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2005年07月31日

No Quarter/Jimmy Page & Robert Plant (ジミー・ペイジ&ロバート・プラント)

B000002J34No Quarter: Jimmy Page & Robert Plant Unledded
Page & Plant
Atlantic 1994-11-08

No Quarter [試聴]iTunes Music Store


 1994年、遂に実現したLED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)の2人のフロントマン、Jimmy page(G.ジミー・ペイジ)とRobert Plant(Vo.ロバート・プラント)のプロジェクト。Robert Plantのバック・バンドにLondon Metropolitan OrchestraEgyptian ensembleを加えた編成で行われた「MTVアンプラグド」のためのライブ・パフォーマンスを中心に編集されています。新曲4曲に新たにアレンジされたLED ZEPPELIN時代の楽曲10曲を収録。(US盤、UK盤では全13曲)
 ドラマティックな展開で圧巻のパフォーマンスを聴かせるLED ZEPPELIN時代の代表曲"Kashmir"他収録。(1994年発表)


1.Nobody's Fault But Mine
2.Thank You
3.No Quarter
4.Friends
5.Yallah
6.City Don't Cry
7.Since I've Been Loving You
8.Battle of Evermore
9.Wonderful One
10.That's the Way
11.Gallows Pole
12.Four Sticks
13.Kashmir
*日本盤や後年発売されたUS盤などにはボーナス・トラックとして10曲目に"Wah Wah"が収録されています。

 Jimmy Page(G.ジミー・ペイジ)とRobert Plant(Vo.ロバート・プラント)のプロジェクトという事に加えLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の楽曲を演奏という事になるとファンはどうしてもLED ZEPPELINのハード・ロック・サウンドを期待してしまいますが、期待されすぎたことで損をしているアルバムです。基本的に「MTVアンプラグド」向けの演奏ですし、バンドの編成を見ても分かるようにバック・バンドとLondon Metropolitan Orchestra(ロンドン・メトロポリタン・オーケストラ)やEgyptian ensemble(エジプシャン・アンサンブル)の参加など、LED ZEPPELINとは別物として聴くべきアルバムでした。また、実験的な要素も多く、どちらかと言えばRobert Plantの好み及び意向がより強く反映されており、ファンの期待とは裏腹にJimmy PageとRobert Plantによる新しいサウンドの模索といった意味合いの強いサウンドになっています。LED ZEPPELINの再結成ではなく、あくまでもJimmy PageとRobert Plantによるプロジェクトであるということを強調したかったのかもしれません。
(但し、アルバム発表後のワールド・ツアーではよりハード・ロック色の強い演奏に変わっており、LED ZEPPELINのファンとしては喜ばしいものの、このアルバムでのサウンドはいったいどういう趣向だったのか、と思わせられるところもありました。)

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2005年07月30日

There And Back/JEFF BECK (ジェフ・ベック)

B0000025EYThere & Back
JEFF BECK


 当時のJeff Bsck(ジェフ・ベック)は、一つのスタイルでアルバムを2枚作るとバンドを解散させる、などと言われていて(実際にそうなのですが)、『Blow by Blow』『Wired』と来て、次は?と思われていたところ、4年振りに発表された『There And Back』は前作までのスタイルをJan Hammer(key.ヤン・ハマー)、Tony Hymas(Key.トニー・ハイマス)等とともに更に押し進めたアルバムでした。(1980年発表)


1.Star Cycle
2.Too Much To Lose
3.You Never Know
4.The Pump
5.El Becko
6.The Golden Road
7.Space Boogie
8.The Final Peace

Jeff Beck :G (ジェフ・ベック)
Jan Hammer :Key,Dr (ヤン・ハマー)
Simon Phillips :Dr (サイモン・フィリップス)
Tony Hymas :Key (トニー・ハイマス)
Mo Foster :B (モー・フォスター)

 参加ミュージシャンはJan Hammer(key.ヤン・ハマー)、Tony Hymas(Key.トニー・ハイマス)、Mo Foster(B.モー・フォスター)、Simon Phillips(Dr.サイモン・フィリップス)。前半の3曲はJan Hammer、残りの曲はTony Hymas&Simon Phillipsを中心に制作されています。

 完成度の高いアルバムながら『Blow by Blow(ブロー・バイ・ブロー)』『Wired(ワイアード)』に比べると一般的な評価は低いのですが、Jeff Beck(ジェフ・ベック)が新たな可能性を切り開いたギター・インストゥルメンタル・アルバムという前2作に比べるとインパクトといった点で劣るのが原因かもしれません。実際にはJan Hammer、Tony Hymas、Simon Phillipsのサポートも素晴らしく、スペイシーな感覚も取り入れながらより洗練されたJeff Beckのフュージョン・ギターの集大成といった感もあるアルバムです。

 コンサートのオープニング曲として使われることの多かった代表曲"Star Cycle"、Simon Phillipsの2バスが驚異的なハイ・スピード・ナンバー"Space Boogie"、ゆったりとした空間の中をJeff Beckのギターが心地よく彩る"The Pump"他が収録されています。

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[JEFF BECK DISCOGRAPHY (solo)]
Blow by Blow 1975
Wired 1976
Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live 1977
There And Back 1980
Flash 1985
Jeff Beck's Guitar Shop With Terry Bozzio And Tony Hymas 1989
Who Else ! 1999
You Had It Coming 2000
Jeff 2003
Live at BB King Blues Club 2003


