butler :B (ギーザー・バトラー)
Vinny Appice :Dr (ヴィニー・アピス)

 "新生BLACK SABBATH(ブラック・サバス)".....と勢い良く書き出しては見ましたが、実はこのライブ・アルバムが発表される前にRonnie James Dio(ロニー・ジェイムス・ディオ)とVinny Appice(Dr.ヴィニー・アピス)はRonnie James Dio自身のバンド"DIO(ディオ)"結成のためにBLACK SABBATHを脱退しています。

B000002KKSHeaven & Hell
Black Sabbath

 現在では「Ronnie James Dio時代(ロニー・ジェイムス・ディオ)のBLACK SABBATH(ブラック・サバス)」としてBLACK SABBATHのサウンド・スタイルの1つとして認識されていますが(Ronnie James Dio脱退後のBLACK SABBATHの路線は、Ozzy Osbourne(オジー・オズボーン)時代よりRonnie James Dio時代のサウンドを継承した物が多いと思います)、Ronnie James Dio参加第一作『Heaven and Hell』が発表された当時は、1曲目の"Neon Knights"からこれまでのOzzy Osbourne時代のBLACK SABBATHとはあまりにも違うサウンド、特にメロディ・ラインは「これがBLACK SABBATH?」というほど大きな変化でした。このアルバムに関してはファンの間でも賛否両論で、当時かなり意見が分かれたように思います。

black sabbath_dio 1.jpg ただ、このサウンドの変化については、Ronnie James DioがRAINBOW(レインボウ)スタイルのメロディアスな様式美をBLACK SABBATHに持ち込んだ、ということがよく言われますが、Ozzy Osbourne脱退によりそれまでのBLACK SABBATHのサウンドの重要な要素の1つを失ったBLACK SABBATHが、その後のバンドの音を試行錯誤し、BLACK SABBATH自体が時代に合わせたサウンドに変わって行く時期でもあったのではないか、とも思います。(あの声を失っては、BLACK SABBATHがその後も同じ路線で続けるのは難しかったのではないでしょうか?また、スタジオ盤ではOzzy Osbourneがヴォーカルを重ねて録音して声に厚みをつけていますが、重ねた声の微妙なズレから得られるコーラス効果なども、初期BLACK SABBATH独特のサウンドを作る上での重要な要素でした。)
 私も当初はどちらかと言えば違和感を持った方ですが、しかし1枚のHMアルバムとして考えた場合、間違いなく当時のHMのアルバムの中でもかなり優れた、完成度の高いアルバムです。個人的には、当初は違和感を持ったものの、結局BLACK SABBATHのアルバムの中では『Heaven and Hell』がこれまでで一番良く聴いていたアルバムかもしれません。

B000002KYFLive Evil
Black Sabbath

 さて、冒頭に紹介したアルバム『Live Evil』ですが、このアルバムはライブ盤ということもあり、Ozzy Osbourne(オジー・オズボーン)時代の曲も含め、BLACK SABBATH(ブラック・サバス)の代表的な曲が収められているため、ヴォーカリストとしてOzzy Osbourneとは正反対のタイプとも思える正統派Ronnie James Dio(ロニー・ジェイムス・ディオ)がOzzy Osbourne時代の代表曲を歌っているところも聴き所のひとつです。しかし、さすがに歌唱力には定評のあるRonnie James Dio。自身がBLACK SABBATH参加してからの曲はもちろん、Ozzy Osbourne時代の曲も表現方法が違うだけで、Ronnie James Dioならでの歌い方で歌いこなしていますし、また「その時代の音」ということもあると思いますが、Ozzy Osbourne時代の曲はダイナミックにアレンジされ、反対にRonnie James Dioのスタイルが強調されているほどです。

black sabbath_dio2.jpg Ozzy Osbourne時代を聴きなれた耳には、最初はOzzy Osbourneの曲をRonnie James Dioが歌っているだけで違和感を感じるかも知れませんが、聴き込んで行くと、よほどOzzy Osbourneに固執するファンでなければ十分に満足出来ると思いますし、BLACK SABBATHをこのアルバム(もしくはRonnie James Dio参加以降)で初めて聴いた、という人がいたとしたら"Paranoid(パラノイド)"などもRonnie James Dio参加以降の曲だと思わせるほどの出来だと思います。ただし"Black Sabbath"など数曲は、やはりあの音程が不安定で浮遊感のあるOzzy Osbourneのヴォーカルの方が更に曲の魅力が増すであろうことは否めませんが。。。。

