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2006年08月30日

Led Zeppelin IV/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002J09Led Zeppelin IV
Led Zeppelin
Warner 1994-07-21

Led Zeppelin[試聴]iTunes Music Store "Led Zeppelin"


 1971年に発表されたLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の代表作。クラシック界の巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤンが絶賛したという代表曲"Stairway to Heaven(天国への階段)"など、収録各曲の完成度の高さはもちろん、『Led Zeppelin I』『II』でのブルーズを再構築したハード・ロック、『III』でフューチャーされたアコースティックな部分など、バンドの持つ様々な音楽的ルーツをさらにツェッペリン風に消化した『I』から『III』までの集大成ともいえるバラエティ豊かな楽曲群とJimmy Page(g.ジミー・ペイジ)のアイディアの広がりが感じられる多彩なリフが収録されており、ジャケットにタイトル、グループ名、レーベル名などを一切記載せずに発売したLed Zeppelinのメンバーの自信が頷ける名盤中の名盤。Led Zeppelinが単なるハード・ロックバンドではないことを証明した傑作アルバムです。
*アルバム・タイトルについては表記だけでなく正式なタイトル自体も無いため、発売当時にアルバム・チャートの表記などで便宜上使われたメンバー4人のシンボルマークから、通称『Four Symbols(フォー・シンボルズ)』と呼ばれることが多いようです。


1. Black dog
2. Rock 'n' roll
3. Battle of Evermore
4. Stairway to Heaven
5. Misty mountain hop
6. Four sticks
7. Going to California
8. When the levee breaks

Jimmy Page: guitar ジミー・ペイジ
Robert Plant: vocals ロバート・プラント
John Paul Jones: bass ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham: drums ジョン・ボーナム

 現在はCDが一般的であるためレコードを裏返す"間"は無くなってしまいましたが、"ブラック・ドック"で始まり"天国への階段"で終わるA面とそれに続く"ミスティ・マウンテン・ホップ"のピアノで始まるB面、というレコードでの曲の並びも「これしか無い」というような絶妙な楽曲配置。あらゆる面で考えつくされて作られているアルバムであり、楽曲単位ではなくアルバム単位で語られるべき作品です。

 『Led Zeppelin IV』の収録曲では"Stairway to Heaven(天国への階段)"があまりにも傑作であるため、この曲ばかりが特出して語られることが多いのですが、"Black dog"、"Rock 'n' roll"を始めツェッペリンのライブでの定番曲も数多く収録されており、アコースティック・ナンバーも『III』収録曲以上の傑作揃いで聴き応えのあるアルバムです。『Led Zeppelin I』から『III』までの集大成的な要素、そして『III』までの作品のセールスに加え大規模なライブ・ツアーで商業的な成功を成し遂げるとともに、Jimmy Page(g.ジミー・ペイジ)がバンド結成以前から持っていた音楽的欲求をデビューからの3作品で全て吐き出し、Led Zeppelinが新たな方向に向かい始めた幕開け的な要素を併せ持っています。
 但し、(間違いなくロック・アルバムの名盤ではありますが)各媒体等での「名盤紹介」などでLed Zeppelinのこのアルバムを知り、ある種の先入観を持ってしまって聴く、また(『III』同様に)レッド・ツェッペリンのハード・ロック的な部分だけを求めて聴くと(「名盤」としての評価は)難しい部分もあり、レコードだとA面だった4曲目までについては有名曲が続けて収録されていることと圧倒的な構成力で聴かされてしまうものの、B面(5曲目以降)に関しては楽曲の出来が落ちているわけではないのですが、人によってはアルバムを聴く前に持っていた先入観によって実際にアルバムを聴いた際のギャップ、またサウンド的にも地味に感じられて好みが分かれる部分です。
 ブルーズ、R&B、ハード・ロック、フォーク、トラッド、そして今で言うワールド・ミュージックなど、メンバーの音楽的ルーツや好みを貪欲に取り入れ、しかもそれをきちんと消化して作品として発表してきたLed Zeppelinの音楽的本質を聴く側もきちんと理解して聴いてこそ初めて名盤たりえるアルバムではないかと思います。そういう意味ではLed Zeppelinの音楽はロックという1つのジャンル(人それぞれに捉え方は違うと思いますが)の枠の中で語られるものではなく、Led Zeppelinというジャンルに属する音楽なのかもしれません。