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Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live/JEFF BECK (ジェフ・ベック)

B00000258ILive With the Jan Hammer Group
JEFF BECK


 タイトルは『Jeff Beck with・・・・』となっていますが、実際は1976年のThe Jan Hammer Group(ヤン・ハマー・グループ)のアメリカ公演にJeff Beck(ジェフ・ベック)がゲストとして同行したものです。このアルバムはその中からJeff Beckの曲を抽出してJeff Beckのライブ・アルバムに仕上げています。("Darkness/Earth In Search Of A Sun"はThe Jan Hammer Groupのみでの演奏。)正式に発売されたものとしてはJeff Beck初のライブ・アルバムです。(1977年発表)
*1973年に発表されたBB&Aのライブは当時日本のみの発売でした。


1.Freeway Jam
2.Earth (Still Our Only Home)
3.She's A Woman
4.Full Moon Boogie
5.Darkness/Earth In Search Of A Sun
6.Scatterbrain
7.Blue Wind

Jeff Beck :G (ジェフ・ベック)
Fernando Saunders :B (フェルナンド・ソーンダース)
Jan Hammer :Key (ヤン・ハマー)
Tony Smith :Dr (トニー・スミス)

 この頃のJeff Beck(ジェフ・ベック)はJohn McLaughlin(G.ジョン・マクラフリン)への傾倒はもちろんですが、シンセサイザーでギターのようなフレーズを弾くJan Hammer(Key.ヤン・ハマー)からの影響も多々受けており、このアルバムでもそういったところを感じさせる場面が数多く聴かれます。これについてはJan Hammerにも同様に言えることで、Jan HammerのフレーズにもJeff Beckからの影響が色濃く出ており、Jeff BeckとJan Hammerの二人が相互に影響を受けながら相乗効果で良い結果を生みだしていく、という『Wired(ワイアード)』から続く二人の協力関係の一番良い時期だったのではないか、と思います。
 又、Jeff Beckの気まぐれ?な所も良く表れているアルバムで、例えば、ソロの出だしは良いのに集中力が続かなくて後半崩れてしまう、という部分も聴かれ、そういったところもJeff Beckのファンとしては興味深いところです。充分Jeff Beckのギターが堪能できるアルバムですが、全体的にはJeff Beckのライブ演奏としては可もなく不可もなく、といった感じでしょうか。(海賊盤などをいろいろ聴いてしまうと、これがベストとは言い難い。)

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[JEFF BECK DISCOGRAPHY (solo)]
Blow by Blow 1975
Wired 1976
Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live 1977
There And Back 1980
Flash 1985
Jeff Beck's Guitar Shop With Terry Bozzio And Tony Hymas 1989
Who Else ! 1999
You Had It Coming 2000
Jeff 2003
Live at BB King Blues Club 2003


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2005年07月29日

John Paul Jones solo works (ジョン・ポール・ジョーンズ)

Music from The Film:Scream For Help (1985)

"Music from The Film:Scream For Help"
 LED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)解散後、ベースとキーボードを担当していたJohn Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)が発表した初のソロ・アルバムJimmy Page(G.ジミー・ペイジ/LED ZEPPELIN)同様映画のサウンド・トラック。映画自体はヒットしなかったもののJimmy Pageが2曲、YESイエス)のJon Anderson(Vo.ジョン・アンダーソン)が2曲でヴォーカルとして参加するなどメンバーは豪華。特筆なのは元PENTANGLE(ペンタングル)のJohn Renbourn(ジョン・レンボーン)といった渋めのミュージシャンの参加。John Renbournは3曲でプレイしてアルバムに彩りを加えています。

 Jimmy Page(G.ジミー・ペイジ/LED ZEPPELIN/レッド・ツェッペリン)の"Death Wish II"に比べるとJohn Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)のこのアルバムは全9曲中6曲がヴォーカル入りで、内容的にもサウンド・トラック的な印象は薄くLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)後期から使用の目立ってきたシンセサイザーが多用されていますが全体的にはハードな音作りとなっており、LED ZEPPELINを彷彿させるような楽曲も収録されています。またJimmy Pageがギター・プレイ、楽曲作りにおいてかなりの影響を受けていたと思われる元PENTANGLE(ペンタングル)のJohn Renbourn(ジョン・レンボーン)等の参加もLED ZEPPELINファンとしては興味深いところです。
 YES(イエス)のJon Anderson(Vo.ジョン・アンダーソン)が歌うロックン・ロール・ナンバー"Silver Train"、当時としては貴重なJohn Paul Jonesのヴォーカルが聴ける"Bad Child"他収録。

Zooma (1999)

B00001IVKRZooma
John Paul Jones
Discipline 1999-09-14

 John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)の2ndソロ・アルバム。前作から14年振りの1999年にKING CRIMSONキング・クリムゾン)のRobert Fripp(G.ロバート・フリップ)が主宰するGDM(グローバル・ディシプリン・モービル)から発売されました。今作ではヴォーカルを一切排し、全曲インストゥルメンタルとなっていますが、ハード・ロック、ブルース・ロックなど内容は前作以上に多彩。一曲めの"Zooma"からベースでの激しいヘヴィ・リフを聴かせてくれます。
 当時KING CRIMSON在籍のTrey Gunn(Stick.トレイ・ガン)との激しいインプロヴィゼーションの応酬を聴かせる"The Smile Of Your Shadow"、"B.Finger"他収録。


