Search


August 30, 2005

Live In Japan/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)

B000005RU2Made In Japan: 25th Anniversary Edition
Deep Purple


【日本盤】 ライヴ・イン・ジャパン ディープ・パープル

 DEEP PURPLE(ディープ・パープル)のロック史上に残る傑作ライブ・アルバム。発売当初は『Live In Japan』という名前で日本だけで販売されていましたが、その後『Made In Japan』とタイトルを変えて全世界で発表されました。1972年8月17日の日本武道館、8月15日、16日の大阪フェスティバルホールでの公演の模様を収録。

Disc.1
1.Highway star
2.Child in time
3.Smoke on the water
4.Mule
5.Strange kind of woman
6.Lazy
7.Space truckin'

Disc.2
1.Black night
2.Speed king
3.Lucille

Ritchie Blackmore :G (リッチー・ブラックモア)
Ian Gillan :Vo (イアン・ギラン)
Roger Glover :B (ロジャー・グローヴァー)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)

 DEEP PURPLEディープ・パープル)のスタジオ録音の傑作『Machine Head』(マシン・ヘッド、1972年)発表後のワールド・ツアーだけあって、創作意欲、アイディアなどが一番充実した時期のライブ演奏を収録しています。
 しかし、この来日公演が行われる前までは、バンドの状態は満身創痍。『Machine Head』録音終了後にJon Lord(Key.ジョン・ロード)、Ritchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)が倒れ、1971年暮れの全米ツアーをキャンセル。『Machine Head』発表後、アルバムのプロモーション・ツアーとなる1972年春の全米ツアーもRitchie Blackmoreの代役としてRandy California(G.ランディー・カリフォルニア)を参加させて行われています。(5月の来日公演は8月に延期。)

 その後Ritchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)が復帰して5月から7月まで再度全米ツアーを行い、各メンバーの状態が復調し、バンドの演奏、楽曲ともにこれまでのツアーで練りこまれ、十分なウォーミング・アップがなされた後に行われたのが『Live In Japan』(ライヴ・イン・ジャパン、1972年)が収録された8月の来日公演です。当初は日本だけの発売だったとはいえ、当時は日本でライブ・レコーディングを行ったバンドは殆どいなかった事を考えると、日本でのライブ・レコーディングを許可したDEEP PURPLEの状態がいかに良かったかが窺えます。

 Jon Lord(Key.ジョン・ロード)、Ian Paice(Dr.イアン・ペイス)、Roger Glover(B.ロジャー・グローヴァー)、Ian Gillan(Vo.イアン・ギラン)が作り上げたハード・ロックの様式美の世界を、Ritchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)の狂気のような凄まじいギターで破壊するダイナミズム。DEEP PURPLE(ディープ・パープル)という優れたハード・ロック・バンドのピークの瞬間が全てこのアルバムに収められています。

B000005RPXLive In Japan (UK)
Deep Purple
Emi 1993-10-14

[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 DEEP PURPLE(ディープ・パープル)が1972年に行った来日公演の8月15日、16日の大阪公演と8月17日の東京公演を収録した3枚組ボックスセット。
 さすがにRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)といえども好不調の波は感じられますが、この時期はRitchie Blackmoreのキャリアにおいてギタリストとしてのピーク。どの演奏もテクニック、表現力ともに高いレベルにあります。DEEP PURPLE(ディープ・パープル)のライブの出来が如何にRitchie Blackmoreの出来に左右されていたかが分かるアルバムです。

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

August 22, 2005

1962〜1966/THE BEATLES (ザ・ビートルズ)

1962〜1966
The Beatles


1973年に発表されたTHE BEATLES(ザ・ビートルズ)のベスト盤、通称『赤盤』です。1962年から1966年までに発表されたシングル盤とアルバムの中から代表的な曲を年代順に収録しており、稀代のアイドル・バンドから、John Lennon(ジョン・レノン)の創造力、Paul McCartney(ポール・マッカートニー)のメロディー・メイカーとしての才能が開花していく様をデビューから年代を追って辿って行くことが出来ます。ベスト盤ですが1967年から1970年までの楽曲が収録された『青盤』とともにTHE BEATLESの傑作アルバムの1つです。


John Lennon (ジョン・レノン)
Paul McCartney (ポール・マッカートニー)
George Harrison (ジョージ・ハリスン)
Ringo Starr (リンゴ・スター)

PLEASE PLEASE ME (1963)

プリーズ・プリーズ・ミー
The Beatles


63年3月にリリースされたTHE BEATLES(ザ・ビートルズ)デビューアルバム。全英チャート29週連続1位。シングル曲4曲を除く新曲10曲はたった16時間で録音してしまったという有名なエピソードを持つ。
 John Lennon(ジョン・レノン)、George Harrison(ジョージ・ハリスン)が「THE BEATLES(ザ・ビートルズ)の一番良かった時代」と語る、ハンブルグやキャヴァーン時代に鍛えたライブ演奏をそのままパッケージしたかのようなアルバムです。

with the beatles (1963)