 ハード・ロック・ナンバー"Black dog"、"Rock 'n' roll"。フォークとハード・ロックの融合に成功した永遠の名曲"Stairway to Heaven"。Robert Plant(vo.ロバート・プラント)とゲスト参加のSandy Denny(サンディー・デニー/FAIRPORT CONVENTION/フェアポート・コンベンション)の掛け合いが見事なアコースティック・ナンバー"Battle of Evermore"。ヘヴィなポップナンバー"Misty mountain hop"。ライブのアコースティック・セットで必ず演奏された"Going to California"他収録。

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2006年08月20日

Led Zeppelin III/LED ZEPPELIN (レッド・ツェッペリン)

B000002J1ULed Zeppelin III
Led Zeppelin
WEA International 1994-08-16

Led Zeppelin[試聴]iTunes Music Store "Led Zeppelin"


 ヘヴィなサウンドのイメージの強かったLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)が、前2作のサウンドから一転してアコースティックの曲を多数収録したことにより発売当時賛否両論を呼んだ1970年発表の3作目
 "Immigrant Song"など、前2作と同様の路線の曲も収録されていますが、全体的にハード・ロックを期待して聴くと地味な印象があるかもしれません。しかし、各曲の出来は素晴らしく、LED ZEPPELINを初めて聴く人が最初に聴くべきアルバムではありませんが、人気作品を何枚か聴いてLED ZEPPELINの音楽に嵌った時に聴くと初めてその魅力が分かる、というツェッペリン・サウンドの根底にある部分がストレートに前面に現れた、聴けば聴くほど味の出る深みのあるアルバムです。


1. Immigrant song
2. Friends
3. Celebration day
4. Since I've been loving you
5. Out on the tiles
6. Gallows pole
7. Tangerine
8. That's the way
9. Bron Y Aur stomp
10. Hats off to (Roy) Harper

Jimmy Page: guitar ジミー・ペイジ
Robert Plant: vocals ロバート・プラント
John Paul Jones: bass ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham: drums ジョン・ボーナム

 LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の1st、2ndでも既に小出しに出されていたトラディショナル系の音楽が本作ではメインとなっており、発売当時は賛否両論を呼んだものの、この後の『Physical Graffiti』(1975年・6作目)ぐらいまでの流れから考えると3作目にこのアルバムが入るのは違和感がありません。また、セールス的には1st、2ndには及ばなかったにせよ、歴史的名盤『IV』を産み出すためには不可欠だったアルバムでもあり、楽曲の良さと合わせてもう少し評価されても良いのではないかと思われるアルバムです。
 しかし、(LED ZEPPELINのファンの方なら良くご存知のように)1つのジャンルの枠に収まりきらない音楽性を持っているにも拘らず、解散してから何年もの月日を経ても一般的には未だに"ヘヴィ・メタルの元祖"などとハード・ロック的な面ばかりが強調されてしまうバンドとしては、この3作目のアルバムが"地味なアルバム"、"異色作"として片付けられてしまうのは仕方が無いことなのかもしれません。
(感覚的なものなので上手く文章に出来ませんが、個人的には「LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)は稀代のポップ・バンドである」と考えています。)

 エレキ・ギターだけでなく、各種オープン・チューニングを多用したアコースティック・ギターでのプレイにも定評のあるJimmy Page(g.ジミー・ペイジ)ですが、本作『Led Zeppelin III』でも本領発揮。なかなか面白いアコースティック・サウンドを聴かせてくれます。また、当時Jimmy Pageが気に入っていたというNeil Young(ニール・ヤング)、Stephen Stills(スティーヴン・スティルス)が在籍したウエストコースト・ロックの始祖"Buffalo Springfield"(バッファロー・スプリングフィールド)、"Pentangle"(ペンタングル・イギリスのフォーク・ロック・バンド)のJohn Renbourn(g.ジョン・レンボーン)、そして特にBert Jansch(g.バート・ヤンシュ)から影響が色濃く感じられ(『III』だけでなく初期ツェッペリンのアコースティック・ナンバーのいくつかにも)、あまりにもストレートに反映された部分もあり、『III』の楽曲群やLed Zeppelinのアコースティックな部分に魅力を感じられた方は、あわせてBuffalo Springfield、Pentangleのアルバムも聴くとより一層楽しめるかもしれません。

 前作までのハード・ロック路線の"Immigrant Song"。且つ哀愁漂うブルーズ・ナンバー"Since I've Been Loving You"。トラッドからの影響を色濃く感じさせる"Gallows Pole"、"Bron-Y-Aur Stomp"、Roy Harper(ロイ・ハーパー)に捧げられた"Hats Off To (Roy) Harper"他収録。


B000002IAMBuffalo Springfield Again
Buffalo Springfield
Atco 1990-10-25


B000057OWCThe Pentangle
Pentangle
Castle 2001-05-21


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