The Thunderthief (2001)

B00005Y0OMThunderthief
John Paul Jones
Discipline 2002-02-18

 前作に続きRobert Fripp(ロバート・フリップ)のDGMより発売された3rdアルバム。『Zooma(ズーマ)』発表後のワールド・ツアーに参加したメンバーを中心に制作されています。ゲストとしてRobert Fripp(G)等が参加。
 基本的には『Zooma』から続く路線のサウンドながら、より多彩なJohn Paul Jonesの才能の幅広さを感じさせ、バラエティー豊ながらも「さすがJohn Paul Jones」と思わせる統一感のある内容になっています。また、9曲中4曲でJohn Paul Jones自ら味のあるヴォーカルを聴かせてくれます。しかし、これだけのサウンド聴かせられると、Robert Plant(Vo.ロバート・プラント/LED ZEPPELIN)、の歌で聴きたかったと思わずにはいられません。
 正にハード・ロック!Robert Frippの激しいギター・プレイが聴きものの"Leafy Meadaws"他収録。

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Coverdale-Page/COVERDALE-PAGE (カヴァーデイル-ペイジ)

B000000OT1Coverdale & Page
COVERDALE & PAGE


Coverdale-Page [FROM UK]

 元LED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)のJimmy Page(G.ジミー・ペイジ)が当時同じゲフィン・レーベルに所属していた元DEEP PURPLEディープ・パープル)〜WHITESNAKEホワイトスネイク)のDavid Coverdale(vo.デイビッド・カヴァーデイル)と1993年に結成したプロジェクト"COVERDALE-PAGE(カヴァーデイル・ペイジ)"が発表した唯一のアルバムです。


1.Shake My Tree
2.Waiting On You
3.Take Me For A Little While
4.Pride And Joy
5.Over Now
6.Feeling Hot
7.Easy Does It
8.Take A Look At Yourself
9.Don't Leave Me This Way
10.Absolution Blues
11.Whisper A Prayer For The Dying

 レコーディングへの参加メンバーはJimmy Page(G.ジミー・ペイジ)、David Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーデイル)の他にセッション・ミュージシャンのJorge Casas(B.ジョージ・カーサス)、HEART(ハート)のDenny Carmassi(Ds.デニー・カーマッシ)を基本メンバーに数曲でJohn Sambataro(Key)、Lester Mendez(Key)、Ricky Phillips(B)等が参加しています。
 Robert Plant(Vo.ロバート・プラント/LED ZEPPELIN)の代わりとしてDavid Coverdaleを配したかのような編成とWHITESNAKE(ホワイトスネイク)時代にツェッペリン・クローン(Robert Plantも非難めいたコメントを残しています)として叩かれることもあったDavid CoverdaleとJimmy Pageの合体は驚きと賛否両論を呼びましたが、サウンド的には良質なブリティッシュ・ハード・ロック・アルバムに仕上がっています。但し、David CoverdaleがRobert Plantの歌い方を意識したのではと感じさせられる場面も多く、Robert Plantの代理という感は拭えません。全曲共作の上、WHITESNAKEスタイルの楽曲も入っているとはいえ、基本的にはペイジ主導で90年代型LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)を目指したアルバムなのかもしれません。後のRobert Plantとのユニットに比べると、変にLED ZEPPELINを意識しすぎてLondon Metropolitan Orchestra(ロンドン・メトロポリタン・オーケストラ)とEgyptian ensemble(エジプシャン・アンサンブル)をバックに従えてLED ZEPPELIN時代の曲を新たにアレンジを変えて演奏する、という試行錯誤したかのような印象を受ける"Jimmy Page & Robert Plant"より"COVERDALE-PAGE"の方がサウンド、志向ともにストレートです。

 このプロジェクト"COVERDALE-PAGE(カヴァーデイル-ペイジ)"の結成についてはWHITESNAKEホワイトスネイク)を解散させたDavid Coverdale(デイヴィッド・カヴァーデイル)のゲフィンとの残りの契約を処理するため、レーベル・サイドからの働きかけも大きかったのではないか、とも言われていますが、現在では評価すらされにくいこのアルバムでJimmy Page、David Coverdale、二人の一流ミュージシャンが作り上げたサウンドは決して完成度の低いものではありません。(但し、移動が少なく、集客も見込め、手っ取り早く稼げる日本公演だけ行った、というのはその時点でJimmy Pageの目が既に次のRobert Plant(ロバート・プラント/ex.LED ZEPPELIN)とのユニットに向いていたのではないか、という感じもします。)
 セールス的にも全米5位、全英4位を記録し、Jimmy PageとしてはLED ZEPPELIN以来のヒット・アルバムになりましたが、アルバム発売後に日本での公演を行ったのみでDavid Coverdaleとのプロジェクトは自然消滅。そして翌年の1994年、遂にJimmy PageはRobert Plantとのユニット結成へと向かうことになります。
 完成度の高い名作バラード"Take Me For A Little While"、Jimmy Pageのリフ・メイカーとしての面目躍如"Shake My Tree""Waiting On You"、疾走感溢れる"Feeling Hot""Absolution Blues"他収録。

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2005年07月28日

Jimmy Page solo works 1980-1992 (ジミー・ペイジ)

Outrider (1988)