ウィズ・ザ・ビートルズ
The Beatles


63年11月に発売された2ndアルバム。それまでチャートの1位だったデビュー作にかわって全英チャート1位を獲得。(21週連続)"Hold Me Tight"のコーラス、"All My Loving"での3連リズムの使用など、ロック・サウンドの新しい時代の誕生を告げるアルバムです。

A Hard Day's Night (1964)

A Hard Day's Night − ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
The Beatles


アルバムと同名のTHE BEATLES初主演映画のサントラ盤として、64年7月にリリースされた3rdアルバム。全曲Lennon=McCartney(レノン=マッカートニー)のオリジナルで構成された唯一のアルバム。全英チャート21週連続1位。John Lennon(ジョン・レノン)の創造力と稀代のメロディメーカー、Paul McCartney(ポール・マッカートニー)の才能がいよいよ本領発揮といったアルバムです。

Beatles for Sale (1964)

ビートルズ・フォー・セール
The Beatles


1964年12月に発表。THE BEATLES(ザ・ビートルズ)の作品中、最も地味な印象を与えるアルバムです。多忙なツアー中に制作されたこともあり、前作での全曲オリジナルからこのアルバムでは全14曲中6曲がカヴァー。しかし、Bob Dylan(ボブ・ディラン)に影響を受けた楽曲が入っていたり、曲作りやアレンジ等、THE BEATLESの成長がはっきりとわかる作品です。また、このアルバムが発表された1964年はイギリスだけでなくアメリカでもTHE BEATLESの人気が爆発した年でもあります。全英チャート9週連続1位。

Help (1965)

4人はアイドル
The Beatles


1965年8月に発表された同名のTHE BEATLES(ザ・ビートルズ)主演映画第2弾のサントラ盤。今やスタンダートと化したPaul McCartney(ポール・マッカートニー)の名曲"Yesterday"、John Lennon(ジョン・レノン)が内省的な方向に向かいつつあったことが分かる"You've Got To Hide Your Love Away"など、THE BEATLESのアイドルからの脱却、各メンバーの個性が一気に開花したアルバムでもあり、そして特にPaul McCartneyの成長が著しいアルバムです。全英チャート11週連続1位。

Rubber Soul (1965)

ラバー・ソウル
The Beatles


65年12月発表。サウンドはもちろん、ジャケットからタイトルに至るまで、完全にメンバーのコンセプトに基づいて制作され、THE BREATLES(ザ・ビートルズ)がアーティストとして歩み始めた記念碑的作品。ライブでの演奏を意識しなくなったため全体的に自由な発想で制作されており、内省的なサウンドながらも美しい"Norwegian Wood(This Bird Has Flown)"、"In My Life"などを収録しています。全英チャート11週連続1位。

Revolver (1966)

リボルバー
The Beatles


サイケデリック色が衝撃的な66年8月発表のTHE BEATLES(ザ・ビートルズ)7枚目のアルバム。ディストーションギター、インド音楽、弦楽八重奏、テープの逆回転などの実験的な要素と Paul McCartney(ポール・マッカートニー)のメロディ・メイカーとしての才能溢れる作品が共存したアルバムです。

***************
■[BOOK]The COMPLETE BEATLES Recording sessions


ビートルズ レコーディング・セッション
マーク ルウィソーン 内田 久美子

全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究〈下〉 全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究〈上〉 Beatles gear―日本語翻訳版 ビートルズ・サウンドを創った男―耳こそはすべて THE BEATLESアンソロジー

 1962〜70年にTHE BEATLES(ザ・ビートルズ)が行なったレコーディング記録を日記形式で刻明に綴りながら英EMIレコードの資料、George Martin(ジョージ・マーティン)をはじめ当時の多くのスタッフの証言を加えて制作されたロック史上最大のドキュメンタリーです。
 この手のものは各種THE BEATLES本や他のバンドの本など色々と読んでみましたが、この本が一番読み応えがありました。読むたびに新たな発見があり、THE BEATLESファンには必須のアイテムだと思います。また、自分で音楽(楽器、バンドなど)や宅録をされている方にもお勧めです。

THE BEATLES '65BOX

B000FDF3DQザ・ビートルズ’65BOX(輸入国内盤)初回限定盤
ザ・ビートルズ
東芝EMI 2006-05-31

1965年に米キャピトル・レコードが英国とは違った編集/ジャケットで発表したTHE BEATLES(ザ・ビートルズ)の4枚のアルバムを収録したボックス・セット。1987年、英オリジナル盤のみが正式にザ・ビートルズの正規盤とされたため廃盤になっていましたが、初CD化されて19年ぶりに復活。ザ・ビートルズのアメリカでの成功を語る上では欠かせない貴重な米編集アルバムです。

