Search


since 2005.03.13

2005年09月24日

Goodnight Vienna/RINGO STARR (リンゴ・スター)

B000009CBYGoodnight Vienna
Ringo Starr
Capitol 1993-03-23

THE BEATLESザ・ビートルズ)のRingo Starr(リンゴ・スター)が最高傑作と呼ばれる大ヒット作『Ringo(リンゴ)』(1973年)の翌年に発表したRingo Starrのソロ4作目『Goodnight Vienna(グッドナイト・ウィーン)』はRingo Starrのキャラクターが見事に音楽に昇華され、ほのぼのムード漂う最高のポップ・アルバムです。
 John Lennon(ジョン・レノン)のバック・アップの元、前作『Ringo』の路線を踏襲しつつも更にポップに、そしてニュー・オーリンズ風な要素も取り入れながら、リンゴ独特のヴォーカルとそのサウンドで聴く者を思わず和ませてしまうようなアルバムに仕上げています。

 THE PLATTERS(ザ・プラターズ)のカヴァー"Only You (And You Alone)"。ニューオーリンズR&B風味の"Occapella"、"Oo-Wee"、"All by Myself"。John Lennonが楽曲提供してスマッシュ・ヒットを記録した"Goodnight Vienna"他収録。
*全英30位、全米8位を記録


1.(It's All da-Da-Down to) Goodnight Vienna
2.Occapella
3.Oo-Wee
4.Husbands and Wives
5.Snookeroo
6.All by Myself
7.Call Me
8.No-No Song
9.Only You (And You Alone)
10.Easy for Me
11.(It's All da-Da-Down to) Goodnight Vienna (Reprise)
12.Back off Boogaloo [Extended Version]
13.Blindman [Extended Version]
14.Six O'Clock [Extended Version]

 前作『Ringo(リンゴ)』(1973年)に比べるとPaul McCartney(ポール・マッカートニー)、George Harrison(ジョージ・ハリスン)は参加していませんが、当時ヨーコと別居中で「失われた週末」の時期にあったJohn Lennon(ジョン・レノン)のバック・アップを筆頭に参加ミュージシャンは今作も豪華。
 タイトル曲"Goodnight Vienna"を提供しピアノを弾いたほか、"All By Myself"でギター、THE PLATTERS(ザ・プラターズ)のカヴァー"Only You (And You Alone)"ではアレンジとギターを担当したJohn Lennon(ジョン・レノン)。Dr. John(ドクター・ジョン)がピアノを弾く"Occapella"、"Oo-Wee"。Elton John(エルトン・ジョン)が楽曲提供してピアノも担当した"Snookeroo"にはTHE BAND(ザ・バンド)のRobbie Robertson(ロビー・ロバートソン)も参加。オーケストラをバックに歌われるNilsson(ニルソン)作"Easy For Me"他、Billy Preston(ビリー・プレストン)、Klaus Voorman(クラウス・ヴアマン)、Jim Keltner(ジム・ケルトナー)、Nicky Hopkins(ニッキー・ホプキンス)、Steve Cropper(スティーヴ・クロッパー)、Jesse Ed Davis(ジェシ・エド・デイヴィス)、David Foster(デヴィッド・フォスター)等、Ringo Starr(リンゴ・スター)のキャラクターと人柄、幅広い交遊関係を表わすかのような豪華メンバーをゲストに迎えて制作されています。
*同時期に制作されたJohn Lennon(ジョン・レノン)の『Walls And Bridges(心の壁、愛の橋)』と参加メンバーがリンクしているにもかかわらず、アルバムを聴き比べると受ける印象がまったく違い、John LennonとRingo Starr(リンゴ・スター)のキャラクターの違いが良く表わされているのは興味深いところです。

 『Goodnight Vienna(グッドナイト・ウィーン)』全体的にアメリカ南部を感じさせるサウンドで。Dr. John、Steve Cropper、Robbie Robertson等が南部の雰囲気を醸し出すのに貢献。また、多くのピアニストが制作に参加していることもありピアノ・サウンドが特に印象に残ります。日頃から仲の良いミュージシャンが和気藹々と作ったことが聴く側にまで伝わってくる、リラックスした雰囲気が心地よいアルバムです。個人的には前作『Ringo』より『Goodnight Vienna』の方が好み。一押しはTHE PLATTERS(ザ・プラターズ)のカヴァーでJohn Lennon(ジョン・レノン)のアレンジのアイディアとNilsson(ニルソン)のコーラス・ワークが光る"Only You (And You Alone)"です。


Ringo (1973)

B00000DRC2Ringo
Ringo Starr
Capitol 1991-04-23

 Ringo Starr(リンゴ・スター)のソロ最高傑作と呼び声の高い1973年発表の大ヒット作『Ringo(リンゴ)』。John Lennon(ジョン・レノン)、Paul McCartney(ポール・マッカートニー)、George Harrison(ジョージ・ハリスン)がそれぞれ楽曲を提供し演奏にも参加。その他Marc Bolan(マーク・ボラン/T.REX)、THE BAND(ザ・バンド)のメンバー等、多彩なゲストが参加した明るく華やいだ雰囲気が感じられる豪華なポップ・アルバムです。

No.1ヒットを記録した"Photograph"、"You're Sixteen"他を収録。


Blast From Your Past [Best of]

