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2006年06月29日

Aja/STEELY DAN (スティーリー・ダン)

B00003002CAja
Steely Dan
MCA 1999-11-23

Steely Dan [試聴]iTunes Music Store - STEELY DAN


 ロック、ポップスを基調としながらも、そこにジャズ的な要素や実験的で難解なコード進行を加え、一流スタジオ・ミュージシャンを贅沢に起用して洗練された高度なサウンドを構築して、独自の音楽世界を作り上げることに成功した"STEELY DAN"(スティーリー・ダン)。本作『Aja(彩・エイジャ)』は世界中の音楽制作に関わる者に多大な影響を与えたSTEELY DANの代表作であり最高傑作。緻密に作りこまれたサウンドであるにも拘らず、リスナーにはさほどの難解さも感じさせずに聴かせてしまう楽曲群は見事。全米3位、200万枚を売り上げる大ヒットを記録。(1977年発表)


1. Black Cow
2. Aja
3. Deacon Blues
4. Peg
5. Home at Last
6. I Got the News
7. Josie

Donald Fagen (Vo,Key.ドナルド・フェイゲン)
Walter Becker (B.ウォルター・ベッカー)

Produced by Gary Katz (ゲイリー・カッツ)

 STEELY DAN(スティーリー・ダン)結成当初はソング・ライター・チーム"Donald Fagen(Vo,Key.ドナルド・フェイゲン) & Walter Becker(B.ウォルター・ベッカー)"の二人の音楽を演奏するために集められたパーマネントなグループ(Jeff "Skunk" Baxter/G.ジェフ・バクスター、他)でしたが、二人の完全主義者的な美意識により、結成当初から要所要所(適材適所)にスタジオ・ミュージシャンを起用。その上、音楽製作に集中したいが為にライブ活動を嫌がったことなどもあり、メンバーの脱退(解雇)が相次ぎ、本作での正式メンバーは結局Donald Fagen、Walter Beckerの二人だけになっており、STEELY DANは二人の理想の音楽を作り上げるためのユニット的なグループになっています。
 緻密に考え抜かれて構成された楽曲に充分な力量を持ったミュージシャンを次々と導入し、同じパートを複数のミュージシャンに演奏させるもDonald Fagen、Walter BeckerがOKを出したテイク以外は惜しげもなく切り捨てるなどの贅沢な制作方法をとり、二人の求める理想の音楽を妥協することなく追及した1つの完成形が本作『Aja(彩・エイジャ)』です。

 当時の有名どころの腕利きスタジオ・ミュージシャンの殆どが参加していると言っても過言では無いほどの豪華ゲストを迎えて制作されており、Donald Fagen(Vo,Key.ドナルド・フェイゲン)、Walter Becker(B.ウォルター・ベッカー)の楽器演奏は僅か。本来のソング・ライター・チームに戻り、自分たちが求める音楽を作り上げて行くために如何に楽曲を組み立てていくかを考えることに専念した形となっています。主なゲスト・ミュージシャンはLarry Carlton(G.ラリー・カールトン)、Lee Ritenour(G.リー・リトナー)、Chuck Rainey(B.チャック・レイニー)、Joe Sample(Key.ジョー・サンプル)、Steve Gadd(Dr.スティーブ・ガッド)、Bernard Purdie(Dr.バーナード・パーディ)、Rick Marotta(Dr.リックマロッタ)、Steve Khan(G.スティーヴ・カーン)、Tom Scott(ts,as.トム・スコット)、Wayne Shorter(ts.ウェイン・ショーター)、Michael McDonald(Key.マイケル・マクドナルド)他。このアルバム発表の前後から始まるフュージョン・ブームで活躍する大御所が集結した、音的にも参加ミュージシャン的にも超豪華なフュージョン・オールスターズによる"オトナの音楽"が繰り広げられる贅沢なアルバムになっています。