black sabbath_dio3.jpg BLACK SABBATH(ブラック・サバス)に限りませんが、ライブ・アルバムがコンサートの模様を収録した、と素直には思っていなくて、ライブ・アルバムもそのアーティストが作り上げたひとつの作品だと思っています。このアルバムのその例外ではなく、かなり加工(ダビング、修正など)が施されていますが、Ronnie James Dio(ロニー・ジェイムス・ディオ)についてはこのアルバム製作時には既に脱退しており、このアルバムの製作に立ち会っているとは思えないため、Ronnie James Dioのヴォーカルに関してはコンサートでのパフォーマンスがそのまま収録されていると思われます。ロック、特にハード・ロックのコンサートで最初から最後までこれだけ歌えるというのは、当時のRonnie James Dioのヴォーカリストとしての圧倒的な能力の凄さ、歌唱力の素晴らしさを物語るものだと思います。(現在も凄そうですが)

■関連記事→ Master of Reality/BLACK SABBATH (ブラック・サバス)
■関連記事→ TYR/BLACK SABBATH (ブラック・サバス)

B0000DII8SBlack Box: The Complete Original Black Sabbath 1970-1978
Black Sabbath
Rhino 2004-04-27

 初期BLACK SABBATHのリマスター盤8枚組BOXセット。(紙ジャケ仕様)


下記3枚はBLACK SABBATH(ブラック・サバス)のOzzy Osbourne(オジー・オズボーン)時代の代表作としてあげられることの多いBLACK SABBATHのアルバムです。。
Paranoid (1970)

B000002KHHParanoid
Black Sabbath

Master of Reality (1971)

B000002KDOMaster of Reality
Black Sabbath

Black Sabbath, Vol.4 (1972)

B000002KE2Black Sabbath, Vol.4
Black Sabbath

[BLACK SABBATH DISCOGRAPHY] *( )内はヴォーカル
Black Sabbath 1970
Paranoid 1970
Master of Reality 1971
Black Sabbath Vol.4 1972
Sabbath Bloody Sabbath 1973
Sabotage 1975
Technical Ecstasy 1976
We Sold Our Soul for Rock and Roll 1976
Never Say Die 1978
Heaven and Hell 1980 (Ronnie James Dio)
Live at Last 1980 (Ozzy Osbourne)
Mob Rules 1981 (Ronnie James Dio)
Live Evil 1982 (Ronnie James Dio)
Born Again 1983 (Ian Gillan)
Seventh Star 1986 (Glenn Hughes)
The Eternal Idol 1987 (Tony Martin)
Headless Cross 1989 (Tony Martin)
Tyr 1990 (Tony Martin)
Dehumanizer 1992 (Ronnie James Dio)
Cross Purposes 1994 (Tony Martin)
Cross Purposes Live 1994 (Tony Martin)
Forbidden 1995 (Tony Martin)
The Sabbath Stones 1996 (Greatest Hits)
Reunion 1998 (Ozzy Osbourne)
The Best of Black Sabbath 2001
Past Lives 2002
Symptom of the Universe:The Original Black Sabbath (1970-1978) 2002 (Greatest Hits)
Black Box:The Complete Original Black Sabbath(1970-1978) 2004

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2005年04月20日

Whitesnake/ WHITESNAKE (ホワイトスネイク)


Whitesnake
WHITESNAKE
Slip of the Tongue Blue Murder Saints & Sinners

 全世界で1000万枚以上のセールスを誇るDavid Coverdale(デイヴィッド・カヴァーデイル)率いるWHITESNAKE(ホワイトスネイク)の80年代HRシーンを代表するアルバム(1987年発表)。
邦題:「サーペンス・アルバス〜白蛇の紋章」

1.Crying In The Rain
2.Bad Boys
3.Still Of The Night
4.Here I Go Again
5.Give Me All Your Love
6.Is This Love
7.Children Of The Night
8.Straight For The Heart
9.Don't Turn Away