B000000OYQOutrider
Jimmy Page


Outrider [試聴]iTunes Music Store


 Paul Rodgers(Vo.ポール・ロジャース)との"The Firmザ・ファーム)"が自然消滅した後の1988年に発表されたJimmy Page(ジミー・ペイジ)のソロアルバム。1982年にも映画のサントラ盤として"Death Wish II"が発表されていますが本格的なソロ・アルバムとしてはLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)解散後初となるアルバムです。

 個性的なJimmy Page(ジミー・ペイジ)のギターが満載のアルバムで、ブルース・ロックを基本とした70年代への原点回帰ともいえる渋めのハード・ロックを聴かせてくれます。しかし、LED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)時代と同様にJimmy Pageのリフにヴォーカルが乗るというスタイルは変わらないものの、LED ZEPPELIN時代の成功はJimmy Pageの才能だけでなく他の3人の個性、才能に因るところも大きかったと感じさせる部分も多く、聴く人を選ぶアルバムかもしれません。

 レコーディングへの参加メンバーは故John Bonham(Dr.ジョン・ボーナム/LED ZEPPELIN)の息子であるJason Bonham(Dr.ジェイソン・ボーナム)、Felix Krish(B.フェリックス・クリッシュ)、The FirmのメンバーだったTony Franklin(B.トニー・フランクリン)、Chris Farlow(Vo.クリス・ファーロウ、"Death Wish II"にも参加)、John Miles(Vo.ジョン・マイルス)他。Jimmy Page(ジミー・ペイジ)もアルバム発表後には精力的にツアー行いましたが、LED ZEPPELIN時代のような成功は収めることが出来ず、セールス的にも振るいませんでした。
*ツアーにはJason Bonham(D)、John Miles(vo)、Tony Franklin(B)等が参加しています。
 Robert Plant(Vo.ロバート・プラント/LED ZEPPELIN)がゲスト参加した"The Only One"他収録。


The Original Soundtrack: Death Wish II (1982)
JimmyPage_DeathWishII.jpg LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)解散後、メンバーの中で一番最初にJimmy Page(ジミー・ペイジ)が発表したソロ・アルバムは、なんとCharles Bronsonチャールズ・ブロンソン)主演のアクション映画のサウンド・トラック。(1982年)
 映画のサントラということもあり、ヴォーカルの入った曲は少なく3曲。うち2曲で元COLOSSEUM(コロシアム)のChris Farlowが参加しています。どちらかと言えばバンド・サウンドというより、Jimmy Pageのコンポーザー的な面が強調されているアルバムです。
 1982年には後天性側索硬化症を発症した元FACES(フェイセズ)のRonnie Lane(ロニー・レイン)の呼びかけで行われ、元YARDBIRDS(ヤードバーズ)の3人のギタリスト、Eric Clapton(G.エリック・クラプトン)、Jeff Beck(G.ジェフ・ベック)、Jimmy Pageが一堂に会し、Jimmy Page自身もLED ZEPPELIN解散後初となるステージにもなったチャリティー・イベント「A.R.M.S.コンサート」に出演。このコンサートでも"Staiway To Heaven"(インストルメンタルで演奏)と共にこのアルバムから"Prelude"、"Who's To Blam"などが演奏されています。
 イギリスでのコンサートは好評で、引き続き1983年にアメリカ公演も行われ、イギリス公演でJimmy Pageのバンドのヴォーカルを務めたSteve Winwood(スティーブ・ウィンウッド)に替わり、アメリカ公演では元FREEフリー)〜BAD COMPANY(バッド・カンパニー)のPaul Rodgers(Vo.ポール・ロジャース)が参加。Jimmy Page、Paul Rodgersの共作による"Midnight Moonlight"が演奏されるなど、1985年の"The Firm"結成へと繋がっていきます。

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2005年07月20日

BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID (明日に向かって撃て!)

B000KQFCES明日に向って撃て<特別編>
ポール・ニューマン ジョージ・ロイ・ヒル ロバート・レッドフォード
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-01-26

■米、1969年製作
■監督 George Roy Hill(ジョージ・ロイ・ヒル)
■出演 Paul Newman(ポール・ニューマン)、Robert Redford(ロバート・レッドフォード)、Katharine Ross(キャサリン・ロス)

 『BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID(明日に向かって撃て!)』は西部劇のスタイルを借りた「ニュー・ウェーブ西部劇」とも言えるアメリカン・ニュー・シネマの代表的な作品です。セピアがかった哀愁溢れるConrad L. Hall(コンラッド・ホール)の撮影、ユーモアとウィットに富んだ粋な会話、絶妙なコメディセンス、シックな衣装など、有名なPaul Newman(ポール・ニューマン)とKatharine Ross(キャサリン・ロス)の自転車二人乗りシーンからラストのストップ・モーションまで、George Roy Hillがモダンな演出とテクニックで、悲劇的な物語にもかかわらず感傷的に流されないアンチ・ヒーロー物語に仕上げており、夢を追い続ける若者二人の軌跡は観る者の共感を呼びます。


 Burt Bacharach(バート・バカラック)の挿入歌「雨に濡れても」も大ヒット、この歌が流れる自転車二人乗りシーンは映画史上に残る名場面となりました。William Goldman(ウィリアム・ゴールドマン)の脚本も実に素晴らしく、私も既に映画館やビデオで何十回と観ていますが、いつ観ても新鮮な印象で楽しめるのは、Paul NewmanRobert RedfordKatharine Rossの3人の息のあった演技とGeorge Roy Hillの演出だけでなく、William Goldmanの脚本が良く出来ているからに違いありません。