THE BEATLES '65BOX 収録アルバム
『アーリー・ビートルズ』(1965年3月22日発売)
『ビートルズ VI 』(1965年6月14日発売)
『ヘルプ』(1965年8月13日発売)
『ラバー・ソウル』(1965年12月6日発売)

関連記事 1967〜1970/THE BEATLES

残念ながらTHE BEATLESザ・ビートルズ)は、Amazonでは試聴サンプルが見つかりませんでした。


| HOME |

August 14, 2005

Machine Head/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)

B00000DGRXMachine Head (Rmst) (Dlx)
DEEP PURPLE


【日本盤】 マシン・ヘッド ディープ・パープル
[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 ハード・ロック・ファンでなくとも一度は耳にしたことがあると思われる有名曲"Highway Star"、"Smoke On The Water"他を収録したDEEP PURPLEディープ・パープル)の傑作アルバム。前作『Fireball』同様、『Machine Head(マシン・ヘッド)』も全英1位に輝き、全世界でもベスト・セラーとなった1970年代ハード・ロックを代表する大ヒット・アルバムです。(1972年発表)


Disc :1
(Rmst)
1.Highway Star
2.Maybe I'm A Leo
3.Pictures Of Home
4.Never Before
5.Smoke On The Water
6.Lazy
7.Space Truckin'

(bonus track)
8.When A Blind Man Cries (B-Side)
9.Maybe I'm A Leo (Quadrophonic Mix)
10.Lazy (Quadrophonic Mix)

Disc :2 (Roger Grover Remix)
1.Highway Star
2.Maybe I'm A Leo
3.Pictures Of Home
4.Never Before
5.Smoke On The Water
6.Lazy
7.Space Truckin'
8.When A Blind Man Cries

Ritchie Blackmore :G (リッチー・ブラックモア)
Ian Gillan :Vo (イアン・ギラン)
Roger Glover :B (ロジャー・グローヴァー)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)

 DEEP PURPLE(ディープ・パープル)の代表曲の1つである"Smoke On The Water"の歌詞にもあるようにTHE ROLLING STONES(ザ・ローリング・ストーンズ)所有の録音機材を搭載したモービル・ユニットを借り、スイスのモントルーで制作されています。本作『Machine Head(マシン・ヘッド)』は全体的に洗練されたサウンドで、1970年発表の『In Rockイン・ロック)』に比べるとハード・ロックの荒削りなサウンドの魅力はないものの、ワールド・ツアー中に制作され煮詰めきっていない中途半端な印象のある前作『Fireballファイヤーボール)』の反動からかじっくりと時間を掛けて制作しているため収録曲も粒ぞろいで、楽曲の構成、アレンジなどもよく練りこまれており、非常に完成度の高いアルバムになっています。録音方法もいろいろ試されていて、宿舎の廊下やロビー、そして録音マイクの設置位置などの工夫により独特な奥行きのあるサウンド作りに成功しています。
 ハイ・テンションで疾走する、ドライブ感溢れる"Highway Star"、ロック・ギタリストなら必ず一度は弾いたことがある有名なギター・リフを持つ"Smoke On The Water"、シャッフルのリズムに乗りRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)、Jon Lord(Key.ジョン・ロード)、そしてIan Gillan(Vo.イアン・ギラン)のハーブのスリリングなソロ回しが聴ける"Lazy"、第2期DEEP PURPLEのライブでのハイライト・ナンバー"Space Truckin'"他収録。

Machine Head [通常盤]

B000002KHBMachine Head
Deep Purple


In Concert (1980)

B00005A0KDIn Concert (1970-1972)
Deep Purple


[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 第2期DEEP PURPLEディープ・パープル)がBBCの音楽番組「In Concert」<に出演した際の音源を集めたスタジオ・ライブ盤。『In Rock(イン・ロック)』発売時期の1970年と、『Machine Head(マシン・ヘッド)』発売時期の1972年の演奏を収録しています。1970年代にNHK FMなどで何度か放送されていましたが、1980年になって正式にレコードとして発売されました。

Machine Head Live 1972

B000EDRGVOディープ・パープル マシン・ヘッド・ライヴ 1972/73
ディープ・パープル
バップ 2006-04-26

 第2期DEEP PURPLE(ディープ・パープル)のデンマークのコペンハーゲンでの演奏を収録したライブ映像。『Machine Head』という傑作アルバムを仕上げたDEEP PURPLEの脂の乗り切った時期の演奏、特にRitchie Blackmore(リッチー・ブラックモア)の正に神がかりとも言えるようなギター・プレイを見ることが出来ます。
 しかし、モノクロ映像、カメラの台数も少ないためアングルも悪く、その上音質もさほど良くないというのは残念なところです。

*現在発売中の日本版には1973年のニューヨークでのライブ演奏が追加収録されています。


関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

August 9, 2005

Fireball/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)