B000006MV0Blast From Your Past
Ringo Starr
Capitol 1990-10-25

関連記事 - The Beatles 記事一覧


| HOME |

2005年09月20日

Cheap Trick At Budokan/CHEAP TRICK (チープ・トリック)

Cheap Trick at 武道館.jpg

 1978年に発表されたCheap Trick(チープ・トリック)の名盤『at武道館』。スタジオ盤よりワイルドに、そして更にハードに演奏されたポップでキャッチーなハード・ロックが詰め込まれたライヴ・アルバムの傑作です。
 1998年には『at武道館』の発売から20周年を記念して、1977年の武道館公演の曲順やMCなどを当時のまま収録した『at武道館コンプリート』が発売されています。


B00009WKXPチープ・トリック at 武道館コンプリート
チープ・トリック


Disc :1
1.Hello There
2.Come on, Come On
3.ELO Kiddies
4.Speak Now or Forever Hold Your Peace
5.Big Eyes
6.Lookout
7.Downed
8.Can't Hold On
9.Oh Caroline
10.Surrender
11.Auf Wiedersehen

Disc :2
1.Need Your Love
2.High Roller
3.Southern Girls
4.I Want You to Want Me
5.California Man
6.Goodnight
7.Ain't That a Shame
8.Clock Strikes Ten

Rick Nielsen :G (リック・ニールセン)
Robin Zander :Vo,G (ロビン・ザンダー)
Tom Petersson :B (トム・ピーターソン)
Bun E. Carlos :Dr (バン E. カルロス)

 CHEAP TRICK(チープ・トリック)は1977年にアルバム『Cheap Trick』でデビュー。しかし、当時はアイドル系のロック・バンドが数多くデビューしていたため本国アメリカではプロモーション的にも一押しでなかったのか、露出も少なく人気も今ひとつでしたが、Robin Zander(Vo,G.ロビン・ザンダー)、Tom Petersson(B.トム・ピーターソン)の美形コンビと、Rick Nielsen(G.リック・ニールセン)、Bun E. Carlos(Dr.バン E. カルロス)のコミカル・コンビの組み合わせとCHEAP TRICKの演奏するポップでキャッチーなサウンドで女性を中心に日本でブレイク。1977年には武道館でのライヴを大成功させ、1978年に日本でのみ発売された『at 武道館』も日本で大ヒットを記録。『at 武道館』はその後日本での大ヒットが本国アメリカでも話題となり、日本からの逆輸入という形でアメリカでもヒット。遂には全米チャート4位を獲得してCHEAP TRICKは一躍人気グループの仲間入りを果たします。QUEEN(クイーン)と同じく1970年代に日本から人気に火がつき、その後世界的なバンドへと成長したバンドの1つです。
 CHEAP TRICK(チープ・トリック)のハード且つメロウでポップなサウンドは後続に及ぼした影響も大きく、1980年代のLAメタルからグランジ、パワーポップにまで広く及んでおり、パワー・ポップの元祖ともいえるバンドでもあります。

 1980年代に入り、契約上の問題で活動に支障を及ぼしたり、その後のTom Petersson(B.トム・ピーターソン)の脱退などで一時期人気が低迷しますが、Tom Peterssonが復帰した1988年にはアルバム『Lap Of Luxury』がCHEAP TRICK(チープ・トリック)最大のヒットとなり、ミュージック・シーンの最前線に復帰。現在も大きなヒット曲は無いものの精力的にライヴ活動を行っています。

B00024ZAV8エッセンシャル・チープ・トリック
チープ・トリック ビリー・コーガン
Sony Music Direct 2004-07-22

B0001LNPNCチープ・トリック・シルバー・トゥエンティフィフス・アニバーサリー・ホームカミング・コンサート
チープ・トリック
バップ 2004-04-21

 CHEAP TRICK(チープ・トリック)が1999年にホームタウンであるイリノイ州ロックフォードで行った結成25周年記念ライブを収録。ゲストにスラッシュとビリー・コーガンを迎えてセッションも展開するなど、見所・聴き所満載!


[CHEAP TRICK DISCOGRAPHY]
Cheap Trick 1977
In Color 1977
Heaven Tonight 1978
At Budokan 1979
Dream Police 1979
Found All The Parts 1980
All Shook Up 1980
One On One 1982
Found All The Parts 1983*(Cassette Version)
Next Position Please 1983
Standing On The Edge 1985
The Doctor 1986
Lap Of Luxury 1988
Busted 1990
The Greatest Hits 1991*(Japanese version)
Woke Up With A Monster 1994
Budokan II 1994
Sex, America, Cheap Trick 1996
Sub Pop Single 1997
Cheap Trick-Japanese version 1997
Cheap Trick-U.S. version 1997
At Budokan the Complete Concert 1998


| HOME |

2005年09月18日

Kiss Alive II/KISS (キッス)

B000001EL9ALIVE 2 (REMASTERED)
Kiss


Alive II [試聴]iTunes Music Store


 1975年発表の傑作ライヴ『Kiss Alive!(キッス・アライヴ)』から2年。人気、セールスともにKISS(キッス)全盛期の1977年に発表された『Kiss Alive II(アライヴⅡ)』。前作以上にスケール・アップしたサウンドで、KISSの代表作ともいえるライヴ・アルバムの名盤。
*1977年8月26日、ロスアンゼルス・フォーラムでのコンサートを収録。