 1973年に再びPaul Newman、Robert Redfordが組んだ『THE STING(スティング)』でGeorge Roy Hill監督はアカデミー賞を受賞しますが、この時期のPaul Newmanは『THE HUSTLER(ハスラー)』『BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID(明日に向かって撃て)』『THE STING』あたりで主演男優賞を獲っていても良かったのではないかと思えるほどの名演が続いています。(度々のノミネートにも関わらすPaul Newmanの初受賞は1986年の『THE HUSTLER 2』。出演作を厳選し、監督と衝突することの多かったニューマンの映画界からの評判が悪かったのが原因とも言われます。)

[アカデミー賞4部門受賞]
脚本賞、撮影賞、作曲賞、歌曲賞

[明日に向かって撃て! - ストーリー]
 飄々としながらも抜け目の無いブッチ・キャシディ(Paul Newman)と早撃ちで恐れられる寡黙なサンダンス・キッド(Robert Redford)は次から次へと銀行を襲い指名手配を受けた世間を騒がす悪名高き二人組の強盗。しかし、西部は二人のようなアウトローには住みにくい時代へと変わりつつあった。
 二人は大掛かりな列車強盗に成功するものの、繰り返し行われる犯行に業を煮やしたある銀行家が一流メンバーによる捜査団を結成、強力な追っ手が付くことになる。ブッチとサンダンスはサンダンスの愛人エッタ(Katharine Ross)を連れボリビアへ逃れるが、ここも安住の地とはならず更に厳しい状況へと追い込まれてしまう。二人はオーストラリアに逃れることを夢見ながら。。。。。

[George Roy Hill(ジョージ・ロイ・ヒル)監督 作品リスト]
[Paul Newman(ポール・ニューマン) 出演作品リスト]
[Robert Redford(ロバート・レッドフォード) 出演作品リスト]
[Katharine Ross(キャサリン・ロス) 出演作品リスト]


B000002GABButch Cassidy And The Sundance Kid (1969 Film)
Burt Bacharach
A&M 1990-10-25


Butch Cassidy & The Sundance Kid [試聴]iTunes Music Store

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2005年07月13日

Wired/JEFF BECK (ジェフ・ベック)

B00005AREPWired
Jeff Beck


 Jeff Beck(ジェフ・ベック)が前作『Blow by Blow』(1975年)に続いて、1976年に発表したギター・インストゥルメンタル・アルバムの2作目。バラエティ豊かな前作に比べると、よりジャズ、フュージョンよりのスタイルに絞り込まれています。
 バンド・メンバーが一体となってソリッドな演奏を聴かせる"Led Boots"、Jan Hammer(ヤン・ハマー)作曲でJeff Beckの代表曲の一つにもなった"Blue Wind"、Charles Mingus(チャーリー・ミンガス)のカヴァー"Goodbye Pork Pie Hat"他収録。


1.Led Boots
2.Come Dancing
3.Goodbye Pork Pie Hat
4.Head For Backstage Pass
5.Blue Wind
6.Sophie
7.Play With Me
8.Love Is Green

Jeff Beck :G (ジェフ・ベック)
Wibur Bascomb :B (ウィルバー・バスコム)
Jan Hammer :Key (ヤン・ハマー)
Max Middleton :Key (マックス・ミドルトン)
Narada Michael Walden :Dr,Key (ナダラ・マイケル・ウォルデン)
Ed Green :Dr (エド・グリーン)
Richard Bailey :Dr (リチャード・ベイリー)

 プロデュースはGeorge Martin(ジョージ・マーティン)とJan Hammer(Key.ヤン・ハマー)。
 レコーディングには、当時Jeff Beck(ジェフ・ベック)がいかにJohn McLaughlin(ジョン・マクラフリン)に傾倒していたかが伺える人選で、John McLaughlin率いるTHE MAHAVISHNU ORCHESTRA(マハヴィシュヌ・オーケストラ)の元メンバーNarada Michael Walden(Dr.ナダラ・マイケル・ウォルデン)、このアルバム以降Jeff Beckの楽曲、サウンドに多大な貢献をすることになるJan Hammer等が参加。高度なテクニックを持ったミュージシャン達が作り上げた音の空間の中を、Jeff Beckのワイルドでダイナミックなギターが駆けめぐります。
 これだけのメンバーの中に入ると「ロック・ギタリスト」Jeff Beckの他のメンバーとのスピード感の違い、タイミングのズレなどを感じさせるところもありますが、このアルバムでは却ってジャズ、フュージョン系の緻密なバッキングに対してロックのテイストをより強調させる音になっており、好結果を生んでいます。(勿論、Jeff Beckの音色、フレーズの選び方などのセンスによるところも大きい)