B000005RRPFireball 25th Anniversary Edition
Deep Purple


【日本盤】 ファイアボール /ディープ・パープル
[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 前作『In Rock(イン・ロック)』で劇的な変貌を遂げ、セールス、そして音楽的にも成功を収めたDEEP PURPLE(ディープ・パープル)が翌年の1971年に発表したアルバム。
 前作でRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)のハード・ロックへの欲求がある程度満たされたのか、このアルバムは全体的にポップでバラエティーに富む内容になっています。ワールド・ツアーの最中に制作されたこともあり、中途半端な仕上がりともいえ、メンバー自身もその出来には満足していないようですが、全英1位を記録。DEEP PURPLEの人気は頂点を極めることになります。


1.Fireball
2.No No No
3.Demon's Eye
4.Anyone's Daughter
5.The Mule
6.Fools
7.No One Came
*アルバム発表当時、日米盤では"Demon's Eye"の代わりに"Strange Kind Of Woman"が収録されていました。

『Fireball 25th Anniversary Edition』Bonus Tracks
8.Strange Kind Of Woman (A-Side Remix '96)
9.I'm Alone (B-Side)
10.Freedom Album (Out-Take)
11.Slow Train (Previously Unreleased Album Out-Take)
12.Demon's Eye (Remix 96)
13.The Noise Abatement Society Tapes
14.Fireball (Take 1 Instrumental)
15.Backwards Piano
16.No Once Came (Remix 96)

Ritchie Blackmore :G (リッチー・ブラックモア)
Ian Gillan :Vo (イアン・ギラン)
Roger Glover :B (ロジャー・グローヴァー)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)

 『In Rockイン・ロック)』『Machine Headマシン・ヘッド)』に挟まれて地味な印象のアルバムながら、バラエティ豊かな構成と前作に比べて録音、演奏ともに洗練されているため聴きやすく、ハード・ロックだけではないDEEP PURPLEディープ・パープル)の各メンバーの音楽性の幅広さが垣間見える部分も多々あり、興味深いアルバムでもあります。
 前作からの勢いを引き継ぐかのようなIan Paice(Dr.イアン・ペイス)の2バスが疾走するハイ・テンション・ナンバー"Fireball"、カントリー・テイストの"Anyone's Daughter"、ライブでのIan Paiceのドラム・ソロ用の曲となった"The Mule"、Ritchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)のJimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)からの影響が見え隠れする"No One Came"他収録。

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

Deep Purple In Rock/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)

B000005RQTIn Rock: 25th Anniversary (UK)
Deep Purple


【日本盤】 イン・ロック /ディープ・パープル
[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 アメリカのマイナー・レーベル、テトラグラマトンからワーナー・ブラザースに移籍したDEEP PURPLE(ディープ・パープル)が1970年に発表したハード・ロック路線第一弾にして1970年代ハード・ロックを代表する名盤
 これまでのJon Lord(Key.ジョン・ロード)主導の音楽から一転、徐々にハード・ロック志向を強めつつあったRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)主導で制作されています。このアルバムの成功以降、バンドはRitchie Blackmore主導のハード・ロック・バンドへと変貌を遂げ、DEEP PURPLEは一躍ビッグ・ネームのロック・バンドへと上り詰めることになります。


1.Speed King
2.Bloodsucker
3.Child in Time
4.Flight of the Rat
5.Into the Fire
6.Living Wreck
7.Hard Lovin' Man

『Deep Purple In Rock 25th Anniversary Edition』Bonus Tracks
8.Black Night [Original Single Version]
9.Studio Chat
10.Speed King [Piano Version]
11.Studio Chat
12.Cry Free [Roger Glover Remix]
13.Studio Chat
14.Jam Stew [Unreleased Instrumental]
15.Studio Chat
16.Flight of the Rat [Roger Glover Remix]
17.Studio Chat
18.Speed King [Roger Glover Remix]
19.Studio Chat
20.Black Night [Unedited Roger Glover Remix]

Ritchie Blackmore :G (リッチー・ブラックモア)
Ian Gillan :Vo (イアン・ギラン)
Roger Glover :B (ロジャー・グローヴァー)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)

 一般的に代表作といわれる『Machine Headマシン・ヘッド)』に比べると荒削りで有名曲も少ないのですが、個人的にはこの『Deep Purple In Rock(ディープ・パープル・イン・ロック)』が第2期DEEP PURPLEディープ・パープル)の最高傑作ではないかと思っています。
 スタジオ・ライブとも思えるようなパワフルで荒々しく衝動的なサウンド、そしてどのアルバムよりも激しく、暴力的なRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)のギター・サウンド、これぞまさしくハード・ロック!この『Deep Purple In Rock』とBLACK SABBATH(ブラック・サバス)の1stアルバムによってハード・ロックというジャンルが確立されたと言っても過言ではありません。