Disc 1
1.Detroit Rock City
2.King Of The Night Time World
3.Ladie's Room
4.Makin' Love
5.Love Gun
6.Calling Dr. Love
7.Christine Sixteen
8.Shock Me
9.Hard Luck Woman
10.Tomorrow And Tonight

Disc 2
1.I Stole Your Love
2.Beth
3.God Of Thunder
4.I Want You
5.Shout It Out Loud
6.All-American Man (Studio)
7.Rockin' In The U.S.A. (Studio)
8.Larger Than Life (Studio)
9.Rocket Ride (Studio)
10.Any Way You Want It (Studio)

Paul Stanley :Vo,G (ポール・スタンレー)
Gene Simmons :Vo,B (ジーン・シモンズ)
Ace Frehley :G (エース・フレーリー)
Peter Criss :Dr (ピーター・クリス)

 ストレートでポップなアメリカン・ハード・ロック・サウンドに派手なメイクと衣装、そして大掛かりなステージ・セットとともに繰り広げられるライヴ・パフォーマンス。KISS(キッス)のステージを表現すると正に一大スペクタクル・ロックン・ロール・ショー
 Paul Stanley(ポール・スタンレー)、Gene Simmons(ジーン・シモンズ)をメインにメンバー全員がヴォーカルをとり(Ace Frehley/エース・フレーリーはお世辞にも上手いとはいえませんが、Peter Criss/ピーター・クリスは渋い声で味のある歌声を聴かせてくれます。)、各メンバーのキャラクターも良く描き分けられており、メイクや派手なステージの印象に惑わされがちですが、なんと言っても曲の出来が素晴らしく良いため聴く人を飽きさせません。
 現在30代後半から40代のロック・ファンの方の中には、1977年にNHKで放映された『ヤング・ミュージック・ショー』(2004年にもNHKアーカイブにて再放送)でKISSのパフォーマンスに触れてロックの道に入った人も多いと思います。また、洋邦問わず、KISSのサウンドに影響を受けたロック・バンドを数多く産み出してているバンドです。

Kiss Alive II(アライヴ II/)』は"Detroit Rock City"、"Love Gun"、"Hard Luck Woman"、"God Of Thunder"といった多くのKISS(キッス)の有名曲を収録。ラストの"Shout It Out Loud"まで、飽きることなく一気に聴かせてしまいます。『Kiss Alive!(アライヴ/地獄の狂獣)』とは収録曲が重複しないように選曲されていますが、個人的には最後にスタジオ録音5曲を収録しているのは("Rocket Ride"など、良い曲は収録されてはいますが)少し中途半端な印象があります。
 当時としては『Kiss Alive!』と『Kiss Alive II』の発売が2年しか開いていなかったので仕方が無い事なのですが、『Kiss Alive!』にも収録されていた"Deuce"、"Firehouse"、"Nothin' To Lose"、"Black Diamond"、"Rock And Roll All Nite"などの代表曲を収録した方が更に完成度の高いライヴ・アルバムになったのではないかと思われ、そこが少し残念といえば残念なところです。(というわけで私は『Kiss Alive!』と『Kiss Alive II』から選曲してテープに録音し"KISSライヴ・ベスト"などを作って愛聴していました。)

B000JJRIP2Kiss Alive! 1975-2000
Kiss
Island 2006-11-21


Alive! (地獄の狂獣/1975)

B000001EL1Alive! (Rmst)
KISS
Mercury / Universal 1997-07-15

Alive!

KISS(キッス)の本拠地デトロイトでのコンサートを収録した傑作ライヴ。1975年発表されプラチナ・ディスクを獲得。


Destroyer (地獄の軍団/1976)

B000001EL3Destroyer
KISS
Mercury 1997-09-22

Destroyer

 アメリカン・ハード・ロックとキャッチーでポップなメロディー、豪快且つ爽快なサウンドを聴かせるKISS(キッス)のスタジオ録音盤の代表作!


■ グレイテスト KISS - リマスター・グレイテスト・ヒッツ

B0000677K7グレイテスト KISS~リマスター・グレイテスト・ヒッツ
KISS キッス
ユニバーサルインターナショナル 2002-06-21

■ セカンド・カミング :DVD

B00007E8G2セカンド・カミング
キッス
コロムビアミュージックエンタテインメント 2002-12-11

 1996〜1997年に行われたワールドツアーの模様を収録したKISS(キッス)のライヴDVD。「Love Gun」「Shout It Out Loud」「Beth」ほか収録。


■ キッス・マイ・アス :DVD

B000666UGQキッス・マイ・アス
キッス
ユニバーサルインターナショナル 2004-11-21

 アメリカを代表するハードロックバンド、KISS(キッス)のヴィンテージ・ライブ映像、インタビュー映像を収録したDVD。"Parasite"、"Black Diamond"、"I Love It Loud"、"Love Gun"他、全17曲を収録。


| HOME |

2005年09月17日

THE MAGNIFICENT SEVEN (荒野の七人)

B000KQFBYY荒野の七人 <特別編>
ユル・ブリンナー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-01-26

■米、1960年製作
■監督 John Sturges(ジョン・スタージェス)
■出演 Yul Brynner(ユル・ブリンナー)、Steve McQueen(スティーブ・マックイーン)、Charles Bronson(チャールズ・ブロンソン)、James Coburn(ジェームズ・コバーン)他

 黒澤明監督の日本映画史上に残る名作時代劇『七人の侍』に感動したYul Brynner(ユル・ブリンナー)がアメリカでの映画化の権利を手に入れ、設定を西部劇に置き換えて製作した痛快娯楽ウエスタン映画です。ウエスタン映画全盛期の最後の名作!