 アレンジ等のサウンド面をメインに語られる事の多いバンドですが、ロック、ジャズ、ファンク、ソウルなど、様々な音楽が吸収・消化され、また、バンドの根底には1950年代のジャズやリズム・アンド・ブルースがしっかりと根付いた音楽性は、Donald Fagen(ドナルド・フェイゲン)の個性的な歌声とブラック・ユーモア的で難解な歌詞と共にSTEELY DAN(スティーリー・ダン)のオリジナリティーを構築する重要な要素です。
 演奏面での聴き所は豪華な参加ミュージシャンゆえにあまりにも多いのですが、特にタイトル曲"Aja"でのSteve Gadd(Dr.スティーブ・ガッド)のドラム、そしてLarry Carlton(G.ラリー・カールトン)のテイクをボツにしてまで採用された当時は無名だったJay Graydon(G.ジェイ・グレイドン)の"Peg"におけるギター・ソロは必聴。


The Nightfly
The NightflyDonald Fagen
Warner Bros. 1990-10-25

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Morph the Cat Aja Gaucho

 STEELY DAN(スティーリー・ダン)解散後の1982年にDonald Fagen(ドナルド・フェイゲン)が発表したソロ・アルバム。STEELY DAN時代同様、ロック、ジャズ、ファンク、ソウルなど、様々な音楽をフューチャーして、細部まで緻密に練りこんで構築された見事な音世界を作り上げた完成度の高いポップ・アルバム。"完全主義者"、Donald Fagenの最高傑作!!


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2006年06月16日

Behind Closed Doors/THUNDER (サンダー)

B0000074GLBehind Closed Doors
Thunder
Emi 2003-02-03

[日本盤] ビハインド・クローズド・ドアーズ

Thunder[試聴]iTunes Music Store - THUNDER


 1995年に発表されたTHUNDER(サンダー)の3rdアルバム。80年代以降、音楽シーンの様々なブームによりかき消されて来た正統派ブリティッシュ・ハード・ロックの伝統を70年代から90年代に直結したサウンドで、Andy Taylor(アンディ・テイラー/DURAN DURAN)のプロデュースによる1stアルバム『Backstreet Symphony(バックストリート・シンフォニー)』(1990)でデビュー以降、70年代ブリティッシュ・ロック・ファンを狂喜させたにも拘らず、90年代グランジ、オルタナ・ブームの真っ只中で発表された為にセールス的には苦戦。バンドのサウンドも当然ながら当時流行の音ではなく、これほどのアルバムを作りながらもバンド活動期間中を通して正当な評価を得ることの無かったTHUNDERの最高傑作。ブリティッシュ・ロック・ファン必聴のアルバムです。


1. Moth to the Flame
2. Fly on the Wall
3. I'll Be Waiting
4. River of Pain
5. Future Train
6. 'Til the River Runs Dry
7. Stand Up
8. Preachin from a Chair
9. Castles in the Sand
10. Too Scared to Love
11. Ball and Chain
12. It Happened in This Town
- 日本盤ボーナストラック -
13. Low Life In High Places (Live)

Daniel 'Don' Bowes Vo.ダニエル・ボウズ
Luke 'Great' Morley G.ルーク・モーリー
Gary 'Harry' James Dr.ゲリー・ジェームス
Ben 'Benny The Jazz' Matthews G,Key.ベン・マシューズ
Mikael Hoglund B.マイケル・ホグランド


 70年代ロックに影響を受けたサウンドで一時的に注目、及びセールス的にも成功しながら、「○○クローン」「○○のコピー」などと批判され、その後の方向性も見出せず消えていった数々のバンドとは対照的に、THUNDER(サンダー)のサウンドは70年代ロックからの影響というより、70年代から継続してきた、と言った方が正解かもしれません。実際、Daniel Bowes(Vo.ダニエル・ボウズ)とLuke Morley(G.ルーク・モーリー)はTHUNDERの前身となるバンド"TERRAPLANE(テラプレーン)"(80年代にアルバムを2枚リリース)で1975年頃から下積み生活を送っており、70年代ブリティッシュ・ロックの継承者としては筋金入り。その為か、THUNDERのサウンドには70年代ブリティッシュ・ロックの血流が様々なブームに流されること無く90年代まで続くとこういった音楽になるのではないか、というひとつの方向性も感じられ、例えばLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)が解散せずに活動を続けていたら、WHITESNAKE(ホワイトスネイク)がメタル路線に転換しなければ今頃。。。。などという大袈裟な想像力すら働かされる魅力があります。