 ポップ・バンド、エピソード・シックスからDEEP PURPLEに参加したIan Gillan(Vo.イアン・ギラン)のヴォーカルは前任者Rod Evans(ロッド・エヴァンス)と対照的にニュアンスよりもパワーとハイトーンで押し切るタイプ。Ritchie Blackmore(G)のハード・ロック志向にもマッチしており、Ian Gillanの参加によって初めてRitchie Blackmoreの望むスタイルが完成したと言えます。また、同じくこのアルバムから参加したRoger Glover(B.ロジャー・グローヴァー)もベーシストとして評価されることは少ないのですが、後にプロデューサーとして名を馳せる事からも分かるようにバンドのアンサンブル面では重要なベース・プレイを聴かせていますし(特にフィルイン部分などでのプレイはかなり印象に残る、しかも効果的なフレーズが多いです)、作曲面でも多大な貢献をしています。

 シンプルなリフとIan Gillanの迫力あるハイトーン・ヴォーカル、そしてRitchie BlackmoreのギターとJon Lord(Key.ジョン・ロード)のオルガンの掛け合いがスリリングな"Speed King"、Ian Gillanの強力なハイ・トーン・シャウトと凄まじい演奏でライブでのハイライト・ナンバーにもなった大作"Child In Time"、ヘヴィなリフで正にヘヴィ・メタルな"Into The Fire"他収録。

Deep Purple In Rock [通常盤]

B000002KBADeep Purple in Rock
Deep Purple

Scandinavian Nights

B00005A0KHScandinavian Nights
DEEP PURPLE


[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 『In Rock(イン・ロック)』発表直後の1970年11月にストックホルムで行われたDEEP PURPLE(ディープ・パープル)のコンサートを収録したライブ・アルバム。(発売は1988年)バンドのメンバーが一丸となって疾走する激しくパワー全開の演奏、凄まじいまでのDEEP PURPLEのパフォーマンスを聴くことが出来ます。

Concerto for Group and Orchestra (1969)

B000006Y3OConcerto for Group and Orchestra
Deep Purple & the Royal Philharmonic Orchestra


[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 1969年Jon Lord(Key.ジョン・ロード)主導で行われたロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラとの共演コンサートを収録したライブ盤。
 Jon Lordの試みに他のメンバーが協力した程度のもので、DEEP PURPLE(ディープ・パープル)ファンといえども必聴というアルバムではありません。内容的にもJon Lordの試みが成功しているとはいえません。
 しかし、ロック・バンドとオーケストラの共演という話題性は充分。ヒット曲("Hush")はあるもののアメリカのマイナー・レーベル「テトラグラマトン」所属でプロモーションが弱く知名度が低かったDEEP PURPLEの名前を広く知らしめる、という意味では重要なアルバムだったかもしれません。

 このアルバム発表後、Jon Lord(Key)はクラシック的な要素をDEEP PURPLEに取り入れようとしますが、他のメンバー、特にハード・ロック志向を強めるRitchie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)と対立。結局次作をRitchie Blackmore主導で制作し、成功するかどうかで今後のバンドの方向性(Jon LordとRitchie Blackmoreの主導権争いの決着)を決める事になります。

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

August 7, 2005

Deep Purple Mark I (第1期ディープ・パープル)

Shades of Deep Purple (1968)

B00003INJ6Shades of Deep Purple
Deep Purple
Emi 2002-08-26

[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 DEEP PURPLE1968年に発表した記念すべき1stアルバム。Ian Gillan(vo)参加以降のハード・ロックとは違い、60年代後半のサイケデリック・ブームの影響を色濃く感じさせるオルガンを主体とするポップなサウンドです。

Rod Evans :Vo (ロッド・エヴァンス)
Richie Blackmore :G (リッチー・ブラックモア)
Jon Lord :Key (ジョン・ロード)
Nick Simper :B (ニック・シンパー)
Ian Paice :Dr (イアン・ペイス)

 第1期DEEP PURPLEディープ・パープル)はJon Lord(Key.ジョン・ロード)のオルガンも後のクラシカルなプレイではなくジャズやR&Bのスタイルでの演奏が多く、Richie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)も時折後のハード・ロック・スタイルを予感させるギター・プレイは聴かれるもののあまり目立ったプレイはしていません。当時はアート・ロックの雄VANILLA FUDGE(ヴァニラ・ファッジ)と比較されることも多かったようですが、これはレコード会社の戦略的なものだとも言われます。
 ハード・ロックのDEEP PURPLEを期待すると肩透かしをされてしまうアルバムですが、収録曲は粒ぞろい。サイケデリック・ロックの隠れた名盤ともいえるかもしれません。また、第2期DEEP PURPLEIan Gillan(Voイアン・ギラン)と比べられると影の薄い第1期のヴォーカリストRod Evans(Vo.ロッド・エヴァンス)の声質やヴォーカル・スタイルも曲調に合っており、この時点でのDEEP PURPLEのサウンドにはベストのヴォーカリストだったのではないかと思います。
 全米4位を記録したヒット曲"Hush"、THE BEATLESのカヴァー"Help"、CREAM(クリーム)の演奏で知られる"I'm So Glad"他収録。