 監督のJohn Sturges(ジョン・スタージェス)は『七人の侍』のストーリーの面白さを生かしながら、よりスマートに、そしてメリハリのある、アクション・シーンの醍醐味溢れる見事な作品に仕上げています。
 出演者もYul Brynner(ユル・ブリンナー)のほかに、当時売り出し中の新進俳優Steve McQueen(スティーブ・マックイーン)、Charles Bronson(チャールズ・ブロンソン)、James Coburn(ジェームズ・コバーン)など、後にビッグ・スターとなる俳優が出演者に名を連ねており、今から考えると夢のような豪華キャスティング。各登場人物のキャラも良く書き分けられており、各出演俳優の個性が一層光ります。
 Elmer Bernstein(エルマー・バーンスタイン)のテーマ曲も素晴らしく、颯爽とした高揚感溢れる曲調で、ウエスタン映画史上に残る名曲の一つではないかと思います。

 当時作られた一連の名作ウエスタン映画は、その後のアメリカン・ニュー・シネマなどに比べるとリアリティーに欠ける作品が多いのですが、迫力のある演出とストーリーの痛快さで一気に見せてしまう物が多く、この『荒野の七人』も同様です。しかし、そこがアメリカのウエスタン映画の面白いところでもあり醍醐味でもあります。この『荒野の七人』はアメリカの良き時代のウエスタン映画、最後の名作といえる作品ではないでしょうか。

[荒野の七人 - ストーリー]
 メキシコ国境近くにある貧しい農村では、収穫期になると村を襲いに来る野盗たちに悩まされていた。業を煮やした村長と農民達はガンマンを雇い盗賊たちを撃退することを思いつき町にガンマンを雇いに出かけるが、農民達の貧しい暮らしの中から盗賊退治のような危険が伴う仕事に見合う金額が出せるはずも無くガンマン探しは難航する。
 しかし、ひょんなことから仕事を引き受けたクリフ(Yul Brynner/ユル・ブリンナー)はビィン(Steve McQueen/スティーブ・マックイーン)、ナイフの名手ブリット(James Coburn/ジェームズ・コバーン)、オラリー(Charles Bronson/チャールズ・ブロンソン)等の6人の仲間を集める。七人のガンマンは農民達を訓練し40人の野盗達に戦いを挑むのだった。。。。

[John Sturges(ジョン・スタージェス) 作品リスト]
[Yul Brynner(ユル・ブリンナー) 出演作品リスト]
[Steve McQueen(スティーブ・マックイーン) 出演作品リスト]
[Charles Bronson(チャールズ・ブロンソン) 出演作品リスト]
[James Coburn(ジェームズ・コバーン) 出演作品リスト]


B0001MZ81SThe Magnificent Seven [Original Motion Picture Soundtrack]Elmer Bernstein Elmer Bernstein Varese Sarabande 2004-03-30


B00006ITSR七人の侍
三船敏郎 志村喬 稲葉義男
東宝 2002-10-25

時は戦国時代。夜盗化した野武士の横暴に苦しむ農民たちは、侍を雇って村をまもろうとする。かくして集められた7人の男たちの活躍をダイナミックに描いた、巨匠・黒澤明監督の堂々3時間30分に及ぶ、古今東西の映画史上永遠に残る名作中の名作。(1954年) →関連記事

| HOME |

2005年09月10日

Come Taste the Band/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)

B000005RTGCome Taste the Band
Deep Purple


【日本盤】 カム・テイスト・ザ・バンド ディープ・パープル

 Ritchie Blackmore(G,リッチー・ブラックモア)脱退により解散の危機を迎えたDEEP PURPLEディープ・パープル)が、新たにアメリカ人ギタリストのTommy Bolin(G.トミー・ボーリン)を加えて活動を再開。"ファンキーになって帰ってきた"第4期DEEP PURPLE唯一のスタジオ録音盤。Ritchie Blackmore在籍中とはあまりにもかけ離れた新生DEEP PURPLEのサウンドは、発表当時こそファンからは不評を買い、セールス的にも成功しませんでしたが、発表から年月を経るごとに再評価され、その評価を年々高めていく非常に完成度の高い傑作アルバムです。(1975年発表)


1.Comin' Home
2.Lady Luck
3.Gettin' Tighter
4.Dealer
5.I Need Love
6.Drifter
7.Love Child
8.A) This Time Around/B) Owed To 'G' (Instrumental)
9.You Keep On Moving

David Coverdale :Vo (デイビッド・カヴァーデイル)
Glenn Hughes :B,Vo (グレン・ヒューズ)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)
Tommy Bolin :G (トミー・ボーリン)