 同じYARDBIRDS(ヤードバーズ)出身のギタリストとしてJeff Beck(ジェフ・ベック)と比較されることの多かったEric Clapton(G.エリック・クラプトン)、Jimmy Page(G.ジミー・ペイジ/LED ZEPPELIN/レッド・ツェッペリン)に比べるとJeff Beckには作曲能力、プロデュース力は皆無に等しく「ギターを弾く」ことのみに突出した才能を持っています。「天は二物を与えず」などと言いますが、二物どころか三物も四物も与えられたかの様なEric Clapton、Jimmy Pageに対してJeff Beckも同様に大きな才能を与えられたが、その全てが「ギターを弾く」ことのみに集中して注ぎ込まれ、誰にもマネの出来ない、まるでギターと一体になったかのような素晴らしいギター・プレイを聴かせてくれる、というのがJeff Beckというギタリストなのではないでしょうか。
 又、歌を歌えない反面、ギター・テクニック、目まぐるしく変えられるギター・トーン、多用されるエフェクターなどによってベックの指から繰り出される音は、ギターを自分の声に置き換えて、歌うようにギターで伝えたい、というJeff Beckの意思の表れでもあり、実際に一流ヴォーカリスト並、時にはそれ以上の表現力を持っていると思います。

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2005年07月08日

Blow by Blow/JEFF BECK (ジェフ・ベック)

B00005AREQBlow by Blow
Jeff Beck


 1975年に発表されたJeff Beck(ジェフ・ベック)のギター・インストゥルメンタル・アルバム。それまでのJeff Beckのギター・プレイの集大成、且つ、自身のギタリストとしての可能性を拡げ新境地を切り開いた意欲溢れる名盤です。プロデューサーはTHE BEATLESザ・ビートルズ)の作品で知られるGeorge Martin(ジョージ・マーティン)。
 Roy Buchanan(G.ロイ・ブキャナン)に捧げられたStevie Wonder(スティーヴィ・ワンダー)作曲の"Cause We've Ended As Lovers"、ライブでの定番曲"Freeway Jam"、"Scatterbrain"他収録。


1.You Know What I Mean
2.She's A Woman
3.Constipated Duck
4.AIR Blower
5.Scatterbrain
6.Cause We've Ended As Lovers
7.Thelonious
8.Freeway Jam
9.Diamond Dust

Jeff Beck :G (ジェフ・ベック)
Phil Chenn :B (フィル・チェン)
Max Middleton :Key (マックス・ミドルトン)
Richard Bailey :Dr (リチャード・ベイリー)

 『Blow By Blow(ブロー・バイ・ブロー)』以前のJeff Beck(ジェフ・ベック)のギターは、バンドの中でヴォーカリストや他のメンバーの強力なプレイに張り合うことによって自らのギターを主張、攻撃的なギターを聴かせることが多かったのですが、このアルバムでは一転、必要以上にハードになりすぎず、バランス良く、そしてカラフルなギター・サウンドを聴かせることに成功しています。Jeff Beckのフレーズや表現によりめまぐるしく変わるギター・トーン。一つ一つのプレイは大胆でワイルドなのにも拘わらず、トータル的に見ると良く練り込まれ、緻密さを感じさせるギター・アンサンブル。また、プロデューサーのGeorge Martin(ジョージ・マーティン)によるオーケストラなどもアルバムをバラエティに彩るのに大きく貢献しています。

 前作『BB&A(ベック、ボガート&アピス)』(1973年)からこのアルバムまでの2〜3年の間、Jeff Beck(ジェフ・ベック)はStevie Wonder(スティーヴィ・ワンダー)の名作『Talking Book』など、数多くのアルバムセッションに参加したことと、特にTHE MAHAVISHNU ORCHESTRA(マハビシュヌ・オーケストラ)のJohn McLaughlin(G.ジョン・マクラフリン)との交流、影響がこうしたギター・インストゥルメンタル・アルバム制作のきっかけ、Jeff Beckのギタリストとしての音楽性を大きく拡げる進化に繋がっています。プロデューサーのGeorge Martinの起用もGeorge MartinがJohn McLaughlinの『Apocalypse』をプロデュースしていたことが大きな要因で、John McLaughlinのTHE MAHAVISHNU ORCHESTRAでのギター・アプローチをJeff Beck流に消化してアルバムを作ることを目指していたのかもしれません。

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Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live 1977
There And Back 1980
Flash 1985
Jeff Beck's Guitar Shop With Terry Bozzio And Tony Hymas 1989
Who Else ! 1999
You Had It Coming 2000
Jeff 2003
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2005年07月04日

Robert Plant solo works 1985-1993 (ロバート・プラント)

Shaken 'N' Stirred (1985)

B000002JKSShaken 'N' Stirred
Robert Plant


 1985年発表、Robert Plant(ロバート・プラント)の3rdアルバム。今回はゲストを迎えずバック・バンドのメンバーのみで制作し、よりLED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)色から脱却したサウンド作りをしています。Robert Plantもこのアルバムの出来に自信を持っていたのかアルバムから3曲をシングル・カット。しかし、プロモーション・ツアーもこれまで以上に力を入れて行うものの、セールス的には振るわず。

 Robert Plant(ロバート・プラント)はこの作品で大胆に当時最先端のサンプリング等の録音技術を取り入れ、前2作とは趣向の違う作品に仕上げていますが、全体的には地味な印象。また、ライブ・エイドでのLED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)再結成後のアルバムのため、LED ZEPPELINファンが正式な再結成を一番期待していた時期でもあり、LED ZEPPELIN色の希薄なサウンドはファンから受け入れられ難かった、というのは間違いの無いところです。再結成を否定し続け独自の音楽の確立を目指していたRobert Plantとしては、なんともしがたいジレンマを感じるアルバムになったのではないでしょうか。

Now & Zen (1988)