Jon Lord(ジョン・ロード)はDEEP PURPLE結成前に、Arthur Wood(Vo・アーサー・ウッド、またはアート・ウッド)率いるTHE ARTWOODS(アートウッズ)というR&Bやソウル系の音楽を演奏するグループに在籍しており、第1期DEEP PURPLEの1stアルバムなどで聴かれるR&Bスタイルのオルガンなどはこの頃に培われたものかもしれません。THE ARTWOODSはシングル何枚かとアルバムも出しているようですが、残念ながら私は未聴です。
*Arthur Woodは現ROLLING STONESのRon Wood(G・ロン・ウッド)の実兄です。


The Book of Taliesyn (1968)

B00004KD0ZThe Book of Taliesyn
Deep Purple


[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 前作に続き1968年に発表されたDEEP PURPLEディープ・パープル)の2ndアルバム。1stアルバムに比べると収録曲がバラエティ豊かで、悪く言えば試行錯誤中ともいえる散漫さも感じられるアルバムです。Richie Blackmore(リッチー・ブラックモア)の個性的なギターも前作より前面に出てくることが多く、Jon Lord(ジョン・ロード)のオルガンもよりロック的な方向に向きつつありますが、方向性が定まっておらず、まだメンバー自身も自分のやりたいことがだんだん見えてきた、という段階だったのではないでしょうか。また、じっくりと歌い込むスタイルのRod Evans(Vo.ロッド・エヴァンス)と他のメンバー(特にRichie Blackmore)との方向性の違いが感じられる部分も少しずつ表面化してきています。
 Neil Diamond(ニール・ダイアモンド)のカヴァーでポップな前半部分と後半のハードなギターとの対比が面白い(?)"Kentucky Woman"、Ike & Tina Turner(アイク&ティナ・ターナー)のカヴァー"River Deep,Mountain High"、第2期DEEP PURPLEでも演奏されたインストゥルメンタルの"Hard Road"他収録。


Deep Purple (1969)

B000026KG7Deep Purple
Deep Purple


[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 第1期DEEP PURPLEディープ・パープル)の最後のアルバムとなった1969年発表の3rdアルバム。
 2ndアルバム以上にバラエティ豊か、というより各メンバーの方向性がバラバラに、しかも強く出てしまったアルバムです。Keith Emerson(Key.キース・エマーソン/The Nice、Emerson, Lake & Palmer)に影響を受けたJon Lord(Key.ジョン・ロード)のクラシックとロックの融合へのチャレンジ、Richie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)のハード・ロック志向に対して、バラード系を得意とするRod Evans(Vo.ロッド・エヴァンス)も自らの個性を強くアピールしており、前作から徐々に表面化してきた方向性の違いがハッキリと出てきています。このアルバムを最後にRod Evans(Vo)、Nick Simper(B.ニック・シンパー)がバンドから脱退し(解雇?)DEEP PURPLEはハード・ロック・スタイルへと移行して行く事になります。
 Jon Lordのクラシック志向がストレートに出たオーケストラとの共演"Blind"、Rod Evansが叙情的に歌い上げるDonovan(ドノヴァン)のカヴァー"Lalena"他収録。


B000003CMRCaptain Beyond
Captain Beyond

[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]
 Rod Evans(vo.ロッド・エヴァンス)の脱退については他のメンバーがイギリスでの成功を目標にしていたのに対し、Rod Evansが活動拠点をアメリカに移したがっていたことと、「Rod Evansは上手いが、バラード・シンガーだったから」とRichie Blackmore(G.リッチー・ブラックモア)が語ったようにバンドのその後の方向性との違いが大きな原因で、決して才能の無い下手なヴォーカリストではありません。
 DEEP PURPLE(ディープ・パープル)脱退後、Rod Evansは元IRON BUTTERFLY(アイアン・バタフライ)のLarry "Rhino" Reinhardt(G.ラリー・リノ・ラインハルト)とLee Dorman(B.リー・ドーマン)、元JOHNNY WINTER AND(ジョニー・ウインター・アンド)のBobby Caldwell(Dr.ボビー・コールドウェル)とハード・ロック・バンド、CAPTAIN BEYOND(キャプテン・ビヨンド)を結成、1972年に1stアルバム『CAPTAIN BEYOND』を発表します。主要マーケットであるアメリカでは売れなかったものの日本ではヒット。現在でも隠れた好盤として評価されています。
 しかし、残念なことにDEEP PURPLEの一度目の解散から数年後の1980年、DEEP PURPLEとはまったく違うメンバーで"DEEP PURPLE"を名乗ってツアーを行ったことが問題となり(しかも第1期の曲だけを演奏するのではなく、自分が在籍していなかった第2期の代表曲がメインだったようです)、他のDEEP PURPLEの元メンバー等との間で裁判沙汰にまで発展。第1期DEEP PURPLEでの印税を受け取る権利を失った上、音楽活動から引退してしまいました。