Tommy Bolin - Deep Purple.jpg ファンク、ジャズの分野で活動していたTommy Bolin(G.トミー・ボーリン)を加え、David Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)、そして特にGlenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)の趣向を強く反映した音作りになっており、全体的に黒人音楽から影響を受けたエモーショナル且つ攻撃的なTommy Bolinのギター・プレイはDavid Coverdale、Glenn Hughesが目指す方向性に見事にマッチし、2人の活躍とTommy Bolinの優れたアイディア、ギター・テクニック、そして才能を感じることが出来るアルバムです。しかしこのアルバム発表後、DEEP PURPLE(ディープ・パープル)は解散。David Coverdale、Glenn Hughes、Tommy Bolinはソロ活動へ、Jon Lord(Key.ジョン・ロード)とIan Paice(Dr.イアン・ペイス)は新たなバンド結成へと向かうことになります。
*その後1984年に第2期DEEP PURPLEのメンバーで再結成。

 後にJon Lord(Key.ジョン・ロード)が語ったように - DEEP PURPLE(ディープ・パープル)の名前で発表すべきではなかった - アルバムで、年々再評価されつつはありますが、Ritchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)のDEEP PURPLEにおけるカリスマ性が消えて久しく、音楽シーンが当時より成熟し、音楽の多様化がみられる現在こそ、正当な評価を与えられるアルバムなのかもしれません。

Live in Califonia 1976: On the Wings of a Russian Foxbat →関連記事

B000006Y3ZLive in Califonia 1976: On the Wings of a Russian Foxbat
Deep Purple
Connoisseur 1995-05-18


Deep Purple "This Time Around: Live in Tokyo '75 "

B00005MNKQThis Time Around: Live in Tokyo '75
Deep Purple
Purple 2001-09-11


Clear Air Turbulence (1977)

B00000J7OWClear Air Turbulence
Ian Gillan Band


 DEEP PURPLE(ディープ・パープル)を脱退したIan Gillan(イアン・ギラン)が結成したIAN GILLAN BAND(イアン・ギラン・バンド)がテナー・サックスなどのホーン・セクションを導入してファンキー・タッチなフュージョン風のアルバムを発表していたり、Jon Lord(Key.ジョン・ロード)とIan Paice(Dr.イアン・ペイス)がDEEP PURPLE解散後、Tony Ashton(Vo,Key.トニー・アシェトン)と共にPaice,Asheton & Lord(ペイス、アシェトン、ロード)を結成して渋めのファンク・ロック・アルバムを発表したりと、Ritchie Blackmore(G,リッチー・ブラックモア)以外のメンバーが当時の自分たちに貼られたハード・ロックのイメージからの脱却を試みていたことが窺えるのは興味深いところです。


Malice in Wonderland (1976)

B0000072R6Malice in Wonderland
Paice Ashton & Lord



Tommy Bolin "Whips and Roses"

Whips and RosesWhips and Roses
Tommy Bolin

Whips and Roses II Private Eyes スペクトラム

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

2005年09月09日

VOX V847 [Pedal Wah]


 初めてギターを手にした日から今日まで、音の好みが変わったり、より良いサウンドを求める、といった理由からギターアンプ、そしてエフェクター等を買い足したり、買い換えてみたり。。。。
 あれこれと後で思えば、ただ単に"物欲"だったんじゃないか、というような無駄な経験(でも、楽しい)も多々しながらギターを弾いてきましたが、初めて試してみてから常に手放せない物があります。それがこのVOX(ヴォックス)のワウ・ワウ・ペダル"VOX V847"です。


 各社からオーソドックスなものから高機能なものまで各種販売されていますが、VOX(ヴォックス)のワウ・ワウ・ペダルを手にしてからは他社の製品に浮気したことはありません。VOX V847は現在持っているもので3台目で、買い替え時に一応他社のものも試奏してみるのですが、私にとってはVOX V847が一番合うようです。(^^♪

 実は一番最初に手にしたワウ・ワウ・ペダルはJEN(ジェン)のCRYBABY(クライベイビー)。その時は音のコントロールが難しく感じたり、音質的に好きになれなくて手放してしまいました。その後、暫くはワウ・ワウ・ペダルに興味は持っていなかったのですが、その後いろいろな理由から、また使ってみたくなって何年か後にJim Dunlop(ジム・ダンロップ)のCRYBABYVOX V847を比較した上でV847購入しました。
 ワウ・ワウ・ペダルの代表的な2機種ですので、個人的な両機種の印象と何故私がVOX V847を選んだか、という理由をワウ・ワウ・ペダルに興味を持っている方の参考(及び布教)に少しでもなるかも知れませんので書いてみたいと思います。


[VOX V847Jim Dunlop CRYBABY GCB-95の比較]

1.サウンド

VOX V847
 オールラウンドに使えるセッティングで、独特の中域に甘味のあるサウンド。悪く言えば地味で個性がない。但し、他のエフェクターと合わせて音作りする際には比較的音のコントロールがしやすいと思います。
CRYBABY
 ハイに特徴があり、人によってはきつく感じることもあるかもしれないが、派手な音がするため、いかにもワウ・ワウ・ペダルを使っている、というサウンド。


2.使用用途

VOX V847 VOX V847の可変音域はCRYBABYに比べると狭く、ギター・ソロやフレーズの表現に彩りを加えることに適しています。(クワックワッ、という感じ)
 また、音域が狭いというのは、誰にでも扱いやすいともいえます。
CRYBABY
 VOX V847とは反対にCRYBABYは音域が広く、高音に特徴があることなどからファンキーで派手なカッティングなどに使うと気持ちが良いです。(チャカポコ系)