 Steven Tyler(スティーヴン・タイラー/AEROSMITH)がグレイト・シンガーと絶賛したDaniel Bowes(Vo.ダニエル・ボウズ)の時代が時代ならDavid Coverdale(デイヴィッド・カヴァーデイル)以上の評価を受けた可能性もあったブルージーで巧みなヴォーカル。バンドのメイン・ソング・ライターであり、ハード・ロックだけでなくブルーズ、ジャズ、R&Bなどからの影響も上手く消化したフレーズを奏でてバンドのサウンドに彩を与える、David CoverdaleがWHITESNAKE(ホワイトスネイク)に欲しがったギタリストのLuke Morley(G.ルーク・モーリー)。そして強力なリズム・セクションに支えられたTHUNDER(サンダー)の音楽は、紛れも無く正統派ブリティッシュ・ロックの伝統を受け継ぐとともに、70年代ブリティッシュ・ロックの1つの進化系。現在では(再結成はしているものの)知る人ぞ知る、という存在となってしまったTHUNDERですが、まだ未聴のブリティッシュ・ロック・ファンの方には安易、且つメタル系を想像させるバンド名に惑わされず是非一度聴いて頂きたいバンドです。

 しかし、こうした良質のバンドが音楽シーンの流行り廃りに左右され、活動自体が厳しい状況にまでなってしまう、という昨今の状況は「なんだかなぁ」と思わざるを得ませんが、そんなことを言ったところで70年代ロック・ファンの愚痴にしかならないと思われ、なかなか悲しいところです。。。。

 誰もが認める名曲"River of Pain"、ソウルフルでメロウな"I'll Be Waiting"、ホーンを効果的に使ったノリの良い"Fly on the Wall"、Daniel Bowes(ダニエル・ボウズ)がエモーショナルに歌い上げる"Castles in the Sand"他、数々の名曲を収録。


Live At Donington Monsters Of Rock 1990 (2001)

B00005HYHEライヴ・アット・ドニントン“モンスターズ・オブ・ロック1990”
サンダー
東芝EMI 2001-05-23

 1990年にデビュー直後のTUNDER(サンダー)がMonsters Of Rock(モンスターズ・オブ・ロック)に出演した際の歴史的名演を2000年のバンド解散後(その後再結成)に全曲収録してCD化。史上最強のオープニング・アクトとして伝説となったTUNDERのライヴ・パフォーマンス!!


Live (1998)

B000007WKOライヴ
サンダー
ビクターエンタテインメント 1998-02-21

 ライブ・バンドTUNDER(サンダー)の魅力を堪能できる2枚組みライヴ・アルバム。選曲もほぼベストで、それまでに発表された4thアルバムまでのベスト・アルバム的な聴き方も出来ます。ユニオンジャックが大きく描かれたジャケットから、バンドのライブ・バンドとしての自信、そして正統派ブリティッシュ・ロックの後継者としてのプライドが感じられる傑作ライブ。THUNDER入門編としても最適なアルバムです。


Symphony & Stage (2002)

B0000647KPSymphony & Stage
Thunder
Recall 2002-04-29

 2002年に発表されたTUNDER(サンダー)の2枚組ベスト・アルバム。


フロード・トゥ・パーフェクション(ザ・ビデオ・コレクション1990-1995) (2005)

B0009EVHSQフロード・トゥ・パーフェクション(ザ・ビデオ・コレクション1990-1995)
サンダー
東芝EMI 2005-06-22

 最強のライヴ・バンドTUNDER(サンダー)の1990年から95年までの軌跡をビデオ・クリップやライヴ映像、インタビューでたどった集大成DVD。
*『Behind Closed Doors』(ビハインド・クローズド・ドアーズ)が気に入ったら、次はこのDVDを見ると更に幸せになれるかも知れません。^^♪


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