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

August 3, 2005

Live at the Greek/JIMMY PAGE & THE BLACK CROWES (ジミー・ペイジ&ザ・ブラック・クロウズ)

B00004U45GLive at the Greek
Jimmy Page & The Black Crowes


[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 ライブでLED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)の曲をレパートリーとして演奏していたTHE BLACK CROWES(ザ・ブラック・クロウズ)のコンサートに元LED ZEPPELINのJimmy Page(G.ジミー・ペイジ)が飛び入りで参加してギターを弾いたことをきっかけに生まれたプロジェクト。このアルバムはJIMMY PAGE & THE BLACK CROWESの全米ツアーの中からLAグリーク・シアターで行なった演奏を収録したライブ・アルバムです。(2000年発表)
 全20曲中14曲がLED ZEPPELINのナンバー。アルバム発表当初はインターネットでの通信発売、ダウンロード販売という形態がとられていました。

Disc 1
1.Celebration Day (Led Zeppelin)
2.Custard Pie (Led Zeppelin)
3.Sick Again (Led Zeppelin)
4.What Is and What Should Never Be (Led Zeppelin)
5.Woke up This Morning
6.Shape of Things to Come (Yardbirds)
7.Sloppy Drunk
8.Ten Years Gone (Led Zeppelin)
9.In My Time of Dying (Led Zeppelin)
10.Your Time Is Gonna Come (Led Zeppelin)

Disc 2
1.Lemon Song (Led Zeppelin)
2.Nobody's Fault But Mine (Led Zeppelin)
3.Heartbreaker (Led Zeppelin)
4.Hey Hey What Can I Do (Led Zeppelin)
5.Mellow Down Easy
6.Oh Well
7.Shake Your Moneymaker
8.You Shook Me (Willie Dixon,Led Zeppelin 1st)
9.Out on the Tiles (Led Zeppelin)
10.Whole Lotta Love (Led Zeppelin)
*日本盤には"In The Light""Misty Mountain Hop"の2曲がボーナス・トラックとして収録されています。
ライヴ・アット・ザ・グリーク [日本盤]

 THE BLACK CROWES(ザ・ブラック・クロウズ)はLED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)のテイクに忠実な演奏をしており、THE BLACK CROWESのChris Robinson(Vo.クリス・ロビンソン)のヴォーカルもRobert Plant(ロバート・プラント/LED ZEPPELIN)とは声質、スタイルともに違うのにもかかわらず意外にLED ZEPPELINの曲にマッチしています。(その上自分の個性も充分にアピールしている、というのはChris Robinsonの上手さの証明でもあると思います。)ただし、John Bonham(Dr.ジョン・ボーナム/LED ZEPPELIN)と比べること自体が可哀想な事ですが、やはりLED ZEPPELINの曲でのドラムが気になってしまうのは仕方が無いことかもしれません。(ドラムも決して悪い演奏ではありません。)

 LED ZEPPELINのスタジオ録音盤ではギターが何本も多重録音されていることが多く、ライブではJimmy Page(G.ジミー・ペイジ)がどのラインを弾くのか、というのもライブ盤(海賊盤含む)を聴く楽しみの一つでしたが、このアルバムではギタリストがTHE BLACK CROWESのRich Robinson(G.リッチ・ロビンソン)等と合わせて3人。THE BLACK CROWESがJimmy Pageを交えてどのようにLED ZEPPELINの曲を演奏するのか、ということと共にギタリスト3人のコンビネーションという部分でも大きな興味でしたが、ギタリストが3人いることでかなりスタジオ盤に近いアレンジを再現しており、LED ZEPPELINのライブとはまた違った重厚さが生まれ、LED ZEPPELIN解散以降年々不安が増し続けてきたJimmy pageのライブ演奏といった面でも好結果を生んでいます。BLACK CROWESのギタリスト2人が生真面目とも言えるほどギターをきちんと弾いているのが好サポートとなりJimmy pageの負担(?)を軽くしているのではないかと思います。
 全体的にLED ZEPPELINのハード・ロックな部分を期待するファンにとっては『Jimmy page & Robert Plant(ジミー・ペイジ&ロバート・プラント)』のプロジェクト以上にLED ZEPPELINらしい演奏でしたが、Jimmy pageが参加しているとはいえ多くのLED ZEPPELINファンの心情は微妙だったかもしれません。(但し、LED ZEPPELIN云々と深く考えずに聴くことが出来ればTHE BLACK CROWESの演奏も素晴らしく充分に満足できる内容です。)