3.VOX V847とCRYBABYの欠点
 結構「音痩せ」します。オンにしている時は気になりませんが、オフの時に気になるようなら、ABボックスで分けるとか、前にブースターを繋ぐなどの工夫が必要になると思います。最近ではVOX、Jim Dunlopの両社とも"トゥルー・バイパス"の機種もあるようですので、それを購入するのが一番良いかもしれません。但し、私の場合はハムバッキング系のギターを良く使っており、VOX V847を繋いだ時の音痩せで、良い意味で適度に音の厚みが取れ、(アンプ等のセッティングなどには気を使いますが)そういった部分もワン・ポイント的に意外と重宝して使っていたりします。


4.その他
 VOX V847はオンにする時のカチッという音が比較的目立ちにくいのも良いところです。また、個人的にはVOX V847はクリーンからクランチまで、CRYBABYは歪ませた状態で使うのが得意という印象があります。


*私にとっての欠点が他の人にとっては利点になることもありますので、あくまでも参考程度に留めて下さい。また、比較として考えた場合ですから、どちらが良くてどちらが悪い、ということはありません。両機種とも同様な使用方法が可能ですし、人それぞれの使用状況や音の好みなどで印象、評価は変わると思います。
*私が最初にワウ・ワウ・ペダルを使ってみようと思い立った大きな理由のひとつは"マンネリ打破"です。(笑)

[詳しい情報は下記へ]
VOX V847
Jim Dunlop CRYBABY GCB-95


サウンドハウス


| HOME |

Made in Europe/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)

B000006Y3XMade in Europe
Deep Purple


 Ritchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)脱退直前の1975年4月、パリでのコンサートを収録したDEEP PURPLEディープ・パープル)のライヴ・アルバム。バンド内での数多くの確執を抱え、その上Ritchie Blackmore脱退決定後のライヴにもかかわらず、素晴らしい演奏を繰り広げており、ライブ・アルバムの名盤『Live In Japan』(ライブ・イン・ジャパン、1972年)と比べても遜色のない内容。
 Glenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)のパワフルなヴォーカルとファンキーなベース、ソウルフルに歌い上げるDavid Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)、バンドを牽引するJon Lord(Key.ジョン・ロード)とIan Paice(Dr.イアン・ペイス)、これが最後とばかりに弾きまくるRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)。第3期DEEP PURPLEの最後を飾る最高のライヴ・アルバム。
 特にGlenn Hughesのベースとヴォーカルは必聴。控えめながらツボを押さえたプレイを聴かせた前任者のRoger Glover(B.ロジャー・グローヴァー)とは対照的にバンド内での存在感を強力に主張。Ritchie Blackmore脱退後の発表ということもあってギターを抑え目にミックスされたサウンドは、正にGlenn Hughesの為のアルバムと言っても良いほどの演奏を聴くことが出来ます。しかし、歌にベースにと目立ちすぎるGlenn Hughesに対してRitchie Blackmoreは不満を持ち、Glenn Hughes等がバンド内に持ち込んだソウル、ファンキーな要素と共にRitchie Blackmore脱退の原因のひとつにもなっています。(1976年発表)


1.Burn
2.Mistreated [Interpolating Rock Me Baby]
3.Lady Double Dealer
4.You Fool No One
5.Stormbringer

Ritchie Blackmore :G (リッチー・ブラックモア)
David Coverdale :Vo (デイヴィッド・カヴァーデイル)
Glenn Hughes :B,Vo (グレン・ヒューズ)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)


Live in London

B000SSGUEOLive in London
Deep Purple
EMI Int'l 2007-10-09


California Jam 1974

B000083OFEカリフォルニア・ジャム1974
ディープ・パープル
バップ 2003-03-19

 第3期DEEP PURPLE(ディープ・パープル)の幕開けとなる、73年に行われたフェスティバル「カリフォルニア・ジャム」での模様が収録されたライヴ・アルバム。"Burn"などの第3期の代表曲に加え、第3期のメンバーによる"Smoke On The Water"を聴くことが出来るアルバムです。
 DVD、ビデオも発売されており、"Speace Trackin'"演奏中に、コンサートが始まって以降、近づくな、と再三警告していたテレビ放映用にコンサートを収録していたカメラ・クルーに対してRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)が遂に切れ、テレビ・カメラにストラトキャスターを叩きつけるシーン、マーシャルにガソリンをかけて燃やしてしまうパフォーマンス等を見ることが出来ます。


B000EDRGVYディープ・パープル 1974カリフォルニア・ジャム コンプリート・エディション
ディープ・パープル
バップ 2006-04-26

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

2005年09月08日

Stormbringer/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)

B000005RTAStormbringer
Deep Purple


【日本盤】 嵐の使者 ディープ・パープル

 1974年に発表された第3期DEEP PURPLEディープ・パープル)2枚目のアルバム。前作では自分たちのスタイルをDEEP PURPLEをいう枠の中で表現しようと務めていたDavid Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)、Glenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)が、今作では参加2作目ということもあって自らの個性を強くアピールし、バンドのサウンドもファンキーな路線を強め、ヴォーカルのアンサンブルと主とするサウンドに変化。そのためRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)のギターも抑え気味となり、バンド内での確執、ファンからの不評、そしてセールスの不振という結果を招いたアルバムです。