David Coverdale :Vocal (デイヴィッド・カヴァーデイル)
John Sykes :Guitar (ジョン・サイクス)
Neil Murray :Bass (ニール・マーレイ)
Don Airey :Key (ドン・エイリー)
Aynsley Dunbar :Drums (エインズレー・ダンバー)

WHITESNAKE_1.jpg 初期のWHITESNAKE(ホワイトスネイク)は、あまり人気は出なかったけど良いバンドでした。元々はDavid Coverdale(デイヴィッド・カヴァーデイル)の1作目のソロアルバムのタイトルをバンド名にして、1978年に『Trouble』でデビューしたバンドで、メンバーも特にスター・プレイヤーが在籍するわけでもなく(Jon Lord/ジョン・ロード以外はほとんど一般的には無名)、的確なプレイをする職人のような実力派ミュージシャンばかりでした。ブルースを基盤としながらDavid Coverdaleのヴォーカルを十分に生かしたそのハード・ロック・スタイルは派手さはありませんでしたが本当に「良いバンド」だなぁ、と思えるバンドの1つでした。DEEP PURPLEディープ・パープル)が再結成するまでの間Jon Lord(Key)とともにIan Paice(Dr.イアン・ペイス)が参加していたこともありましたが、決してサウンドがDEEP PURPLE化することもなく(さすがにパープルの曲をやるとパープル色が強くなりますが)、1プレーヤーとして参加していたのにも好感が持てました。しかし、まさかその後こんなアルバムを発表するとはその当時は知る由もありません。(まぁ、実際には前々作『Saints & Sinners』(1982)あたりからアメリカの市場を意識した音作りになりつつありましたが...。そうそう、Cozy Powell/コージー・パウエル(Dr)が参加してた時期もありました。)

WHITESNAKE_2.jpg なんて言いながらも、実はこのアルバム(『Whitesnake』邦題:サーペンス・アルバス*ソロ1作目と紛らわしいので以下統一)もかなり好きなアルバムです。よく80年代ハード・ロックを代表するアルバム、などと言われますが私も同感です。収録曲もハードなものからメロディアスなものまで全てよく出来ていて、その上演奏も素晴らしい(特にJohn Sykes)という所謂「捨て曲なし」のアルバムです。
 誰もが思うことですがこのアルバムの完成度の高さはJohn Sykes(G.ジョン・サイクス)の力によるものが大きいと思います。John Sykesのアルバム、といっても過言では無いのではないでしょうか。John Sykesのソングライティングの旨さとアイディア、ギタリストとしての実力、バンドのサウンド・メイクなどなど、John Sykesの才能が詰め込まれたアルバムだと思います。

John_Sykes.jpg しかし、John Sykes(ジョン・サイクス)はアルバム発表前に辞めてしまいPVなどは(ほとんど録音に参加していない)ヘビメタ・オールスターズ、昔で言えばスーパー・グループといった陣容になり、ツアーもこのメンバーで行います。これは個人的な想像なんですが、前々作あたりからバンドメンバーも流動的で固定できず、やっとJohn Sykesを引き入れて作り上げた『サーペンス・アルバス』も自らの病気やトラブルでなかなか発表できないし、そうしているうちにJohn Sykesは辞めてしまうし(解雇?)、でDavid Coverdale(デイヴィッド・カヴァーデイル)は「こうなったとことん派手に遣ってやる(もしくは、売れてやる)」と自棄になってしまったとしか思えません(笑)。

 このアルバム以降、WHITESNAKE(ホワイトスネイク)の参加メンバーは有名な人ばかりですし、Vivian Campbell(ヴィヴィアン・キャンベル/DEF LEPPARD)、Adrian Vandenberg(G.エイドリアン・ヴァンデンバーグ)、Steve Vai(G.スティーブ・ヴァイ)なども好きなギタリストだし(バンドに合う合わないは別として)ライブでの演奏も強力だったんですが、個人的には好きになれるアルバムはありませんでした。実際、『サーペンス・アルバス』のような後年に残る名作は作れなかったと思います。確かに当時は強力に売れて良かったんだろうけど、ピークを過ぎたその後のことを考えるとDavid Coverdale(デイヴィッド・カヴァーデイル)は自分自身で道を狭めてしまったのではないかとも思えます。要らない世話ですが(笑)。
 既に市場からは一番売れた頃の"デビカバ"しか求められないでしょうし、もうヘビメタしかやれないんじゃないかなぁ(しかも今更だし)。その後のJimmy Page(G.ジミー・ペイジ/LED ZEPPELIN/レッド・ツェッペリン)とのユニット(COVERDALE & PAGE/カヴァーデイル-ペイジ)が旨くいって長く続けば、起死回生で状況も変わったんでしょうが、良い結果にはならなかったし...。何年か前に初心回帰みたいなアルバムも出してたみたいですが、よほど昔からの熱心なファンじゃないと、もう興味を持たないだろうしなぁ...。ブルージーな良い歌を歌える人なだけに残念な気がします。

 うーん、John Sykes(G.ジョン・サイクス)は良い曲書くしギターも上手いのに、何でもっと仲良くやってくれなかったかなぁ。あのままJohn Sykesが残っていれば、その後も良質のハード・ロックが聴けたんじゃないかと思うんですが...。John Sykesもソロで良いアルバム作ってるし。

Trouble (1978)

Trouble
WHITESNAKE



 バンド名義での1stアルバム。残念ながら現在のところ廃盤になっているようです。(05/04/20現在)
[追記]06/03/27
トラブル(紙ジャケット仕様)2006/05/10発売予定

David Coverdale :Vo (デイヴィッド・カヴァーデイル)
Mickey Moody :G (ミッキー・ムーディー)
Bernie Marsden :G (バーニー・マースデン)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Neil Murray :B (ニール・マーレイ)
David Dowle :D (デイヴィッド・ドウル)


Love Hunter (1979) *2nd Album


Love Hunter (Eng)
WHITESNAKE
Ready An' Willing Saints & Sinners Live in the Heart of the City Slide It in


COVERDALE & PAGE (1993)

Coverdale & Page
COVERDALE & PAGE


 元LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)のJimmy Page(G.ジミー・ペイジ)とのユニット。なんだかんだと言いながら発売当初は良く聴いていたので、こそっと小さく入れてみました。(笑)


LIVE IN THE STILL OF THE NIGHT/WHITESNAKE

B0009S8EFQイン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト
ホワイトスネイク
徳間ジャパンコミュニケーションズ 2006-04-26

 2004年10月20日、ロンドンのハマースミス・アポロでの公演を中心に収録されたライブDVD。メンバーはDavid Coverdale(Vo.デヴィッド・カヴァーデール)、Doug Aldrich(G.ダグ・アルドリッチ/BAD MOON RISING、DIO、etc.)、Reb Beach(G.レブ・ビーチ/WINGER、DOKKEN、etc.)、Marco Mendoza(B.マルコ・メンドーサ/BLUE MURDER、etc.)、Tommy Aldridge(Dr.トミー・アルドリッヂ/Ozzy Osbourne Band、etc.)、Timothy Drury(Key.ティモシー・ドゥルーリー)。
 『Whitesnake』(1987年.サーペンスアルバス〜白蛇の紋章)でセールス的な成功を収めて以降、Jimmy Page(G.ジミー・ペイジ/LED ZEPPELIN)とのプロジェクトなどを挟み、その都度その時期にバンドが解散、もしくは脱退して、スケジュールが空いている著名なギタリスト(Warren DeMartini/ウォーレン・デ・マルティーニなど)を上手く見つけて来てはゲストに迎えて活動再開し、過去の楽曲の焼き直しを演奏する、というイメージの強いWHITESNAKE(ホワイトスネイク)ですが、このDVDで見られるメンバーも豪華ラインナップ。
 オープニングを飾るDEEP PURPLE(ディープ・パープル)時代の"Burn"を始め、大ヒット・アルバム『Whitesnake』収録曲など、David Coverdaleのキャリアの中から代表曲がセットリストに選ばれており、David Coverdaleの音楽活動の集大成的な内容になっています。David Coverdale(デヴィッド・カヴァーデール)の多少の声の衰えは感じさせられますが、キャリアに裏づけされた上手さを聴かせる部分もあり、Ian Gillan(イアン・ギラン/DEEP PURPLE)の衰え方などから較べるとDavid Coverdaleの歌いっぷりは見事の一言。また、Doug Aldrich(G.ダグ・アルドリッチ)のギターも自身の個性を出しながらも、過去の名曲群のイメージを壊さないプレイは好感。
[2006.04 追記]