 来日公演も決定してチケットも販売されていたにもかかわらず、Jimmy page本人の椎間板ヘルニアの病状悪化を理由に全米ツアー途中で残りの公演とヨーロッパツアーがキャンセルされ、その後来日公演の中止が発表されました。このプロジェクト後、Jimmy pageはまたLED ZEPPELIN時代の音源&映像発掘作業には入ることになります。(2003年に『LED ZEPPELIN DVD』『How the West Was Won』として発表。)

関連記事 - Led Zeppelin 記事一覧


| HOME |

August 1, 2005

Hughes Thrall/HUGHES THRALL (ヒューズ/スロール)

B0000025RMHughes/Thrall
Hughes Thrall


[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]

 元TRAPEZEトラピーズ)〜DEEP PURPLEディープ・パープル)のGlenn Hughes(Vo,Bグレン・ヒューズ)と当時Pat Travers(G.パット・トラヴァース(G)のバンドにいたPat Thrall(G.パット・スロール)が結成したプロジェクト『HUGHES/THRALL(ヒューズ/スロール)』が1982年に発表した80年代ロックの隠れた名盤です。珠玉の名曲の数々、捨て曲無しのハード・ポップ・アルバム。

1.I Got Your Number
2.Look in Your Eyes
3.Beg, Borrow or Steal
4.Where Did the Time Go
5.Muscle and Blood
6.Hold Out Your Life
7.Who Will You Run To
8.Coast to Coast
9.First Step of Love

 全体的にGlenn Hughes(グレン・ヒューズ)の音楽の特徴であるファンキー色は少し抑えられており、メロディアス&キャッチーなサウンドはまさしくアメリカン・ハード・ロック。収録曲全てが楽曲、演奏ともに完成度が高く、基本的にギターのPat Thrall(パット・スロール)もヴォーカルのサポートに徹していているためソウルフルでファンキーなGlenn Hughesのヴォーカルが際立ちます。オープニングの2曲"I Got Your Number"、"The Look In Your Eye"を聴いただけで名盤と感じさせる程の出来で、その期待を最後まで裏切りません。Glenn Hughesのヴォーカル・スタイルとPat Thrallのギター・プレイ、センスの良さをアメリカン・ハード・ロックというスタイルの上で融合し、奇跡的な素晴らしいコンビネーションを生み出しているアルバムです。個人的にはGlenn HughesのキャリアにおいてGlenn Hughesのヴォーカルが一番堪能できるアルバムではないかと思っています。

 疾走感溢れるアメリカン・ハード・ロック・ナンバー"I Got Your Number"、GENESIS(ジェネシス)やASIA(エイジア)にも通ずる80年代ならではのシンセサイザーとPat Thrall(パット・スロール)のギター・サウンドで爽やかな清涼感すら感じさせる"Look in Your Eyes"、Glenn Hughesのファンキーで唸るベースが聴ける"Who Will You Run To"、TRAPEZEトラピーズ)時代の名曲のセルフ・カヴァー"Coast To Coast"、ダイナミックでファンキーなGlenn Hughes(グレン・ヒューズ)のヴォーカルが見事な"First Step Of Love"、他収録。

 Glenn Hughesというとドラッグの問題が常に付いて廻るのですが、DEEP PURPLEディープ・パープル)解散後に発表されたソロ・アルバム『PLAY ME OUT』(1977年)から5年の沈黙というのもドラッグの影響が大きかったようですし、このプロジェクト『HUGHES/THRALL(ヒューズ/スロール)』が長続きしなかったのも(2ndアルバムのデモまで制作していたにもかかわらず1983年に解散)その辺の事情があるようです。所属レーベルがこのアルバムのプロモーションに積極的でなかった等の事情もあり、内容に見合うセールスも上げることが出来ませんでしたが、さすがにこの内容で売れないとGlenn Hughesも自棄にもなるだろうなぁ。
*ジャケットのセンスと邦題「仮面の都市」も良くなかったかな?

You Are the Music...We're Just the Band/TRAPEZE

Hughes/Thrall [Original recording remastered] - 2006/09/25

B000G2YC2OHughes/Thrall
Hughes Thrall
Rock Candy 2006-09-25

 幻に終わった2ndアルバム収録予定曲2曲をボーナストラックとして追加収録したリマスター盤。

10.Still The Night (Bonus Track)
11.Love Don't Come Easy (Bonus Track)

関連記事 - Deep Purple 記事一覧


| HOME |

Recent Entries

  1. Live In Japan/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)
  2. 1962〜1966/THE BEATLES (ザ・ビートルズ)
  3. Machine Head/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)
  4. Fireball/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)
  5. Deep Purple In Rock/DEEP PURPLE (ディープ・パープル)
  6. Deep Purple Mark I (第1期ディープ・パープル)
  7. Live at the Greek/JIMMY PAGE & THE BLACK CROWES (ジミー・ペイジ&ザ・ブラック・クロウズ)
  8. Hughes Thrall/HUGHES THRALL (ヒューズ/スロール)

PR


120×90


Shop.TOL


Recent Hevy Rotation