B000002JLXNow & Zen
Robert Plant


 前作のセールス的な不振からか、ファンのLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)への期待感からは逃げられないとでも悟ったかのようなハード・ロック・サウンドを聴かせる1988年発表の4thアルバムJimmy Page(G.ジミー・ペイジ/LED ZEPPELIN)も"Heaven Knows"、"Tall Cool One"の2曲に参加。特に"Tall Cool One"ではLED ZEPPELINの曲をサンプリングして曲中で使用しており、ファンのLED ZEPPELIN再結成への期待を更に高めた作品です。セールス的にも好評で全米チャート5位を記録。
 Robert Plantがツェッペリン色からの脱却を目指してきたこれまでの流れからは逆行するものの、作品としてはポップな曲、ハードな曲が適度にちりばめられており、Robert Plantのヴォーカリストとしての魅力が堪能できるアルバムで、個人的には1980年代のRobert Plantのソロ・アルバムの中ではベストだと思います。

Manic Nirvana (1990)

B000002JNGManic Nirvana
Robert Plant


 『Now and Zen』の成功を受けて前作の延長線上のサウンドで制作されたRobert Plant(ロバート・プラント)5thアルバム(1990年)。前作以上にソリッドなハード・ロックを聴かせますが、改めてLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)再結成を否定するかのように今作ではゲストを迎えずRobert Plantのバック・バンドのみでレコーディングされています。しかし、"Your Ma Said You Cried In Your Sleep"ではLED ZEPPELIN時代の"Black Dog"の歌詞を盛り込むなど、ただ単に遊び心なのか、狙っているのか、はたまたRobert Plantの迷走具合を表しているのか、とファンを惑わせ、且つ煽るような仕掛けも入っています。
 このアルバムと前作『Now and Zen』に関しては、自らのLED ZEPPELIN時代を闇雲に否定せず「これぞRobert Plantの音楽だ」と言い切ってもらっても良かったと思えるの程のアルバムに仕上がっており、渋い大人のロックを聴かせてくれます。

Fate of Nations (1993)

B000002JQPFate of Nations
Robert Plant


 Jimmy Pageが元DEEP PURPLE(ディープ・パープル)のDavid Coverdale(Vo.デイヴィッド・カヴァーディル)と「Coverdale-Page」を結成しアルバムを発表した1993年Robert Plant(ロバート・プラント)が発表した6thアルバム。基本的には前作の延長線上にあるサウンドですが、ハードさは多少減り、LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)時代の"Kashmir"を彷彿させる"Calling To You"など中近東風サウンドが目立つものの、全体的にはブリティッシュ・ロック。少し抑え気味に歌うRobert Plantのヴォーカルはセクシーさと貫禄を兼ね備え、そのサウンドは前2作を土台にしてRobert Plantの方向性が確立されつつあったアルバムではないかと思います。また、ある意味LED ZEPPELINへの呪縛が吹っ切れたのではないかと思われ、(翌年Jimmy Pageとのユニットを結成することになりますが)機が熟した、という風にも感じられるアルバムです。
 レコーディングには元IT BITES(イット・バイツ)のFrancis Dunnery(G.フランシス・ダナリー)、元FAIRPORT CONVENTION(フェアポート・コンベンション)のRichard Thompson(G.リチャード・トンプソン)などの渋めのミュージシャンが参加。

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2005年07月02日

Robert Plant solo works 1980-1984 (ロバート・プラント)

Pictures at Eleven (1982)

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Robert Plant


 LED ZEPPELINレッド・ツェッペリン)解散後のRobert Plant(ロバート・プラント)の初ソロ・アルバムは、Jimmy Page(G.ジミー・ペイジ/ ex.LED ZEPPELIN)の初ソロ作『Death Wish II』の発表から4ヵ月後に発売されました。参加メンバーは当時Robert Plantが親しくしていたセッション・ミュージシャンを中心にCozy Powell(Dr.コージー・パウエル)、後の1985年のライブ・エイドでのLED ZEPPELIN再結成ステージにも参加したPhil Collins(Dr.フィル・コリンズ)がゲスト参加しています。

 アルバムの内容は基本的にRobert Plant(ロバート・プラント)の好みのタイプの楽曲が多かったと思われるLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)の実質上のラスト・アルバム『In Through The Out Door』(1979)の路線からの延長線上にあるものですが、Jimmy Page(G.ジミー・ペイジ/ex.LED ZEPPELIN)独特のギター・サウンドやフレーズ、John Bonham(Dr.ジョン・ボーナム/LED ZEPPELIN)の重たいながらも跳ねるドラム、John Paul Jones(B,Key.ジョン・ポール・ジョーンズ/LED ZEPPELIN)のベース、ストリングス・アレンジ等が無いとこれだけ印象が違ってくるものか、と改めてLED ZEPPELINのサウンドにおける各メンバー間のバランスの良さを認識できるアルバムでした。
 しかし、上記はRobert Plantのアルバムに「LED ZEPPELIN」を求める眼で見た場合で、単に一人のヴォーカリストのアルバムとして聴いた場合、Robert Plantの趣味が良く反映されていて、収録曲も歴史に残る名曲とまではいかないものの、佳作が多くトータル的に見てかなり良質のアルバムに仕上がっています。ゲスト参加のCozy Powell(Dr.コージー・パウエル)、Phil Collins(Dr.フィル・コリンズ)もなかなか良いドラムを叩いており、アルバムの出来に貢献しています。
 セールスも好調で全米5位、全英2位を記録。シングル・カットされた"Burning Down"、"Pledge Pin"他収録。(ドラマティックな"Slow Dancer"は名曲です。)

The Principle Of Moments (1983)

B000002JK4The Principle of Moments
Robert Plant


]

 1stアルバムに参加したミュージシャンがそのままRobert Plant(ロバート・プラント)のバック・バンドとなり、2ndアルバムの制作にも引き続き参加。ドラムにはPhil Collins(フィル・コリンズ)、元JETHRO TULL(ジェスロ・タル)のBarriemore Barlow(バリーモア・バーロウ)。前作も同様ですが、ギタリストのRobbie Blunt(ロビー・ブラント)はヴォーカルを引き立てるバックに徹しており、Jimmy Page(ジミー・ペイジ)とは正反対ともいえるぐらい地味で渋いギターを弾いているため、Robert Plantのヴォーカルがより前面に出ています。また、曲作りの面でもLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)後のRobert Plantのパートナーとして多大な貢献をしています。
 LED ZEPPELIN解散から時を経て、ファンからは一生"元LED ZEPPELIN"の肩書きは外してもらえないものの、Robert Plant自身は既に肩書きを下ろし、自分の好きな音楽をリラックスして作ったアルバムではないかと思います。アルバムも前作以上のセールスを記録、翌年の1984年には来日公演を行っています。
 シングルヒットした"In The Mood"、プログレッシブな"Big Log"他収録。

■The Honeydrippers "Volume One" (1984)

B000002JKNThe Honeydrippers, Vol. 1
The Honeydrippers


 LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)解散後、Robert Plant(ロバート・プラント)自身が影響を受けた音楽を自ら再現して演奏すべく、ライブ・ハウス等で幾度か演奏を行ったRobert Plantの趣味性の強いバンド"The Honeydrippers"(ハニードリッパーズ)。このアルバムは1984年になって企画物のミニ・アルバムとして製作されました。参加メンバーはJimmy Page(G.ジミー・ペイジ)、Jeff Beck(G.ジェフ・ベック)、Nile Rodgers(ナイル・ロジャース)他。
 Robert Plantのヴォーカルの色艶、セクシーさはこれまでのLED ZEPPELIN、ソロのアルバムの中でも比類すべき物が無いほどです。古きよき時代のR&B、バラードをRobert Plantの名唱で堪能できます。惜しむらくはミニ・アルバムのため5曲のみの収録であることと、やはり"Volume Two"が製作されなかったことでしょう。
 シングル・ヒットした"Sea Of Love"、"Rockin' At Midnight"他収録。

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2005年07月01日

007/FROM RUSSIA WITH LOVE (007/ロシアより愛をこめて)

B000IU38JC007 ロシアより愛をこめて アルティメット・エディション
ショーン・コネリー テレンス・ヤング ロバート・ショー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-11-22

■英、1963年
■監督 Terence Young(テレンス・ヤング)
■出演 Sean Connery(ショーン・コネリー)、Robert Shaw(ロバート・ショー)、Daniela Bianchi(ダニエラ・ビアンキ)

 Ian Fleming(イアン・フレミング)原作の殺人許可書を持つスパイ"James Bond(ジェイムズ・ボンド)"の活躍を描く007シリーズの映画化。数多く作られた007シリーズの映画の中でも最高傑作といえばやはり「007/ロシアより愛をこめて」(公開時は「007/危機一発」)です。


 列車内での格闘、海上での追いつ追われつのチェイスなどのアクション・シーン、アタッシュ・ケースに仕込まれた仕掛け等の秘密兵器、そして初代ボンドを演じるSean Conneryのワイルドな男臭さを見せながらも、時折見せる冷酷さを感じさせる演技。ボンド暗殺のために犯罪組織スペクターから送り込まれたロシアの女スパイ、タニアを演じるセクシーでキュートなDaniela BianchiTerence Youngはこの荒唐無稽なストーリーを大人のための良質なエンターテインメントに仕上げています。また、おなじみのJohn Barry(ジョン・バリー)のテーマ曲も、あのギターの音が聴こえてきただけでワクワク感倍増、映画の緊張感、迫力を更に増しています。

 現在の特撮技術から比べると巧妙さ派手さにはかけますが、Sean Conneryの演技、Terence Youngの演出、一つ一つの場面を効果的に盛り上げる音楽などにより『007/ロシアより愛をこめて』が未だに第一級のエンターテインメント作品であることには変わりありません。

*Ian Flemingの原作ファンでもある私の個人的な意見としては(タイトルだけ一緒で内容は原作と映画でまったくの別物になってますが)、歴代のボンド役の中ではTimothy Dalton(ティモシー・ダルトン)が一番原作のイメージに近く、『The Living Daylights(007/リビング・デイライツ)』(1987)、『Licence To Kill(007/消されたライセンス)』(1989) の2作だけでなく、もう少し長くボンド役をやって欲しかった、と思っています。

[Terence Young(テレンス・ヤング)監督 作品リスト]
[Sean Connery(ショーン・コネリー) 出演作品リスト]
[Timothy Dalton(ティモシー・ダルトン) 出演作品リスト]


B000HKDF46007 アルティメット・コレクション BOX
ショーン・コネリー ジョージ・レイゼンビー ロジャー・ムーア
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-11-22


B000087DS1From Russia with Love [Original Motion Picture Soundtrack]
John Barry Lionel Bart Monty Norman
Capitol 2003-02-11


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