[WHITESNAKE DISCOGRAPHY]
Trouble 1978
Lovehunter 1979
Live at Hammersmith 1980
Ready an' willing 1980
Live... in the heart of the city 1980
Come an' get it 1981
Saints & Sinners 1982
Slide it in 1984
Whitesnake 1987
Slip of the tounge 1989
Greatest hits 1994
Restless heart 1997
Starkers in Tokyo 1997

[DAVID COVERDALE DISCOGRAPHY]
Whitesnake 1977
Northwinds 1978
Into the Light 2000

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2005年04月12日

Skylarking/XTC


Skylarking [Bonus Track]
XTC
Oranges & Lemons (Rmst) The Big Express [2002 US Reissue]

Skylarking [試聴]iTunes Music Store


 Todd Rundgrenトッド・ラングレン)のプロデュースによるXTCの最高傑作(第8作・1986年)。類稀なる高いポップ・センスを持ち、尚且つ個性的な2人、Andy Partrige(アンディー・パートリッジ)とTodd Rundgrenの音楽がぶつかり合って出来上がった極上のポップ・アルバムです。

1.Summer's Cauldron
2.Grass
3.Meeting Place
4.That's Really Super, Supergirl
5.Ballet for a Rainy Day
6.1000 Umbrellas
7.Season Cycle
8.Earn Enough for Us
9.Big Day
10.Another Satellite
11.Mermaid Smiled
12.Man Who Sailed Around His Soul
13.Dying
14.Sacrificial Bonfire

Andy Partrige :Vocal,Guitar (アンディー・パートリッジ)
Colin Moulding :Vocal,Bass (コリン・モールディング)
Dave Gregory :Vocal,Key (デイブ・グレゴリー)

XTC.jpg 自分たちの音楽世界を追求するためか、高いポップセンスを持ちながらも作品をアバンギャルドな方向に向けてしまうXTCをポップス職人Todd Rundgren(トッド・ラングレン)がメンバー(Andy Partrige/アンディー・パートリッジ)と対立しながらも、出来うる限りシンプルに、そしてAndy Partrige独特のポップで毒のあるメロディーラインを生かしながら仕上げた作品です。そのため、XTCのソングライティングの才能、ポップ・センスの良さが(これまでのアルバムに比べると)分かりやすい形で表に出ており、そしてさらに魅力的に感じられるようになっています。

Todd.jpg さすがに個性派Todd Rundgren(トッド・ラングレン)のプロデュースということでTodd Rundgren色も強く、ある意味XTCを素材にしてTodd Rundgrenが仕上げたTodd Rundgrenのアルバムでは無いかと思える部分も多々あります。しかし、アルバム製作中にAndy Partrige(アンディー・パートリッジ)とTodd Rundgrenが対立したとはいえ、XTC自身のその後の音楽に少なからず影響を与えていることは後のアルバムを聴くと間違い無いことだと思います。

*しかし、Todd Rundgrenがプロデュースするとどれもドラムの音が一緒なんだよなぁ。Todd RundgrenのアルバムやこのXTCだけでなく、GRAND FUNK RAILROADグランド・ファンク・レイルロード)なんかもそうですね。


English Settlement(1982)
 こちらもXTCの名盤です。骨太で硬質なXTCならではのポップサウンド!


English Settlement (Lp-Facsimile) (Rmst)
XTC
Drums and Wires [2002 US Reissue] Black Sea [2001 Reissue] Nonsuch [2002 Reissue]

English Settlement [試聴]iTunes Music Store


Wizard a True Star/Todd Rundgren(1973)
 『Something/Anything? 』と並ぶTodd Rundgren(トッド・ラングレン)の傑作アルバム。 →関連記事


Wizard a True Star
Todd Rundgren
Hermit of Mink Hollow Ballad of Something/Anything?

[XTC DISCOGRAPHY]
1978 White Music
1978 GO2
1979 Drums And Wires
1980 Black Sea
1982 English Settlement
1983 Mummer
1984 The Big Express
1986 Skylarking
1989 Oranges & Lemons
1992 Nonsuch
1999 Apple Venus Vol.1
2000 Wasp Star Apple Venus Vol.2

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