1.Stormbringer
2.Love Don't Mean A Thing
3.Holy Man
4.Hold On
5.Lady Double Dealer
6.You Can't Do It Right
7.High Ball Shooter
8.The Gypsy
9.Soldier Of Fortune

Ritchie Blackmore :G (リッチー・ブラックモア)
David Coverdale :Vo (デイヴィッド・カヴァーデイル)
Glenn Hughes :B,Vo (グレン・ヒューズ)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)

 前作『Burn』(紫の炎、1974年)に比べると今作『Stormbringer』(嵐の使者)はDavid Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)、Glenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)の志向とRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)の志向がぶつかり合った為か、詰めが甘く思える曲などもあり、全体的に散漫な印象を与える内容になっています。またDavid Coverdale、Glenn Hughes対Ritchie Blackmoreという構図だけでなく、David Coverdale対Glenn Hughesのヴォーカリストの座を巡る争い、メンバー間の不和など、バンド内での感情的な問題が噴出した時期でもあり、これまでのようなバンド一丸となったパワフルな推進力は聴く事は出来ません。

 しかし、発売当時のようなDEEP PURPLE(ディープ・パープル)への思い入れを捨てて一つ一つの曲を聴くと、それまでのDEEP PURPLEの路線上にある"Stormbringer"、David Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)がソリッドな演奏に乗ってワイルドに歌う"Lady Double Dealer"、第3期DEEP PURPLEのファンキーな路線を推進した"You Can't Do It Right"、David Coverdale、Glenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)のツイン・ヴォーカルの絡みが見事に嵌った"High Ball Shooter"、そしてDavid Coverdaleが歌う名バラード"Soldier Of Fortune"など、名曲、佳曲も意外と多く収録されたアルバムではあります。

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

2005年09月07日

Burn/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)

B0007ZEO4GBurn
Deep Purple


【日本盤】 紫の炎 30th アニバーサリー・エディション ディープ・パープル

 バンドを脱退したIan Gillan(Vo.イアン・ギラン)、Roger Glover(B.ロジャー・グローヴァー)の後任としてDavid Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)、元TRAPEZE(トラピーズ)のヴォーカリスト兼ベーシスト、Glenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)を迎えた第3期DEEP PURPLEディープ・パープル)が1974年に発表し、Ian Gillanの抜けた穴を懸念するファンの心配を充分過ぎるほど吹き飛ばした傑作アルバム『Burn(紫の炎)』。
 実質ヴォーカリストが2人となり、その2人がDEEP PURPLEに持ち込んだソウル、ファンク等の黒っぽい要素、そしてそのヴォーカル・スタイルにより、DEEP PURPLEは従来の"ハード・ロック"というイメージのサウンドだけでなく、多彩で幅広い音楽性を発揮しています。


1.Burn
2.Might Just Take Your Life
3.Lay Down, Stay Down
4.Sail Away
5.You Fool No One
6.What's Going on Here
7.Mistreated
8."A" 200

9.Coronarias Redig (Single B-Side) [2004 Remix] [*]
10.Burn [2004 Remix] [*]
11.Mistreated [2004 Remix] [*]
12.You Fool No One [2004 Remix] [*]
13.Sail Away [2004 Remix]

Ritchie Blackmore :G (リッチー・ブラックモア)
David Coverdale :Vo (デイヴィッド・カヴァーデイル)
Glenn Hughes :B,Vo (グレン・ヒューズ)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)

 この第3期DEEP PURPLE(ディープ・パープル)初のアルバムはバンドの基本となるハード・ロック・サウンドに多彩なリズム、エモーショナルな表現が加えられ、それらの要素がバランス良くミックスされたソウルフルでスリリングなサウンドになっています。David Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)、Glenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)のR&B、ソウル、ファンク等から影響を受けたスタイルは、『In Rock』(イン・ロック、1970年)以降4作でDEEP PURPLEが作り上げたハード・ロック・スタイルをマンネリ化させることなくバンドに新しい風を送り込み、テクニック面、表現力おいても第2期DEEP PURPLEに勝るとも劣らないクオリティーと第2期以上の音楽的な幅の広さを獲得することに成功しています。

 Ritchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)が作り上げるヨーロッパ的でクラシックな構成と凶暴性を併せ持つDEEP PURPLEのハード・ロック・スタイルにDavid Coverdaleのソウルフルなヴォーカル、Glenn Hughesのハイ・トーン・ヴォーカル、そして2人のコーラスワークで楽曲をよりスリリングなものにすることに成功しているタイトル・ナンバー"Burn"。ヘヴィ且つブルージーなサウンドにのりDavid Coverdaleが情念の燃えるごとく歌い上げるアルバムのハイライト・ナンバー"Mistreated"。アグレッシブなIan Paice(Dr.イアン・ペイス)のドラムが印象的な"You Fool No One"。Jon Lord(Key.ジョン・ロード)の珍しいホンキー・トンク風のピアノが聴ける"What's Goin' On Here"など、幅広い音楽性ゆえ聴き所の多いアルバムです。

 Ian Gillan(Vo.イアン・ギラン)脱退後、DEEP PURPLE(ディープ・パープル)のメンバーが後任候補として白羽の矢を立てたのは元FREEフリー)のPaul Rodgers(Vo.ポール・ロジャース)。バンドとしても前任者のIan Gillanのようなスクリーミング・スタイルのヴォーカリストではなく、ソウルフルに歌いこむスタイルのヴォーカリストを求めていたこともあり、バンドの以後の方向性にとっては当時無名とはいえDavid Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)は適任者であったと思われます。しかし、Paul RodgersがDEEP PURPLEに加入しなかった理由のひとつとして「(既にベーシストとして参加が決まっていた)Glenn Hughes(B,Vo.グレン・ヒューズ)のような素晴らしいヴォーカリストが既にいるのに何故もう一人ヴォーカルがいるのか?」と断ったように、Glenn HughesもTRAPEZEトラピーズ)時代から評価の高い非常に優れた歌唱力を持つヴォーカリスト。このアルバム『Burn』では2人のヴォーカルが奇跡のような素晴らしいコンビネーションを生み出す事に成功していますが、この後バンド内部での確執を生む原因にもなっていきます。

 David Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)のDEEP PURPLEへの参加は、バンドが行ったオーディション・テープ募集にDavid Coverdaleがテープを送ったことが切っ掛けになりますが、実際にはIan Gillan(Vo.イアン・ギラン)参加直後、その不真面目な態度に不信感をもったJon Lord(Key.ジョン・ロード)がDEEP PURPLEの公演に前座として出演した無名のローカル・バンド時代のDavid Coverdaleに連絡先を聞いていた、というエピソードもあります。オーディション・テープを送った際に認められてJon Lordと再会した、というのが正しいようです。

B00074C4NK紫の炎 30th アニバーサリー・エディション
ディープ・パープル
ワーナーミュージック・ジャパン 2005-04-27

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

2005年09月06日

Who Do We Think We Are/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)

B00006BTANWho Do We Think We Are
Deep Purple


【日本盤】 紫の肖像 ディープ・パープル

 第2期DEEP PURPLEディープ・パープル)が最高傑作『Live In Japanライブ・イン・ジャパン)』を発表した翌年の1973年に発表したスタジオ録音盤『Who Do We Think We Are』。「私たちは自分たちを何者だと思っているのか」という内省的なタイトルが表わすようにDEEP PURPLEの分裂前の混乱を感じ取ることが出来るアルバムです。このアルバム発表後の来日公演の最終日、大阪厚生年金会館でのライヴでIan Gillan(Vo.イアン・ギラン)は「ジ・エンド、グッドバイ」という言葉を残しステージを降り、その後Roger Glover(B.ロジャー・グローヴァー)と共にDEEP PURPLEを脱退することになります。


1.Woman From Tokyo
2.Mary Long
3.Super Trouper
4.Smooth Dancer
5.Rat Bat Blue
6.Place in Line
7.Our Lady

8.Woman From Tokyo - ('99 remix, bonus track)
9.Woman From Tokyo - (bonus track, alternate take)
10.Painted Horse - (bonus track, studio outtake)
11.Our Lady - ('99 remix, bonus track)
12.Rat Bat Blue - (bonus track, writing session)
13.Rat Bat Blue - ('99 remix, bonus track)
14.First Day Jam - (bonus track, instrumental)

Ritchie Blackmore :G (リッチー・ブラックモア)
Ian Gillan :Vo (イアン・ギラン)
Roger Glover :B (ロジャー・グローヴァー)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)

 各楽曲の仕上がりが中途半端で散漫な印象の強いアルバムですが、Jon Lord(Key.ジョン・ロード)、Ian Paice(Dr.イアン・ペイス)がバンドをしっかりと牽引し、特にそのサウンドの中で圧倒的な歌声を聴かせるIan Gillan(Vo.イアン・ギラン)の歌唱力は見事の一言。この時期Ian Gillanと対立してDEEP PURPLE(ディープ・パープル)への意欲を無くし、このアルバムでは影の薄いRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)の不在ともいえる状況をIan Gillanのヴォーカルがカヴァーしています。また、Ritchie Blackmoreがバンドへの関わり方が薄くなってしまった分、他のメンバーの趣向が強く出ており、リッチー・ブラックモア主導では出てこなかったのではないか、というような部分も多々聴くことができ、ある意味Ritchie Blackmore主導で作り上げたDEEP PURPLEのスタイルをあたかも自ら壊そうとしているのではないかとまで思えます。
*DEEP PURPLEへの興味を失いかけたRitchie BlackmoreはPhilip Lynott(Vo.フィル・ライノット/THIN LIZZY/シン・リジー)と新バンド結成のためのセッションまで行っています。

 本来であれば、このアルバムでも意欲的にバンドを引っ張ったIan Gillan(Vo.イアン・ギラン)ではなく、新バンド結成への動きを見せていたRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)が脱退してもおかしくはないのですが、結局DEEP PIURPLEを脱退したのはIan Gillan。この脱退劇の中でどのような動き、思惑があったのかは分かりませんが、良くも悪くも"Ritchie Blackmore=DEEP PURPLE"というファンからのRitchie Blackmoreへの熱狂的な支持はかなり大きかったのではないでしょうか。
 しかし、『Live In Japan』(ライヴ・イン・ジャパン、1973年)で聴くことが出来るような素晴らしい演奏を各地で繰り広げたDEEP PURPLEが、それから僅か1年後にバンド・メンバーの脱退という状況に陥るというのは、如何にバンドの鮮度を維持するのが難しいか、ということを十分に感じさせられるところではあります。

B00004SWDUThe Very Best of Deep Purple
Deep Purple
Rhino 2000-05-09

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |